個人開発インタビュー 「伊藤が訊く 『g4』」
弊社 mofmof.inc で活躍されているエンジニアの shwld さんが、RPGのレベル上げのように頑張った分だけ成長できるサービス『g4』をリリースされたので、インタビューをさせていただきました。
インタビュー
伊藤 先日リリースされた『g4』、かなり反響がありましたね! Qiitaでもバズってました!
shwld エキサイティングですね!反響があると楽しいですね。
伊藤 どういった部分が評価されているんでしょうか?
shwld よくわからないですね(笑)見た目は頑張った!同じようなアプリが巷にはあふれていて、そこに出すために最低限の
見た目にはこだわったという感じです。
伊藤 shwldさんは今まではどういったサービスを個人開発されてたんですか?
shwld MdNote というmarkdownノートアプリですね。割と個人開発の礎になっている。
今でも細々とダウンロードされてます。Angular のメンテがつらいので、反省をくんで今回はメンテナンスしやすくしています。
伊藤 メンテのつらさはじわじわときますね笑 色々な技術が使われていますが、これは使いたかった等はあったんですか?
shwld 消極的理由で選びました(笑)Reactは割と使いたくて採用しました。仕事ではVueが多いので。
伊藤 React と Vue を比べるとどうですか?
shwld できることは一緒なんですが、正直Vueのほうが描きやすいですね。
mofmofにはこちらがあっていると思います。
あとは TypeScriptが使いたかった。Vue 3でいい感じに使えるようになるらしいので楽しみです。
伊藤 ポモドーロ・テクニックを採用した理由は?
shwld これまた消極的理由です(笑)好きで仕事でずっと使ってたんですけど、まず使うつもりなかったんですよ(笑)
伊藤 あら(笑)
shwld 経験値の取得で成長させるにあたって、時間なんかで制限しないと無限にボタン押せちゃうよね。
伊藤 確かに!
shwld 競合で Habitica っていうサービスがあるんですよ。あれもゲーミフィケーションで管理するやつなんですが、自分でタスク登録して自分ですぐ消化できちゃう。無限に経験値を取得できるんです(笑)
伊藤 ズルできますね!(笑)
shwld それをみて無限はダメだと、ステータスに意味がなくなっちゃう。ちゃんと苦労してレベルあげないと。
それにマッチしてるんじゃないかなと思い、普段から使っているポモドーロにしたわけです。
あと単純に他にアイディアがなかった(笑)
なのでクエストのアイデア募集してます。
伊藤 社内でも色んなアイディアもらえたりしますよね。
shwld そうなんですよ。根本からシステムが変わる可能性もある!
g4だけで完結するつもりはなくて、その人が他のツールで頑張った結果を持ってきて成長に繋げることも考えています。
あくまでメインは成長。ポモドーロ、ポモドーロってなってるけど(笑)
伊藤 世界観や雰囲気がとても懐かしい感じですよね。どういったものが元となったんでしょうか?
shwld 元となったもの。。ないことはないですね(笑)好きだった、ロマサガ2の影響。
RPGが好きなのでソシャゲRPGに手を出したいが危ないなと(笑)
伊藤 ロマサガ、みんな大好きですよね。僕も2が好きでした。
g4のロマサガっぽいところとして、アビリティやスキルなどのパラメータが徐々に上昇していきますよね。
あれはとてもワクワクします!しかもg4は実際に自分が行った作業に応じて内容が変化しますよね。
shwld ここが柱です!g4作ろうと思ったきっかけですね。能力値を可視化したかった。○○メーカーみたいなパラメータを生成して表示するサービスがあったりするんですが、あれは一回きりで、しかも成長もしないので。
伊藤 確かに一回きりで終わって、楽しんで終わりでしたね。
shwld それを本当のものにちゃんとしたかった。これが成長要素ですね。
伊藤 ゲームの楽しさの一つですね! ところでg4にはストーリー(物語)はありますか?
shwld まったく無いです(きっぱり)
伊藤 ないんすね(笑)
shwld 素材ありきでお姉さんができました(笑)たまたま良さそうだったから入れてみたらしっくりきましたね。
魔王倒そうとかいってるけど実はなんもきまってない。これから決めていきたいですね!
伊藤 ユーザーと一緒に作っていきたい感じですか?
shwld そうですね、ユーザーの意見次第で世界を作りたいですね!
