山形好きあま巡礼②(山寺→天童→かみのやま温泉→米沢)
スタンプ台紙をもらい、山形弁と茨城弁という言葉のダブルパンチを食らいながら、玉こんにゃくに舌鼓。そうして1時間弱滞在し、列車の時間。
仙山線快速山形行き
山寺駅に戻って、仙山線で山形方面へ向かう。
山形市内へ向かって駆け降りる快速列車。平野に入るとかなりスピードが出て、2駅を通過する。
羽前千歳駅
10分弱乗って、降りたのは「羽前千歳駅」。この駅で合流する「山形線」こと「奥羽本線」に乗り換える。
ダイヤモンドクロス
駅の山形寄りでは斜めのダイヤモンドクロスが見られる。分岐できそうな見た目だが、交差する線路幅はバラバラで合流不可。仙山線は1067ミリで山形線は1435ミリとなっている。
ミニ新幹線というご当地文化
山形線は山形新幹線を兼ねる路線。元々仙山線と共用していたのが、新幹線開通で分離して2本並べることになった。ミニ新幹線がある東北ならではのご当地鉄道文化と言える。
山形線(羽前千歳→天童)
待つこと15分で村山行きの普通列車がやってきた。山形線の車両は新幹線と同じ線路幅になっている専用車。ここ以外では秋田新幹線が走る「田沢湖線」に色違いがいる。
新幹線と同じ幅で共用する山形線は揺れが少ない。継ぎ目が少なく、スピードもかなり出る。
関西圏でも阪急、阪神、京阪、近鉄の大部分が山形線と同じ幅。近鉄ユーザーからしてみたらそれに近い感覚もある。
天童駅
天童駅に着いた。温泉街であると同時に「将棋の街」となっていて、駅の床、郵便ポスト、タクシーの行灯に至るまでかなりアピールしている。
「なんで天童?」と思い調べたら、将棋駒の一大産地であることに因んでいる。藤井聡太七冠の故郷「愛知県瀬戸市」とともに「藤井フィーバー」にはノってるご様子。ただ「叡王」陥落で少し下がり気味かもしれないが。
城山児童遊園
そんな天童にある聖地というのがこの公園。山寺日枝神社で父「いずる」とけんかしたツムギがここに逃げ込んで、柊も追いかけてきた。なんとか説得しようと試みる柊だったが、「お父さんはツムギのためを思って…」と言ったら、ツムギに論破。柊が黙りこくるというシーンだった。聖地の中では最北端で訪れるにはちょっと難しい。
山形線(天童→山形)
訪れたらすぐに引き返して今度は「かみのやま温泉」へ向かう。
ドアボタンの文化
普通列車の扉は全てボタン式。滋賀でも見られる仕組みだが、ドアチャイムが鳴動し開くまで、3秒タイムラグがある。関西やったらスッと開くのに東北はなぜかのんびり。ちっちゃいカルチャーショックみたいな感覚だ。だが、関西は関西でボタンを強く押さないと開かない。
高校生の下校ラッシュになって大量の高校生が乗ってきて、満員に。一応全ての扉が開くが、高校生の集団は友だちと居たがる。まぁ、滋賀もそうやし日本全国のティーン以下はたぶんみんなそう。
フルーツライナーをチェイス
北山形から山形に向かう途中で水色の列車をロックオン。さながらカーチェイス、ならぬトレインチェイスが幕を開ける。
水色の列車の正体は北山形駅から分岐する「左沢線」。車両は「フルーツライナー」の愛称が付く。愛称は沿線の寒河江市が果物栽培が盛んなことにちなむ。
最長6両が組まれるぐらい混雑が著しく、ベンチタイプの座席が並ぶ専用カスタマイズを施している。
山形新幹線つばさ
山形駅に到着し、今度は新幹線に乗り換える。
新幹線改札を抜けたところに、止まっていたのは「E3系」。長年山形新幹線の顔だったが、新型車両投入に伴い順次引退していく予定。乗るのは今がチャンスだ。
平成中期にデビューしたこの車両は窓が大きい。高速化によって窓は小さい方がいいとされているが、なかなか両立はできない。
新幹線ではあるが福島駅まで在来線を間借り。時速130㎞に抑えられてるが、これでも特急と遜色ない。グイグイ加速していく。
かみのやま温泉駅
新幹線で1駅でかみのやま温泉駅に着いた。ここから「花咲山展望台」へと登る。
チェックインの時間が間近に迫り迷ったが、1時間半遅らせてもらい登っていくことに。ちなみにバスもあったが、この時は全く気付かなかった。アウトオブ眼中ってまさにこのこと。
歩いて15分で葉山温泉までやってきた。この坂を登っていく。
ここからさらに山道を登る。正直言ってなんか出てくるんじゃないかとか、これどっち行ったらいいんだとかすごく怖かった。去年の夏に大阪最北端で山登りはしたが、誰もいないこういうところが1番怖い。
そんな山道をさらに登って15分で、目的地。
花咲山展望台
「花咲山展望台」にやってきた。日枝神社を目指す柊とツムギが立ち寄った場所だ。恋人の聖地として知られていて、映画内でも言及されている。
恋人なんて一度もできたことがないけども、叶うかなぁなんて思って金を打ち鳴らしてみた。
ここから眺める上山の街並みと田園、山形一のタワーマンションまでよく見える。そうして済んだら、駅へ戻る。
IC使えへん!
最初ICOCAで乗ろうとしていたが、かみのやま温泉から米沢方面ではICが使えないことを知った。放送聞いてなかったら、手間かかってたし、バス逃すとこやった。
719系
かみのやま温泉から乗り込むのは「米沢行き普通列車」。緑にオレンジ帯の「719系」は主に山形から福島までの区間で活躍する。
1時間に1本だけのラッシュアワーはそこそこ混んでいた。あと1本増やして2両にしたらいいんじゃないかなぁと思ってしまう。
斜陽の置賜×音楽
斜陽の置賜盆地を見ながら音楽と鉄道を楽しんで40分。
米沢駅
米沢駅に着いた。映画冒頭に登場していて、今乗った719系を柊が通学電車として乗車するシーンがある。
ここで降りて、映画の聖地として登場したお宿へ泊まりにいく。
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