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山形好きあま巡礼①(仙台→山寺日枝神社)

映画『好きでも嫌いなあまのじゃく(好きあま)』を見に行ってきた先月。劇中では山形市や米沢市を中心に山形県内にある実在の場所、モデルになった場所「聖地」が多く登場する。聖地を巡りたくなった僕は思い切って山形へ向かうことにした。

仙台駅

新幹線を乗り継いで4時間半。宮城県「仙台駅」に着いた。ここから在来線へ乗り換え、仙山線の山寺駅、山寺日枝神社を目指す。

仙山線

E721系
仙台地区の顔である普通列車
色が異なる仙台空港アクセス線もいる。

7番線には山形行きが停車中。緑に桜色を巻いた「E721系」が出迎える。宮城、福島エリアでよく見られる車両は関西人の僕からしたら新鮮。東日本の電車だけあって、首都圏の電車のデザインを踏襲している。

北仙台駅で行き違う仙台行き
本数が多いし、この駅では地下鉄からの乗り換えもある。

仙台を発車、仙台市内の区間はかなり人が多い。北仙台駅は地下鉄からの乗り換えで大学生が多数乗ってきた。

icsca

その学生たちがぶら下げてるICカードは「icscaイクスカ」という宮城のご当地もの。仙台市地下鉄と「ミヤコーバス(宮城交通)」が発行している。こういうところも旅してる感がある。

東北福祉大前駅

東北福祉大前駅

東北福祉大前駅では多くの学生が降りて行った。2007年にできた比較的新めの駅だが、大きい大学だけにかなり盛況。鉄道の他、仙台駅前のキャンパスへ向かうシャトルバスもあるが、鉄道利用も多数あるみたい。そりゃ4両がいいよなぁ。

ボックスシートにドリンク置き

大学生がごっそり降りて座れるようになった。ボックス席にはドリンク用テーブルがある。関西の鉄道ではボックスシートすら珍しいし、窓際でもいいはず。

国見駅にかけて勾配を上がっていく。この区間も利用は多いが、一気に山岳路線の装いだ。

愛子駅

愛子と書いて「あやし」駅に到着。半分ぐらいの列車が折り返す拠点駅で、住宅街や秋保あきう温泉最寄りとして賑わう。

駅名標の上には沿線の名所の写真とともに、和風の字体で駅名が記されている。

この先にある作並駅は赤い文字になっていて、バックの写真ともに「北朝鮮みたい」なんて言われたり言われなかったり。

県境へ

愛子の少し先までは住宅街が続くが、乗車している人数は半分以下に減ってきた。

山形方面の一部駅は快速が通過し、2時間以上列車がないところもある。それでも快速があるだけ都市間輸送や観光需要が一定数あるというのがわかる。

山形に入ると駅名標がプチ変化。宮城のゆるキャラ「むすび丸」が貼られていたのが、「山形日和」と書かれた違う観光ステッカーになっていた。西日本ではこういう駅名標は見られない。

ずとまよ×仙山線

仙山線の列車内では「ずっと真夜中でいいのに。」による映画挿入歌もかけてみた。普段は夜の方が上がるが、聖地に向かうとなったら昼でもアガる。トンネルも多いっていうのもあるが。

山寺駅

仙台から1時間半で山寺駅に着いた。松尾芭蕉ゆかりの立石寺の最寄りでハイキングや参拝客で賑わう。この駅で降りて最初の聖地を目指す。

あの公園

その前にここ。公式マップにはないがこの公園もたぶん聖地。ツムギと柊が「ユキノカミ(カオナシみたいな白い竜)」に追いかけられる鉄橋の見える角度がその感じがする。映画2度目を見て確かめたい。

宝珠橋

神社へ向かう途中にある「宝珠橋」。ツムギと柊がこの橋から夕焼けを見ていた。

日枝神社

ここが最初の聖地「山寺日枝神社」。鳥居の先に「108つの階段」が待ち構える。

階段を登ると本殿がある。映画では、ツムギが母親「しおん」の居場所の手がかりとして、柊とともにやってきた場所。ここでツムギの父親「いずる」と鉢合わせるが、ここにしおんはいないことを知り、理由を明かさないいずるにツムギが激昂してここから逃げて行った。というシーンが繰り広げられる。

山形弁のお姉様

スタンプの台紙をもらって少し腰掛けようとすると売店のお姉様が山形弁話しかけてきた。

あらぁ〜映画見てきたのぉ〜?

ポスターも貼ってあるだけにこの場所では映画の話は届いてるみたい。話してると僕みたいな世代の人がたくさん来てるみたいでかなりびっくりしている様子。そんなこのお姉様の話し方は「となりのトトロ」で出てくるおばあちゃんに似てる。

玉こんにゃく

話の流れで玉こんにゃくを1個頂いた。大鍋で炊かれたイカのだしが効いてておいしい。前に食べた「芋煮」同様味は濃ゆめ。東北の煮物はどれもこれも塩辛めやな。

茨城弁に気圧される

割り箸をどこか捨てようか迷ってると観光で来てたお姉様に話しかけられて

裏行ったよ〜

そこからなんか話しかけられたが、訛りすぎて何言ってたわからなかった。あとから聞けば、茨城弁を話していた。東北初上陸の関西人には同じように聞こえるが、関西弁が兵庫弁、三重弁、故郷の湖北弁などで全然違うのと一緒なのだろう。とはいえ、初っ端から言葉で気圧されてしまった。

ビンジュース買ってみた。

レトロなビン自販機
初見が戸惑いそうな栓抜き

玉こんにゃく横にはレトロなビン自販機があった。山形弁のお姉様曰く、どうもこれも出てきたらしいが、気付かなかった。飲んでいると別の観光客を巻き込んで、もの珍しい若い人の生態にびっくりしてることを話していたり、ざっくばらんにおしゃべりしていた。

登りたかったが

ここから山を登ることもできるが、列車の本数が限られるし、この先巡りたい聖地がたくさんある。1時間弱滞在したところで次へ向かうとする。

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