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何のためにクリティカル・シンキングするのかを、クリティカル・シンキングの為のツールで考えると、そのツールが何をしているのか理解できるかな。(ながい・・)

TOC for Education 駅伝 Advent Calendar 2020  12日目の記事です。
※TOC for Educationって何?については、アドベントカレンダーの説明をご覧ください。

どうして書こうと思ったか(これはなにか)

 クリティカル・シンキングの為のツールを使い始めのころ、使い方が難しい。とか、まだまだ勉強不足で・・・みたいな話をよくしていました。

 もうすこしいうと、だから練習が必要だ。とか。シンプルだからこそ奥が深い・・とか。これはあっているのか、有識者に聞いた方がいいかもしれない・・とか。あの人はキレがすごい・・とか。

 わかったような、わからないような、知った風なことも言っていたような気もします。さらには、ツールの仕組みにはまり込み、言葉の定義は・・ここは何を意図しているのか。とか、変な所へ迷い込んだりもしてきました。

 何周かしているうちに、昔の私のように迷走している人の向けてのアドバイスとしては、んーたぶん非常にシンプルなんですよね。。難しく考えない方がいいですよ。としか言えなくなりました。

 どうして、非常にシンプル。と言うようになったのかについて、ちょっと長くなりそうですが、自分でも一旦整理しておきたいということで書いています。よろしければお付き合いください。

この記事でやること(書くこと)

何を変えるか:ツールがうまく使えているか?を気にして進まない。
何に変えるか:確からしく表せているか?と本質に集中し議論できる。
どうやって変えるか:この記事

 で、具体的にこの記事でなにをするか?というとタイトルにもあるように、何のためにクリティカル・シンキングするのかを、クリティカル・シンキングの為のツールで考えることを通じて、ツールが何をしているのか理解してみようか。ということです。そのことを通じて、私は何に悩むべきなのか?を知る手がかりを得たいと考えています。

 一番シンプルな ロジック・ブランチで。

 いや、ボックスと矢印で、といった方がいろんな人から刺されなくてすむかもしれない・・

まずはここから

いろいろ切り口はあるんでしょうが
クリティカル・シンキングをつかうのは難しい
を起点に考え始めてみようかなと思います。

クリティカル・シンキングをつかう と置いてみます。

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つかうのが難しい らしいのですが、難しい ってなんなんでしょうか。
最初からわからないので、言い換えてみます。

難しい=何か達成したいことができない。かな。

 もう少し言い換えるとクリティカル・シンキングをつかうと、何か(良いことが起こると期待される)ハズ。でも、それが実現できない。ということでしょうか。

 では、クリティカル・シンキングをつかう  どんな良いことが起こる(と期待される)ハズ なんでしょうか。

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クリティカル・シンキングを使うと起こること

 どんな良いことが起こるハズ かといわれるとなんだか難しいな。と思ったので、クリティカル・シンキングを使いたくなる場面を考えてみました。

 私は、困ったときです。特に、解決したい困りごとがある 場合に、クリティカル・シンキングを使いたくなります。

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 すこしだけ  のところが狭まってきた気がします。もうちょっとの辛抱かも。がんばって書いてみました。

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 わたしは、解決したい困りごとがあると、クリティカル・シンキングをつかいます。そうすると、解決したい困りごとが解決するんです。

 ようやく、クリティカル・シンキングを使う際の期待値を設定できました。普通すぎますね。。

なるほど、でも・・ここが難しい理由?

 私には悩みが多い。何か解決したい困りごとがクリティカル・シンキングによって解決できるんじゃないか。とおもってるから、クリティカル・シンキングを「学ぶ」んだよ。だってキラキラな事例を見ると、クリティカル・シンキングによって、困りごとがさっぱりきれいに解決できている。でも自分は、さっぱりきれいに解決できた気がしない。コツを教えてほしい。

 難しい。。と悩みこんでしまう人の共通点として、さっぱりきれいに解決できていない原因を、ツールがうまく使えていない とか、うまく使う方法があるに違いない。と設定してしまい、テクニカルな方面への悩みに入っているのではないでしょうか。私はそうだったような記憶。

本当にそこは悩むべきところ? 

