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ジェンダーフリー?

「ジェンダー平等」の波は子ども向けのおもちゃにも及んでいるそう。僕が親しんだプラレールにも山陽新幹線を走る「ハローキティ新幹線(サムネ)」がラインナップされていて、「ジェンダー平等」を象徴するおもちゃとして紹介されているのをよく目にする。

しかし、テレビで「男の子向けに青ベースの人形」「女の子向けにピンク色の工具」などと紹介されると「やっぱりそういうところはジェンダーフリーじゃないのね」という声がSNSで散見される。言われてみれば「ハローキティ新幹線」も纏っているのが「女の子向け」という決めつけみたいな感じになってる。

京都鉄道博物館に展示されている500

もちろん元の姿である「新幹線500系」の凛々しくシャープなシルエットや濃いグレー、コバルトブルー、ブラックの3色を基調とした色合いを好む人は女性であってもゼロじゃない。また、ランドセルのせいか青系の色が「男の子向け」みたいなのもあるが、これに関しては濃淡問わずジェンダー関係ない。「ヨルシカ」のsuisさんがライブツアー『盗作』で青に染めてたのを始め、青髪は珍しくない。

大阪メトロ千日前線
「ニュートラム」のピンク色
名鉄小牧線(左)と名鉄特急

鉄道においてピンク色の電車なんてたくさんいる。大阪メトロ千日前線、「ニュートラム」、新京成線、名鉄小牧線、名古屋地下鉄上飯田線etc、路線図や駅名看板のみだとJR東西線と学研都市線、和歌山線などたくさんある。採用した理由として、JR東西線は「造幣局などの桜の名所」千日前線は「ミナミのネオン」新京成線は「親しみやすさ」を挙げていたり、「ニュートラム」ではカラフルさの演出だったりする。決してジェンダーには関わらない。

「ジェンダーフリー」「ジェンダーレス」とは言われても、結局どういうものを好むかは十人十色。むしろ、縛り付けのような対応や否定という毒をぶつける方が不健全だ。列車をカッコいいと思う気持ちに女も男もあったもんじゃない。鉄道に限らず、人形、ままごと、メイクへの興味などにも男も女も関係ない。大事なのは否定せずに尊重して他人から言われればそれを跳ね返せるぐらい「好き」というパワーを持つことなのかと思う。あーだこーだ言っても、最後はそれに尽きるのかも。

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