伊藤 楽しみですね!ラスボスは登場させるとサービスが終了しそうでまずいですよね
shwld たしかに。ただ、物語の目的がなくて困ってるんです。
伊藤 レベルを上げるだけになってますね。レベル上げたら何かを倒しにいきたくなります。
shwld 目的を各個人に任せてしまおうとも考えています。ボス作れる機能いいな、今閃いた(笑)
ボスのグラフィックどうしよう?
伊藤 画像アップロードして倒すのどうでしょう? こいつを倒すぞーって!
shwld それいいすねっ(笑)
伊藤 こうやって世界が広がっていく感じがいいですよね!
shwld うんうん。いままではMVPや反響を意識して、リリースだけを意識しすぎたので、
リリース時点で終わった感強くて、機能改善のモチベがアレだったんです。
柱が一本でかすぎて、広がらなかった。
今は柱がないので、無限に気分次第でつくれるからいいなと。
伊藤 機能の要望は募集してますか?
shwld 募集したいですねーどうやってやるかは検討中ですね!
PATREON に登録してて、協力者とやりたいとも考えてます。
伊藤 周回機能とかどうですか
shwld 無限にできますね(笑)それならラスボス作ってもいいな。
伊藤 どういう人に使ってもらいたいですか?
shwld ターゲットは自分。目的は継続開発。モチベーションを保って、開発し続けるサイドプロジェクト。拡張性が無限なのがかなり理にかなっていて。入れたい機能をどんどん入れてしまえる!
MVPをつくって当たるまで待つのもいいけど。
今回みたいなメンテし続けていくやり方もありかなーと思います。
伊藤 アプリも自分も成長していきますね!
shwld これも一つの選択肢としてありなんじゃないかといっていきたいですね。
作って、当たらなかったら捨てる。これもいいんですけど、継続開発の知識が得られにくいですよね。
伊藤 確かに。
shwld 持論ですが自分が使いたいものは誰かしらには刺さる。ニッチなものでも、使う人はいるから。
そもそもバズることを狙っていないです(笑)
伊藤 自分が使いたいものって開発のモチベーションも上がりますもんね。
shwld うんうん。
伊藤 ところで、g4ってアプリ名について、様々な憶測が飛び交ってますが、由来は何でしょうか?
shwld あー(笑)正直由来はあるんですけど、gで始まる4文字の何かがあって、元ネタがわかってなくて(汗)
スッキリわかったら公表したいと思います。英語かなんかの古い言い回しだったかなー。。。
伊藤 謎が深まりました
shwld 後付けですが、game for(あなたのためのゲーム)というのもあります。
伊藤 あ、後付けのほうも良いですね! メインの由来も公表が楽しみです。
サービスの完成形はなさそうですけど、目指したいところはあるんですか?
shwld Inkdrop というmarkdownアプリがあるんですけど、同じようなアプリをつくっていた身としては気になる。一人で作ってるんですけど。それ一本で稼いでいて(多分)、そのやり方が気になる。そこを目指したいですね。
伊藤 行く行くははそのように一本でいけたらいいなと?
shwld マネタイズとかよくわからない部分があって、課題なんですけどね。広告とかはやりたくないですね。
伊藤 わかります。広告は邪魔だったりしてあんまり。。
shwld 広告いれて小銭稼ぎというよりは作り続けたいという気持ちが強いですね。
g4ではアイテムショップ機能を作ろうとしてます。
伊藤 おお!
shwld 実際に使えるものをゲーム内で販売する。
Electron版アプリとか作ってそこで売ってみるとか。
伊藤 面白いですね!ゲーム内マーケットプレイス!
shwld g4自体が現実で頑張ったことの成果なので、それで現実のものを買うと(笑)
伊藤 ネタが尽きない分開発が大変ですね!共同開発者は募るんですか?
shwld 少し考えてはいます。その場合でも、POとしては居たいですね。
共同開発とはいえ、線は引きたいと考えています。僕が作りたいものを作りたいので。
お金払って、手伝ってもらうのは全然ありかなと思ってます。
shwld あと、運営者ギルドっていうコミュニティがあって、何か作る人は絶対入った方がいいです。やばい人がいっぱいいて(笑)色んな意見も貰えていいですよ。
伊藤 ちょっと覗かせてもらいましたがこれは情報や刺激が溢れてそうで良いですね。
shwld マンスリーレポートチャンネルみたいなのがあって、どの人がどういうことをやったが可視化されているのも面白いですよ。
伊藤 個人開発はホント楽しいですね。 今後のg4の開発にも注目です! ありがとうございました!
shwld ありがとうございました!
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