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どんな人たちがTiny Houseという選択肢を選んでいるのか

Title Image © Exploring Alternatives

タイニーハウスに関するYoutubeはたぶん100本くらい見ています(暇か)。その中でも特に好きなのが、タイニーハウスに住んでいる人たちのお宅に訪問してインタビューしている系の動画。家のレイアウトやこだわり部分などはもちろん、どうしてTiny Houseという選択肢を選んだのか?などリアルな声が聞けます。アメリカでは約1万件のタイニーハウスがあるらしいですが、人口3億人の国にとってはメインストリームな選択肢ではありません。それでもそういった動画を見て驚くのは、その「多様性」です。Tiny Houseを選んだ理由も、年齢も、家族の人数も、住んでいる場所も、本当に千差万別。その幅広さが本当に面白い。小さくて移動できる家なんだから、旅好きな若者とかヒッピー的な人たちが住んでるんでしょ?そんな固定概念をぶっ飛ばしてくれます。

そういった多様性を受け入れられる「新しい住み方」であることが、私がTiny Houseに可能性を感じる理由のひとつでもあるので、どんな人たちが住んでいるのかが伝わる動画を選んで紹介したいと思います。これを見たら、自分も・・・!ってなるかも。あと、それぞれの状況によって小さいながらも結構サイズが違ったり、優先している機能が違うのも面白い。

働き始めたばかりの若者だって買える

アメリカの都市部の家賃はかなり高いです。私が2012年くらいにNYに住んでいた時は2人で小さなアパートをシェアして、それでも一人10万円でした。一人あたりの専用部分は6畳くらいで10万円・・・!中古のタイニーハウスは平均して400〜600万円くらいで売っているので(わたし調べ)、もし家賃10万円を払うとしたら、約5年で完済できる金額。この20代の女の子は大学を卒業してすぐにタイニーハウスを買い、Austinに働きに行ける・遊びに行ける距離感の場所で住んでいます。停車する場所代は別にかかるので600万円ポッキリではないとしても、都市生活の楽しみと「自分の家」に住むことのバランスの取り方としてのタイニーハウス。働き方によってこれから住む街が変わっても、一緒に移動すればいいだけ。私が20代のころにすでに知っていたら・・・とってもうらやましい!

5人家族だって住める

私が5人家族だったらタイニーハウスに住むかは別として、彼らは「家族の時間」を優先するためにタイニーハウスを選んだとのこと。「Mortgage free (住宅ローンをもたないこと)」についてはまた他の記事でも書きたいけれど、ほとんど全てのインタビュー動画でこの単語を聞きます。土地や家の価格が高騰するアメリカではこの住宅ローン地獄が深刻で、家族のために働くのではなく「家」のために働き、家族との時間が削られる状況に疑問をもつ人たちが、家族で「小さく住まうこと」を選んでいます。そして何より、超楽しそうなのがいい!動画の中で、こんな狭い中で家族間のプライバシーをどうしてるの?と聞かれて「セックスする時は乾燥機をまわすのよ!」と笑ってるところが、好き。 

引退のためにセルフビルド

子供たちが独立して、2人もしくは1人になったことがタイニーハウスを建てるきっかけになっている人も(動画で)よく見ます。子供と一緒に住む期間ってじつは自分の人生の中でも短いし、大きな家は老後にメンテナンスが大変になる、というやつですね。それにしても初老の女性が自分のために、大工さん1人を雇いながらセルフビルドするところがカッコイイ。多くの女性に夢を与えてくれる生き方だなぁ。

雪国や極寒の地でも住める

この動画は、私の中で本格的にタイニーハウス熱を高めたやつ。多くのタイニーハウスはオフグリッドが可能な作りになっていて、住む場所によってそれぞれがカスタマイズしています。この女性はアメリカのワイオミング州の大自然の中に住んでいて1年のうち半年間は雪らしい。超寒い。いまの私は半年間が夏(台湾在住)なので真逆だよ・・。大自然で土地が余すほどある中で、めっちゃ小さく住む。タイニーハウスに住む人たちの共通する点として「外と最大限に繋がる・活用する」というマインドがある気がします。ウッドデッキを作ればそこがリビングになる、といった「家という機能を家のなかに閉じ込めずに外に開くこと」に私はとても共感していて、それが私もいつかタイニーハウスを建てたい理由の一つです。


タイニーハウスのYoutubeはハマると沼だよ!

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