横民

見たもの、考えたことを書き留めています。

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最近の記事

最近読んだ作品2

きんどるくんが欲しい今日この頃 〆切本/左右社編 〆切本2/左右社編 近現代の作家、漫画家の〆切にまつわる散文や書簡がまとめられたもの。真面目に論じている人からそれっぽい理屈で逃れようとする人まで、性格が垣間見えて面白かった。 お客が来たから仕方ない、と述べる志賀直哉と遅れてすみません(平謝り)、でも原稿料は早めにもらえると嬉しいです、と書いてる小林多喜二が良かった。 城の崎にて/志賀直哉 温泉行く前に読み直してみよう、という。暗夜行路も今ちまちま読んでいる。 中学か高校

    • 最近読んだ作品

      某ゲームを再開した流れで近代文学が多い 美男子と煙草/太宰治 これが私小説、という定義がストンと腑に落ちた作品。敵対視しているものがあの辺りなのだろうな、とわかるのが面白いような気恥ずかしいような。そういう、自他が抱えているであろう感情を昇華する太宰作品はすごいなあと思う。 あと「これはあの人モデルかもしれないな」となんとなく予想してしまうのも面白い。この話然り、秋風記のK然り。 春は馬車に乗って/横光利一 美しい文章とはこの文章を言うのかもしれない。今でさえとても新鮮で

      • ニボーズを食べながら仕事始めについて考えている

        溜息より歓喜が多いと良いなと思いつつ。 もちろんサボるつもりはないし多少なりとも成長しているとして、でも「昨年以上に頑張ります」を重ね続けていったとき、私はねずみ算のようなそれに押し潰されてしまうのではないか? と不意に怖くなるときがある。 いずれにしても自分の心身が資本なので、無理なく励もうと思います。

        • 1年の計を回避したい

          お正月にあたり、毎年対峙するものがある。 諺にも名高き「計」、新年のスケジュールを描くことだ。 計画自体は、率先して作る方だ。買い出しにあたってはスーパーの順路を見越したメモをこしらえ、仕事の企画書作成においては「参考資料を選ぶ」「探す」「保存する」「読む」「構成を考える」……と作業をこれでもかと細切れしたうえで臨む。マルチタスクも没頭も不得手な身は、列挙と細分化により個々の工程、そして全体のハードルを下げることで、どうにかこうにか日々をこなしているのだ。 他方、メモを家

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