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連作短歌「夜の球体」

夜の球体 離れたところにいるひととつながることも可能な時代

空間のにおいか水のにおいかわからない 顔を洗ってもう一度寝る

まんなかに浮かんだ夜の球体の屋根より高い思い出のこと

海に合う髪型にして会いに行く 聞き覚えのある声で呼ばれる

暗い森で出会った少女に深呼吸を教えてあげて 夜の球体

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