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最近の記事

ニューエイジ・リバイバルはどこから来たのか/レア盤のラスト・フロンティア

2019年11月に発表された第62回グラミー賞ノミネート作品に『Kankyō Ongaku: Japanese Ambient, Environmental & New Age Music 1980-1990』が含まれていることに驚いた人は多いだろう。音楽愛好家のみならず、神秘を否定するあまねく人々から色眼鏡で見られていた(今も?)ニューエイジ・ミュージックが、まさかグラミー賞というメジャーなフィールドにまでその影響を及ぼす未来を、誰が想像し得ただろうか。 ニューエイジとい

    • Discogsに音楽ストリーミングサービスへの検索リンクを追加するブラウザ拡張を公開しました

      DiscogsからSpotifyへのコピペを繰り返している人のためのChrome拡張を作りました。 Chrome Store アーティストページ、リリースページ、レーベルページのほか、リストページ(こういうの)に対してSpotify、Apple Music、Bandcamp、YouTubeへの検索リンクを追加します。 こんな感じになります。一昔前ならGreasemonkeyでやっていたものですね。 検索リンクを追加するだけなので、その楽曲が配信されているかどうかまでは

      • 韓国のシティポップとネオ・シティポップ/Night Tempo, Tiger Disco, AFG, Digging Club Seoul

        今、シティポップが世界的なムーブメントになっている。 2018年にはYouTubeに違法アップロード動画が2500万再生されたことが大きなトピックになった。欧米ではシティポップのレコード盤が次々と再発され、2019年にはシティポップのオリジネイターである細野晴臣がアメリカツアーを敢行、アメリカのファンを沸き立たせるなど、シティポップの流行はすでに音楽ファンだけのものではなくなって、商業ベースのムーブメントに拡大している。 日本に一番近い国、韓国でもシティポップは流行してい

        • 環境音楽の再発見・目次/バレアリック、アンビエント、シティ・ポップ、細野晴臣、グライム、ニューエイジ、環境音楽

          2019年2月15日、再発レーベル Light In The Atticから日本の環境音楽のコンピレーション「Kankyō Ongaku: Japanese Ambient, Environmental & New Age Music 1980-1990」がリリースされました。 近年、高田みどり「鏡の向こう側」を筆頭に、海外における日本のアンビエントの再評価がはじまっています。数々の再発ラッシュ、ロンドンのインターネットラジオ局NTSによる細野晴臣特集、さらにはVampir

        ニューエイジ・リバイバルはどこから来たのか/レア盤のラスト・フロンティア

        • Discogsに音楽ストリーミングサービスへの検索リンクを追加するブラウザ拡張を公開しました

        • 韓国のシティポップとネオ・シティポップ/Night Tempo, Tiger Disco, AFG, Digging Club Seoul

        • 環境音楽の再発見・目次/バレアリック、アンビエント、シティ・ポップ、細野晴臣、グライム、ニューエイジ、環境音楽

          Modern New Age, Other Worlds/ノイズとグライムのニューエイジャー

          この記事は「環境音楽の再発見」の三章です。目次はこちら 2010年代に入ってから「ニューエイジ」というジャンル名を再び耳にするようになってきた。 2013年にガイド本「アンビエント・ディフィニティヴ」を発行したライターの三田格はOneohtrix Point Neverの「Returnal」がひとつのきっかけだったと回想している。 OPNが『リターナル』をリリースした頃からアメリカでは「アンビエント」ではなく「ニュー・エイジ」という単語がよく使われるようになっていて、ア

          Modern New Age, Other Worlds/ノイズとグライムのニューエイジャー

          バレアリックのレコードディガー/ハウスからアンビエントへ/寺田創一、清水靖晃、Dip In The Pool

          この記事は「環境音楽の再発見」の一章です。目次はこちら この章の内容は、更新して「ニューエイジ・ミュージック・ディスクガイド」に寄稿しました。こちらも併せて読んでいただけると幸いです。 *** 2013年から2015年にかけてディープ・ハウスのシーンでジャパニーズ・ハウスの再発見があった。それはバレアリックの文脈だった。 「バレアリック」とはヨーロッパのリゾート地・イビザ島からはじまったジャンル、というよりもムードを指す言葉だ。BPM110前後で、開放感や酩酊感、ある

