コピペ

新語「コピペ」をどう読む?Twitterアンケート結果発表

普段、パソコンやスマホを使う人なら使用頻度の高い言葉「コピペ」。英語の「copy & paste」を略した言葉で、新しい日本語として定着している。

ここで一つ疑問が生じる。「コピペ」をどう発音するのが正しいのか。英語にならうのであれば、「and」と「paste」の「pa」にアクセントがつくので、略語も「ペ」につくのが正しいのかも知れない。

しかし、言葉は生き物である。生き物に地域変異があるように、言葉にも地域変異がある。それは方言だ。もしかすると、新語「コピペ」にも地域色の濃い方言があるのではないかという仮定から、このアンケートは始まった。


■4つのアクセント、どれが多い?

コピペ01

令和2年(2020)1月24日から26日にかけ、私のTwitterアカウント(@YkFjkwume8)にてアンケートを実施。199人の方にご協力をいただいた。


結果は以下の通り。

人数に直すと以下のようになる。

低高低:75人
低低高:90人
高高低:19人
高低低:15人


■選択肢に入れるべきだったもの

コピペ02

4つの選択肢を提示し行ったアンケートだが、これでは足りなかったようだ。まず、アクセントをどこにも置かない「平平平」を想定していなかった。


大阪人は言葉のどこかにアクセントを置きたがる性質がある。自分では大阪人だと意識したことがなかったが、やはり私もどっぷり漬かった大阪人のようだ。よって、この可能性を見逃してしまっていた。反省である。

まだある。「低高高」だ。


このお2方だけでなく、もう1人関東圏の男性が「低高高」を選びたかったと連絡がきた。これも想定していなかった。

今回のアンケートは、インプレッションのわりに参加者が少ない。もしかすると選択肢が足りないがために参加ができなかった人もいるのかも知れない。アンケート形式も含め、今後の課題にしたい。


■「コピペ」に地域変異はあるのか?

コピペ03

アンケートの結果、英語を略したそのままの「ペ」にアクセントを置く人が多いことが分かった。どの地域が多いのかは残念ながら分からない。印象としては東日本が多かった。

私が「平平平」を選択肢に入れていなかったばかりに、「低低高」に入れた人もおられたようだ。

「ピ」にアクセントを置く「低高低」は、やはり関西人が多いことが分かる。

関西人の多くが主流と思い込んでいる「低高低」以外のアクセントを置く人も、関西には存在する。

主流ではないものの、関西でも「低高低」といった統一されたアクセントではないことが以上から分かる。


関西人の声は実に多い。関西人はこの手のアンケートが大好きだからだ。

以前、「冷コー」という言葉の分布を調べるためにアンケートを取ったことがあるのだが、300人中250人が関西人だった。ネットで行ってこれだった。

なので、このアンケートも参加者が偏っている可能性が非常に高い。その点を考慮して、このアンケート結果を見て欲しいと思う。


■アンケートを始めた本当の意味

以上、もっともらしいことを書き連ねたが、このアンケートを始めたきっかけは大変しょうもない。Twitterで3人の大阪人が疑問に思っただけである。この時は2対1で「低高低」が優勢だった。「低高低」の優勢を確実に証明するためだけに、このアンケートを始めた。

本当にしょうもない理由なんです。すみません。お付き合いいただいた皆様、ありがとうございました。おかげさまで「低高低」は全国的にマイノリティではないものの、オーソリティでもないことが分かりました。

また同様のアンケートをするかも知れません。その時はまたご協力願います。


■おまけ

無題

例にあげた「パペポ」が分からないという声が多かった。これは関西で爆発的な人気を誇った深夜番組だ。上岡龍太郎師と笑福亭鶴瓶師の2人のトーク番組。主に関西で放送されていたが、関東など他の地域でも放送されている。

なので、全国的に皆さんご存じだと思い込んでいた。ご存じでなかった…。何なら、中年以下は関西でも知らない。近所の30代にも「なんすか?」と聞かれた…。そうか…。

失礼しました。


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コラムニスト/コンテンツライター 広島県安芸郡海田町出身、大阪府高槻市在住。平成17年7月より、コラムニスト・ライターとして活動開始。恋愛記事や雑学記事から果てはビジネス文書まで、幅広く手掛ける。元・旭堂花鱗。