 でも本当にそうなんでしょうか?そこに悩むことが「学ぶ」ってことなんでしょうか。。苦しいね。学びは苦しいの?

 先ほどの図を再掲しますが、おかしなところないですか?

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 私の感覚だと、上の図だと少し飛びすぎているような気がします。実際は下の図のような感じではないでしょうか。

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  わたしは、解決したい困りごとがあると、クリティカル・シンキングをつかいます。そうすると、解決したい困りごとに解決の糸口が見つかるんです。(その糸口を頼りにすると)解決したい困りごとが解決するんです

 文章にするにあたって少し追加したくなって、(かっこ)をつけてしまいました・・図にも追加しておきましょう。

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  わたしは、解決したい困りごとがあると、クリティカル・シンキングをつかいます。そうすると、解決したい困りごとに解決の糸口が見つかるんです。その糸口を頼りに行動することで、解決したい困りごとが解決するんです。

 こう書いてみると、解決しない原因は、クリティカル・シンキングが使えているか使えていないかというよりは、糸口が見つけられてるいるか、いないかのように感じてきます。

 もう少し、気になるところとしては、1回で解決しないんじゃないの?とも思いますので、書き加えてみます。

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 わたしは、解決したい困りごとがあると、クリティカル・シンキングをつかいます。そうすると、解決したい困りごとに解決の糸口が見つかるんです。その糸口を頼りに行動することで、解決したい困りごとに変化が起こるんです。その変化を踏まえてクリティカル・シンキングをつかうことで、さらに解決したい困りごとの解決の糸口がみつかり行動と思考を繰り返すことで、困りごとを解決できるんです。

 クリティカル・シンキングで困りごとを解決するには、クリティカル・シンキングができているかどうかだけではなんだかなさそうだなーと思えてきました。なぜなら、行動しなきゃいけないし、行動の為の糸口が見つかってる必要がある。糸口を出してくれるのはだれなの??なんなの??ってことです。

 もしかしたら、クリティカル・シンキングの為のツールが使えてないせいではなかったのかもしれないんです。

 ???どういうことなの???

クリティカルシンキングの為のツールは何をしてくれるのか

 では、クリティカル・シンキングの為のツールは何をしてくれているの?という話なんですけど、さっきまでの図から一部抜粋してきます。

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 ここで注目したいのは、クリティカル・シンキングをつかうと、糸口が見つかるんですね。それはなぜか?ということなんです。なんででしょう。それは、クリティカル・シンキングが何か?ということにヒントがありそうです。

Wikipediaに書いてありました。

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ん・・・むずいのでざっくり書いてしまいました。

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 クリティカル・シンキングでは、テーマを取り巻く出来事を洗い出し整理します。その結果、(抜け・漏れ・思い込みが明らかになり)解決したい困りごとに解決の糸口が見つかります。

なるほど、クリティカル・シンキングは洗いだしと整理が肝のようだな、ルールに乗っ取ることで、洗い出しと整理をしてくれるのか。結果として、抜け・漏れ・思い込みが明らかになって、解決に向けて何をすればいいか糸口が見えてくるのだなぁ。。

 洗い出しと整理。このキーワードがクリティカル・シンキングの為のツールには関係しそうですし、抜け・漏れ・思い込みが糸口発見の肝のようです。

クリティカル・シンキングの為のツールがやるべきこと

 こうしたことから、クリティカル・シンキングの為のツールにはどんな特徴が必要なのでしょうか。

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 テーマを取り巻く出来事を洗い出して整理さえできれば解決の糸口が見つかるらしいんですが、現実問題なかなかうまくいきません、だからクリティカル・シンキングという手法ができたのでしょうね。では、なぜうまくいかないのだろう。。

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 何度かうっすら出てますが、人には感情や思い込みがあり、確からしく出来事を洗い出すのが苦手です。(もちろん得意な人もいるでしょうね。でも特に解決したいと思えるような思い入れの深い出来事については特に苦手になってしまうような気がします。)こうした前提を受け入れると、そのままではクリティカル・シンキング(確からしく洗いだし整理)ができる気が一切しないので、何かしら補助が必要そうです。