          バレアリックのレコードディガー/ハウスからアンビエントへ/寺田創一、清水靖晃、Dip In The Pool

          新しいシティ・ポップとシティ・ポップ/細野晴臣の発見

          この記事は「環境音楽の再発見」の二章です。目次はこちら Vaporwaveムーブメントの追い風をうけながらインターネット・ミーム辞典サイト「Known Your Meme」にも登録されてバズワードになった「シティ・ポップ」のリバイバルは2000年代後半にはじまった。 2012年12月27日 ele-king掲載の、磯部涼によるtofubeats「水星」のレビュー。2000年代初頭から2012年にかけて、ジャンク・フジヤマや一十三十一など新世代のアーティストが、自身のルーツ

          新しいシティ・ポップとシティ・ポップ/細野晴臣の発見

          日本の「環境音楽」はいかにして発見されたか/Visible CloaksとLight In The Attic

          この記事は「環境音楽の再発見」の終章です。目次はこちら 2019年2月15日、Light In The Atticから日本の環境音楽にフォーカスしたコンピレーション「Kankyō Ongaku: Japanese Ambient, Environmental & New Age Music 1980-1990」がリリースされた。 収録されているアーティストは坂本龍一、細野晴臣、松武秀樹、YMO、吉村弘、芦川聡、久石譲、清水靖晃、イノヤマランド……いずれも日本のそうそうたる

          日本の「環境音楽」はいかにして発見されたか/Visible CloaksとLight In The Attic

          極右の世界のBGM/スキンズ、RAC、Fashwave の話

          「ダークウェブ・アンダーグラウンド」の著者・木澤佐登志氏による Vaporwave の記事が話題になっている。 初出では「オルタナ右翼を魅了する奇妙な音楽「ヴェイパーウェイブ」とは何か」というタイトルになっており、Vaporwave シーンから抗議めいた声があがった。Vaporwave にはオルタナ右翼にとって魅力的な要素が満載であるかのように受け取れるタイトルなのは確かだが、愛好する音楽とオルタナ右翼を紐づけて語られることに対する抵抗もあったのではないだろうか。 しかし

          極右の世界のBGM/スキンズ、RAC、Fashwave の話

          インターネットのPlastic Love

          2017年7月5日にアップロードされた竹内まりや「Plastic Love」の再生回数が1500万再生を超えている(2018年8月3日、初稿執筆時)。 追記・2018年12月22日、第三者による異議申し立てによって削除。申告者はカバー写真を撮影した写真家のAlan Levenson氏。12月20日時点の再生数は2400万超。 Plastic Loverを名乗るこのアカウントは当然、公式のものではない。 何と、竹内まりやの「プラスティック・ラブ」が半年で500万再生を超え

          インターネットのPlastic Love

          BABYMETALが売れるまでの話

          さくら学院重音部として「ド・キ・ド・キ☆モーニング」のPVがyoutubeにアップされたのが2011年10月12日。女の子がメタルをやっていること自体に珍しさは感じなかったけども、メタルらしいベタな中毒性となによりPVが良かったことがあって、当時ハマっていた。 「さくら学院」は「成長期限定ユニット」と銘打ち活動しているアイドルグループ。学校をモチーフにしていて、BABYMETALも当初はさくら学院の「重音部」という扱いでデビューした期間限定ユニットだった。 なぜさくら学院

          BABYMETALが売れるまでの話

          「再考〈21世紀の岡崎京子〉」に行ってきた

          映画「リバーズ・エッジ」公開に合わせて刊行された書籍「エッジ・オブ・リバーズ・エッジ」の発売記念(?)イベントとして開催された「再考〈21世紀の岡崎京子〉」に行ってきた。 出演者は「岡崎京子の研究」の著者であり、彼女の作品ならすべて肯定するというネットワーカー・ばるぼら。95年生まれの地下アイドル・姫乃たま。そして「エッジ・オブ・リバーズ・エッジ」に「岡崎京子の死後」を描いた漫画を寄稿した漫画家の西島大介だ。 共通点を挙げようと思えば挙げられるのだが、いまいちどんな会話が

          「再考〈21世紀の岡崎京子〉」に行ってきた