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人といるときに限ってポケットにあるはずのものことごとく消え 手に取った夢でどこかへ連れてってくれそうなにおいのする紙だ この人の手を知っている 小さくて薄くて白い雪のレプリカ
暇人が求められつつあることをバランスとして受動している ぴこぴこぴこぴこぴこぴこぴこぴこぴこぴこぴこぴこ時間よ過ぎろ 二十年前とおんなじTシャツで君を迎えにいく憶えてる
孤独孤立対策担当大臣は客観的な時間を生きて 歩いてる人がいっぱいいる だから街に秋風わすれる気配 シミュレーションゲームのように美しい放物線を見るだけの外
坂道を眺めていたら今までに出会った人が転がっている トラウマが欲しくて動画を探してる 湿って黒く揺れる天井 充電を繰り返すたび人間に会いたくなくて自転車を売る
いなくなる人はすっきりした顔でそれを伝えてくるからずるい 計画を聞いたらそれでしばらくは満足できて真顔で笑う ふと声の出ない廊下の向こうから会えない人が近づいてくる