その補助こそが、クリティカル・シンキングの為のツールの役割なのではないか。と思ってます。

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 クリティカル・シンキングの為のツールには、テーマを取り巻く出来事を洗い出し、整理するのが苦手な人のために、簡単なルールと方法で誰にでも理解できるように、現在の状態を確からしく視覚化する ことが求められるのではないかと感じています。人が苦手なことを補助してくれるツールということです。

逆に言えば、クリティカル・シンキングの為のツールでは、その時、私(やそのテーマについて一緒に取組んでいる人)が持っていることしか表せないっということなんではないでしょうか。

 それを踏まえると、糸口とは、直接的な解決方法だけではなく、今持っている情報が足りているのかどうかなどについて、個人的に気づくきっかけ、とか誰かに聞いてみるための(相談する)ための土台というような意味合いも含まれているようにも感じます。

クリティカル・シンキングの為のツールがもたらすもの

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  人には感情や思い込みがあり、確からしく出来事を洗い出すのが苦手なのですが、簡単なツールと方法で誰にでも理解できるように現在の状態を確からしく視覚化することで、解決したい困りごとの解決の糸口を見つけることが可能になります。

 ここまでの整理を踏まえると、ツールがうまく使えているかどうかは、糸口が見つかるとか解決できるというよりは、現状を確からしく視覚化できているかどうか。っていうところにフォーカスするといいのかもなと感じています。

 実は、かけない・わからない は、ツールが使えていないのではなく、それがわかった(糸口)ということ。その糸口を使って、一旦書くのはやめて、少し行動してみよう。

 ということで、もう少し調べてみよう、という行動をとることができるようになるはずです。その結果、かけない・わからない が かける・わかるようになり、解決に向けてまた一歩進む

 もともとの 難しい は、困りごとの解決に向けて前のめりになりすぎた結果、論理が飛躍して、より高いレベルの要求をしていたのかもしれません。

 あるいは、これが目的と手段を混同してしまった。と言うことの一つなのかもしれないなとも感じます。元々は、困り毎を解決したかっただけなのに、よいブランチが書けたかな?と思ってしまうのは、私は、ドコで何を間違ってしまったのだろう。


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 もしかしたら、最初に設定するたった一つの前提が変わることによって、その後の行動が他社から見れば同じような事柄でも自身にとっての意味合いが変わり、受け止め方もかわる。そうしたら、その積み重ねにより受け取れる結果は全く別のものになるような気がしています。

この記事で取組みたかった事

何を変えるか:ツールがうまく使えているか?を気にして進まない。
何に変えるか:確からしく表せているか?と本質に集中し議論できる。
どうやって変えるか:この記事

最後までありがとうございました~

余談というか、何となく個人的に感じているところ。

①4つの柱とかCLRってなんなのか
 ツールの効果を引き立てるためのツールという感覚、おおよその人が苦手なものを克服できるようなツールを作ったのだけど、いろいろ使っているうちにその中でも苦手なことが出てくることがわかった。より多くの人に元のツールの効果を得てもらうために、補助の補助としてでてきたものかな~という。なので、必要な人とそうでもない人がいる。という感覚。
②TOCと何の関係があるのか 
 クリティカル・シンキングの話ばっかり、で、もともとのTOCと何のつながりあるの?という話になりそうなんだけど、クリティカル・シンキングするためのボトルネック(人の苦手)を解消するのにツボを押さえてて、ど真ん中なんじゃないの?という認識。どの領域に行くにしても必要な話。

っという考えに至ったのも、どちらかというと、クリティカルシンキングの為のツールを自分の考えを整理するというよりは、もともと私のワーキングメモリーが極端に少ない。という弱点をカバーするために、相手の話をよく聴こう。ということに主に使っているからなのかもしれないなー。とここまで書いてみて感じた。

大人の話も、子どもの話も、おんなじやり方で聴けるのが楽で、事例としても書きやすい。。




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