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自選十七首

気が合ってどうしようかな、とりあえず、結婚しよう結婚しよう

終わるなら自分で壊してみたかった なみだは床に落ちるものだし

ひとつだけお願いしたいことがある 比喩じゃなくずっと近くに居て

いつまでもぴったり一緒がいいなんて言ってちゃほんとなんにもないよ?

部屋の中なのに着ぶくれてる君はおっきいプリンも一瞬で食う

ジャングルの焚火の炎きれいだね 離れたところでみる同じ夢

信じるってなんだろ 視力のいい人はめっちゃ星空みえてるらしい

たとえば十年ずっと仲いい人とかは、まだ、いたことがないわけでして

長いって怖い なんでもそうかなあ ずっとおんなじ夢みれるかなあ

この距離は君の距離でも僕の距離でもない 伸ばすよ 光った 触れて

眼球に光が入り、君らしき像を結んで、やっと逢えたね

信じたいことだけ信じていられるよ なみだは宙に浮かぶものだし

そう 彼も暫定一位でしかなく 未来があるってそういうことで

「茶色より黄色のほうが春っぽい」君の選んだスニーカー軽し

髪色を黒に戻して朝を待つアヴァンチュールは生活になり

午前四時ユニットバスにかかる虹こんな僕でも生きてていいや

立ち止まる大きな人と小さな人そばにいて鼓動が聴こえそう

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