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ポイントで格安グリーン車@サンダーバード

オレンジの電車「北陸鉄道石川線」に揺られた後、新西金沢駅からバスに乗って金沢駅に戻ってきた。日が傾いて、ぼちぼち特急で帰ることに。

金沢駅へ

色とりどりの特急乗車案内

金沢から乗るのは「サンダーバード」。これで敦賀まで向かう。

指定席料金+1000P=グリーン車

普通車は飽きたし、混みやすいので「アップグレードチケレスグリーン1000」というチケットレスを使ってグリーン車を指定。

JR西日本グループの「WESTERポイント」1000円分と「普通車指定席」料金だけでグリーン車を指定できる。特急券とは別にかかるグリーン料金がポイントで消費される分通常より半額ぐらい安くなる。チケットレスで発券の手間も省け、MaaSサイト「tabiwa」の乗り放題チケットも併用可能。特急、新幹線や駅ナカ、クレカで貯めたポイントがこんな手軽で贅沢に使える。

座席

金沢駅の2番のりばへ。この最後尾1号車がグリーン車だ。

独立したドリンクホルダー

枕付き、1+2列のゆとりのある座席。かなり充実の設備だ。なかなかの高嶺の花だが、ポイントと自由席並みの料金でこれはなかなかありがたい。

コンセントに充電器をぶっ挿す。
JR特急ではお目にかかりにくい。

全席コンセントが備わっているのもサンダーバードではグリーン車だけ。2010年代後半デビューの新幹線、関西私鉄の指定席では大方当たり前のようにあるが、北陸特急の普通車では前後にしか無かったり、そもそもないこともある。モバイルバッテリーは必須だ。

松任駅と鉄道の街

松任駅
白山市の中心駅

金沢を出発、最初の停車駅は「松任駅」。約3分の1の特急が止まる石川県白山市の中心駅だ。歌手の苗字にもよく似てるが読みは「まつとう」だはなく「まっとう」と読ませる。

松任駅のデゴイチ

駅前には「デゴイチ」こと「D51」が鎮座。滋賀の鉄道博物館「長浜鉄道スクエア」に保存されていたり、最末期の「SL北びわこ号」に使用されるなど北陸本線ゆかりの機関車だ。
せっかく新幹線来るんやし残して欲しかったなぁ「北びわこ号」…

トレインパーク白山
行ってみてぇし、シュミレータ触りてぇ。

松任駅のある白山市は「鉄道の街」。北陸新幹線の車両基地「白山総合車両所」がある他、「金沢総合車両所松任本所」という車両工場もある。

しかし、「松任本所」は北陸新幹線敦賀延伸前日に完全閉鎖される。北陸線の列車から見ると線路はバリケードで覆われ、検査業務も2023年で終了。お引っ越し済みなのかほぼもぬけの殻となっている様子。それでも、北陸3県の列車の検査や改造など「松任本所」が支えてきた功績は大きいことだろう。「北陸の国鉄→JRの要」だったのだ。

IRいしかわ鉄道西松任駅

西松任駅
IR仕様の水色の駅名標

西松任駅を通過。JRからIRいしかわ鉄道へ移行すると同時に営業を開始する新駅だ。JR管轄の間は普通列車を含めて通過となる。

駅弁

金沢駅で買った「牛おこわ弁当」を食す。

牛肉の甘辛い味とおこわのもっちりした食感が良い。

夕暮れの北陸

白山がよく見える。
福井から見える白山

この日はわりと晴れていた。北陸にしては珍しい気もする。イメージと少し違うこんなこともあるもんだ。

鯖江のアイツ
新幹線からは見られない。
トンガってるサンダーバード。
全席指定化のお知らせポスターを見てみるとこのタイプのサンダーバードが「しらさぎ」として扱われていた。

敦賀駅

敦賀駅で下車。「tabiwa」で改札を出て、ICOCAで入り直す。

しらさぎ14号

ここから「特急しらさぎ」で南下する。座席は普通車で座席指定した。

赤いはくたか

「2000」のしらさぎは元々JRではなかった。

車両は681系2000番台。「2000」という番号には他の編成とは違うルーツを表している。

越後湯沢と金沢などを結んだ特急「はくたか」としてかつて活躍。赤をまとっていた「はくたか」は走行ルートである「北越急行」の所属で「スノーラビット」と呼ばれた。越後湯沢で上越新幹線と接続し、北陸3県と首都圏の最短ルートで、在来線最速「160㎞/h」で営業運転をしていた。

高月駅で撮影した「赤いしらさぎ」
塗り替え途上で見られた。
「HOKUETSU EXPRESS(北越急行)」のロゴもまんまだった。

北陸新幹線開通とともにJRに移り「しらさぎ」に模様替え。ただ、移籍から1、2ヶ月は「赤いしらさぎ」として極秘に走っていたこともあった。高校時代に僕は、それをツイッターで見つけて狙って撮ったこともあった。

新潟鐵工所製だが、川崎重工からのライセンス生産でダブルネーム。

高月駅

まばゆい光の「高月町スーパー激戦区」
元中学校の空き地
高月を通過。
米原方面は少しスピードを落としながら通過する。

高月駅を通過する際には決まってカメラを向ける僕。住んでいた頃は毎回、警笛を爆音鳴らしながら、中学のそばを通過する特急を見るだけだった。それを今は中から見るのは不思議な気分。

683系2000番台しらさぎ
このタイプのしらさぎは2015年に北陸線から去った。

かつてはいろんな写真を撮りまくっていたが、この写真は一番お気に入りだったりする。今この車両は北近畿方面や和歌山方面、播磨の通勤特急などとして活躍中だ。

プレイリスト

そんな思い出も込みで聴く音楽もなんとも言えないエモさがある。あの時の僕はこんなことしてるなんて想像してただろうか?

米原駅

米原で下車
金沢の文字は消されるのだろうか?
新快速から見た「しらさぎ」
このあと名古屋へ折り返すべく、座席の大回転祭りが行われていた。

米原駅に到着し、新快速へ乗り換え、京都へ帰還した。



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