心療内科(メンタルクリニック)に行ったお話1/3
★こちらはあくまで私個人の経験を書いたものです。主にメンタルクリニック(心療内科、精神科)の受診を迷っている方に向けています。私は専門職でないので受診した方が良いと断言はできませんが、選択肢の一つとして考える際のヒントになれば幸いです★
元々このnoteは10月頃に書いていて、以来これまで下書きに眠ったままだったのですが、大阪の放火事件のことなどもありやっぱり書いてみようと思いました。
メンタルクリニック、心療内科、精神科……みなさんはこういったワードを聞いてどのようなイメージを持たれるでしょうか。
「うつ病の人が通うところ」「ちょっと頭のアレな人が行くところでしょ?」「なんかいま流行りのすぐ心がダメになる子が行ってるとこ」「関わりたくない」「よくわからないけれど自分には関係ないし」等、ネガティブなイメージを持たれる方もいると思います。
また、今回の大阪での放火事件の犯人がクリニックの通院患者だったこともあり、こういったクリニック・病院に対して差別的で無理解とも取れる発言・書き込みもたくさんありました。
一方で、「自分もいつかお世話になるんじゃないか」「家族・友人が通っている」「同僚が産業医から受診をすすめられたと聞いた」等、身近に感じている人もいるかもしれません。
差別を容認するわけではありませんが、私はこういったイメージはどれも否定されるべきではないと思っています。否定されるべきではないというのは、個人が持つ思想や考えについて別の一個人がその善悪をジャッジできないという意味です。
加えて、仮にネガティブなイメージを持っていた際にメンタルに不調をきたしても、ネガティブなイメージを持っている自分を否定しないことが受診への近道になると思っています。
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さて、ここからが本題です。
今年初めて、メンタルクリニックを受診したお話をしていきます。
受診のきっかけは仕事上のトラブルでした。詳述すると会社や個人の特定につながるために大まかにしか書けませんが、顧客とのトラブル(クレーム)から身体や気持ちの面に不調をきたしたり偏った思考しかできなくなったりしてしまいました。
ただ、偏った思考しかできなくなっていたというのは後に当時を回想した時にそうであったと気づいたことなので、その当時不調に感じていたのは身体や気持ちの面の不調でした。
身体の不調は眠れなくなるというもの。気持ちの不調というのはイライラしやすく常に思考がフル回転状態にあることです。
細かく言うと下記のような感じ。
眠れない→色々と仕事の考え事が思い浮かぶ→嫌なことばかりが思い出されてイライラする→さらに眠れない→眠れないことに焦りを感じる→イライラする→……
朝起きて仕事のことを考えると嫌になる→お腹のあたりが重くなる→胸のあたりがキリキリチクチクする→気持ちが落ち込む→……
これは、今まで生きてきて「能天気」「おちゃらけキャラ」「落ち込んでもすぐ忘れる」「自分に都合のいいことしか覚えてないじゃん。笑」などと言われ自分でもそれを認めていた自分にとっては初めてともいえる経験でした。
「いつもの自分と違うな」「何かがおかしい」「メンタルの病院行った方がいいのかな」と迷ったこともありましたが、最初は行く決断をしませんでした。
というのも、私自身がメンタルクリニックとかってうつ病とか適応障害の人が行くところでしょ?と思っていたからです。
もっと言うと、うつ病や適応障害の人たち=会社行く前に吐いたり過呼吸になったりする人、といったイメージを持っていました。だからこそ、吐いてもないし過呼吸にもなってないから病気ではないだろうし病院に行くほどではないと思っていました。
しかし、眠れないというのがどんどん私を苦しめてきます。
私の場合三大欲求のうち他2つは割と簡単に満たすことができるのですが、睡眠時間だけは自分の努力では何ともなりません。
食べたいと思えばコンビニに行けばいいし、性的な欲求があれば配偶者に満たしてもらえばいい。
でも、寝たいと思っても眠たくなっても寝ることができないのは、手っ取り早く解決することができないのです(ドラッグストアには快眠サポートのグッズがありますがこの時は頭に思い浮かびませんでした)。
上に書いた眠れない→色々と仕事の考え事が思い浮かぶ→……が週1程度ならさほど気にならなくても、3日に1回になったり休みの前夜もこれになったりするといよいよ辛くなってきます。
眠れない(身体の問題)+眠れないことへのイライラ(メンタルの問題)+眠れないときに考えてしまってイライラ(メンタルの問題)、眠れないを発端に多くの不調がやってきました。
それでも私はまだメンタルクリニックや心療内科、精神科に通う気持ちにはなっていませんでした。けれども、とにかく眠れないのは何とかしたい、そういう気持ちで「眠れない 病院 ○○市内」で検索してみました。
実はこれが、私がメンタルクリニックに通うことになったきっかけです。
検索をしてみると、多くのメンタルクリニックの他に少しだけ睡眠外来の病院が出てきました。その中でアクセスが一番いいところがメンタルクリニックでした。
とにかく眠れないのを解決したい、睡眠薬とかもらえればいいや、駅からあんまり歩きたくないから駅近のことにしよう。そういう気持ちでメンタルクリニックに行くことを決めました。
意外と合理的な判断ができていたのか、判断能力が落ちていたからこんなライトに決めてしまったのかは分かりませんが、とにかくメンタルクリニックのドアを叩いたのです。
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さて、メンタルクリニックに通っている最中はどんなだったのかや診療の様子、メンタルクリニックに通ってしばらくたった今はどうなっているのかについては次回以降のnoteに書くとして。
まず、ここで迷っている人に伝えたいのは、
①メンタル系の不調に対して偏見があっても別に問題ない(誤解を恐れずに言っています)。
その偏見を取り除くのにエネルギーも時間もかかるので偏見を持ったまま行ってもいいというのが私の考えです。次回以降に書く予定ですが、自分を認めることは大いに自分を助けてくれることになります(個人の考えです)。
そのファーストステップとして、偏見を持った状態で受診をしてみてもいいと思います。
②大きなトラブル(私の場合は睡眠)が解決されるだけでも楽になる。それがメンタルクリニックに行って解決できるなら行った方がいい。
※睡眠薬について念のため※とにかく睡眠薬ください!で睡眠薬は処方されません。おそらく初診の方は処方されたとしても一番軽い効き目の睡眠導入剤になると思います。この辺は法律が絡んでくると言っていました。
③うつ病や適応障害、その他疾患を持っていなくても行ってもいい。
意外と見落としがちだったのですが、そもそも行かないと診断がつかない=行くまでは診断されていない状態です。うつ病や適応障害やその他疾患かどうか決めるのは医療者側なので持っているか持っていないかは分からなくてOKです。
受診した結果、診断名が付かなくても通えます。実際私も診断名は付いていません(今のところ)。
ここまで読んでいただいてありがとうございました。
次回のnoteは、初めて行ったときの診察の流れやその経過について書きたいなと思っています。
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