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あだ名が悪じゃなくて

ツイッターを見てると「あだ名禁止」というワードがよくトレンド入りしている。最近小学校ではあだ名を禁止して「さん付け」「苗字呼び」を指導しているそうだ。

理由として主にあだ名、呼び捨てから発生するいじめや争いの防止や「くん付け」「ちゃん付け」を嫌がる人に対する配慮だと言う。

たしかに呼び方どうのこうのみたいなのもあるし、自分の名前からかけ離れた変な呼び名はたしかに嫌だし場合によってはいじめにもなる。ただ、それだけで抑止できんのかなんて思うし、距離感を生んでしまう要素にもなり得る。むしろニックネームある方が良いし、羨ましくも思う。

僕が小学校の頃はあだ名を禁止する風潮はなく、いろんなあだ名が飛び交っていた。いじめの「い」の字も無いし、極端なあだ名をつけられてる人がたまたまいなかったこともあって、逆に明るい雰囲気だった。上記の記事で取材されていたある先生も同じことを言って、愛称の効果を語っていた。

一方で僕は「ゆうき」「ゆうきくん」と呼ばれることがほとんどで禁止風潮無しでもあだ名が無かった。とはいえ、鉄オタの個性や優しいキャラクターがウケたり、我が家にWiiがあったことで深くはなくともそれなりに仲良くはできた。過去にいじめがあっても、見た目や行動、クセの気持ち悪さを攻撃されることがほとんどだったし。高校以降では基本苗字呼びが大半であだ名が生まれることがあまりなく、9割ぐらいそう呼ばれるあだ名に羨ましさを感じる。それがなくとも「ゆうき」「ゆうきくん」などと呼ばれるほうが僕は超嬉しいし、結局呼びやすいのだろう。

あだ名は時にはいじめの発端にもなるし、変な呼び名は人によれば嫌だ。しかし、良いあだ名込みで全面禁止みたいにして、良好な関係が生まれるのだろうか。最近、バイト仲間のお姉様の1人が苗字から「あさちゃん」と呼んでくれるようになって、非常に嬉しくて、距離が縮まる。それぐらいあだ名は嬉しいもんだ。苗字呼びが嫌では無いが、堅苦しい。あだ名は決して悪いものでは無いことはおそらくみんな分かるはず。いじめの原因としては「見た目」「行動」「クセ」を批判して攻撃したり、同調圧力などいろいろある。呼び方は個別で叱ってれば済む話だと思うし、呼んでくる人間のセンスや感覚の問題なのだと思う。なんかあだ名があるから全部悪いみたくなってる。なんとも世知辛い話だ。

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