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人と心と花と@Algernonクリエイション日記

私は、花をモチーフにしたアクセサリーを製作しています。
花をモチーフにしているかぎり、人が何を求めて花を飾ったり送ったりするのかを、考える必要があります。

死にたむけられる花も、
私たちが部屋に飾る花も、
誰かに贈る花も、
そこに込められた思いは本質的には変わらないと考えています。
その思いとは何か。

それは、
生命に送る祝福

安らかに眠ることができるのも、生きていたから。
日々の生活をこの場所で過ごすことができるのも生きているから。
あなたに出会えたことも、生きているから

私たちは無意識にも、そんな思いを込めて花を見つめているのです。

花には植物の遊び心が込められている。
機能だけが求められるとしたら、なぜ個性や美しさを極める必要があるのでしょうか。確かに、花には私たちにとって利用することができる様々な機能があります。香りを集めたり、花の色で布を染めたりなど。
けど、花の香りを抽出するに大量に花が必要で、野に咲く花を積んだくらいでは間に合わないし、布を染めるのも美しい発色を求めるのであれば花ではなくて葉っぱや木ノ実を用いた方が実用的なのです。

それらの要素をかき集めても、花には効率や実用性でないものを秘めている。これは私たちが、花を飾ったり、送ったりすることで幸福を得ることに繋がるものです。

植物という一つの生命が、遊び心を込めて進化させて来た花。
そして遊びとは、私たちが生きて行く上で幸福を感じることのできる瞬間。
これが人間の持つ想像力により繋がり、意味が付加されて行くのではないでしょうか。

続く。。。

いただいたサポートは、花と民芸の表現の追求にあてさせていただきます。