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本当に悪いのは…
料理研究家リュウジさんがYouTubeで公開した「鶏モモと新玉ねぎの無水バター煮込み」。ロシアの煮込み料理「帰れ鶏肉へ」という郷土料理をリュウジさん流にアレンジしたものだ。しかし、時期も時期だったことで
「ウクライナの人のことを考えろ」
などと批判が出た。図らずも話題となり、リュウジさんはこの動画の収益をウクライナ支援に充てることにした。
僕自身もこれを2度ほどコピーして自分で食べてみた。70分も煮込むという珍しく手間のかかる料理ではあるが、こうすることでホロホロの食感に仕上がって、大量に使うバターのこってり感も最高。普通の玉ねぎと新玉ねぎで比較もしてみたが、水分の多い後者が合うし、旬だからよりうまい。ただそれだけの幸せな話で、ジェラシーを除けば、誰が傷つくというのだろうか。
そもそも最も批判されるべきなのは傷つくことを仕向けた「国の長」だ。リュウジさんは「新玉ねぎの美味しい季節だから今しかない」と公開した理由を述べていたりする。
リュウジさんに限らず、勘違い甚だしい人たちが「ロシア」という文字を見るや否や傷付けにかかっている。あくまで良い味や良い文化を異国の地で知ってほしい、広めたい人たちが傷付けるはずがない。「国の長」がやってることだっていうのに。「なんちゃって正義」は恐ろしい。
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