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明日があるさが分かる歳。

この前、銀座に用事があったので
仕事帰りに用事前の腹ごしらえと思い
一人ラーメンをしてきました。

その日は、
天気予報でも予報されなかった寒さで
ちょうど温かいラーメンが
冷たい身体に沁みる日和でした。

私が入ったラーメン屋さんは、
カウンターのみで木造のしっぽりした雰囲気。
全部で8席あって食べているお客さんは3人だったかな、
サラリーマンと小洒落たおじさまと、
夜に向けて働きに出そうなお兄さん。
皆さん静かにラーメンを食べています。

学生の頃は一人ラーメンよくやっていたけど
久しぶりだな〜もう夜に濃厚ラーメンなんか
食べれなくなっちまったなぁ〜

なーんてオヤジみたいな気持ちであっさり系
ラーメンを注文し
ちょっと久しぶりの感覚に緊張しながら
ラーメンをすすっておりました。

すると
店内のラジオから、なにやら懐かしい音楽が


明日がある 明日がある 明日があるさ

会社をおこしたやつがいる
会社に残った俺がいる
あせることないさ あせることないさ
自分に言い聞かす
明日がある 明日がある 明日があるさ

確か私が小学生だった頃
父親が接待カラオケ用に、とかいってCDを買い、私も横でよく聴いていました。

当時の私は、歌いやすい簡単な曲だなぁ
とだけ思いルンルンで歌っていました。

なのに
今となってはとても心に沁みるのです、
ラーメンと共に。



ある日突然考えた
どうしてオレはがんばっているんだろう
家族のため?自分のため?
答えは風の中
明日がある 明日がある 明日があるさ

なんだこれ…こんなに共感する曲だったっけ。

店内に響くのは、お客さんのラーメンをすする音と、湯気の音とこの曲だけ。

なんか余計じんわりきました。

時代や文化が変わっても
人間の考えることって変わらないのかなぁ

みんなこんな気持ちで生きてるんだなぁ

それと

これが沁みる私も、大人になったなぁ〜

と。

ラーメンと鼻をすすりながら
感心のような寂しさのようなエモさを感じる

銀座にて独りラーメン中のアラサーOLでした。


明日があるさ。

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