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植物の老化は能動的【花やふる道具日記】

花と古道具を扱う店で働く私が営業中にふと考えたこと

先に観察、後にかがく

中学校あたりで還元と酸化について習う。

電子が原子核についたり離れたりして、
物質の性質が変化するのだけど、
この目に見えない動きの視覚的イメージはどうやって作られたんだろうか。

前もこの日記で書いていたけど、
私は学問を教科に分けて考えているから
横断的に考える癖が抜けてしまっている。

けど、秩序の多くは今生きている周りに隠されているはずだ。

学校で習ったことなんで生きてくのにほとんど役に立たないよって、
言われているけど本当は逆で今生きていることの中から、
見つけられたことを習ってきたんだよね。

植物の老化は能動的

最近植物に関する本を読んでいる。

その一説に、植物の老化は積極的に行われる。
と書いていた。

老化は進化の対極にある退化ではなくて、
成長の反対にある生命のシステムなのか、と思った。

植物の場合は、種子を残すためだったり、
とりあえず次につなぐためのエネルギー温存のためだったりするけど、
人間の老化にはどんな意味があるんだろ。

あと中国の歴史ドラマを見ているのだけど、
そこで死刑の前に酒を飲み決まったセリフを言う。

本当に行われていたのかどうかわからないけど、
日本でも、武将や軍人たちは死に方を知っているようだった。

なんだろう、人間がどうやって死ぬのかを、
死ぬ前にやっとかなきゃいけないことなども
あたかも普通のこととして学校で教えてもいいのではと思う。

人は当たり前に死ぬ。それに気づいた時に何かが芽生えるはず。

死を意識することで、人生を儚いと感じられるんじゃないだろ。
文明の繁栄を願う西洋的な美意識とは反対に、
諸行無常、枯れてもな美しいという美意識が、日本的なあるいは東洋的な美意識を生んでいる。これはもう少し深く考えたい。

今年の冬は冷やさない

最近はぐっと冷えた。
季節の変化はこんなにも急激だろうか。

今年の冬は冷やさないことが目標。
去年は、ほぼ外の職場だったのでもちろん寒かったけど、
今年は室内といえど、長野県である。

寒いと筋肉が緊張してこわばる。
頭もこわばる。

足裏とお腹と肩にカイロ、
ウルトラライトダウン。
休憩中は電気毛布で。
朝晩は足湯。

で、今年の冬を乗り切ろうと思う。

仕事に余裕を作るには

仕事に最近慣れてきたもので、
やれることが増えた。

すると、次にやろうと思うことが増えたせいで
なかなか余裕が減った。

仕事が忙しいことは嬉しいことでもあるが、
今すぐやらなきゃいけないことばかりに囲まれるのは嫌だ。

今の仕事を通して、小さい文化を作りたい。
砂浜のカニが隠れた穴から上がる気泡のような、
沸騰前の鍋から上がるわずかな泡のような、
ぶくぶくを起こしたい。

一歩引いて、ちょっと遠くを見る。
そんな時間を忘れずに。

すぐに役に立たない

読んでもさっぱりな難しい文章、
一回聞いただけではわからない難しいお話。

最近はわかりやすい話や、
脳に不可のかからない情報ばかりで、
消化の悪いものを取り入れると、
ただ目で文字を追っているだけ、
話もお経を聞いているだけのような気分になる。

そういう時こそ、何度も繰り返してみる。

一回めは呪文だったのに、
2回目では単語に、
3回目では文章に、4回目で意味を理解できるかもしれない。

より抽象的な思考を生き方に落とし込むことは、
すごく難しいように思える。

頭だけでは限界がある。
わからないなりに動いてみることも大切なんだ。

でも、遅い情報にとことん向き合うには
今の生活でも忙しすぎるように思える。

そして多くの人がそうだろう。

もう少し、暇をください。

今日も最後まで読んでくれてありがとうございます。

いただいたサポートは、花と民芸の表現の追求にあてさせていただきます。