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孤独のグルメワクワク。

人気漫画を実写化したテレビ東京系ドラマ『孤独のグルメ』。「夜食テロ」と称されるほど話題を呼び、Season8まで制作される人気シリーズとなった。
前々からファンで大晦日のスペシャルは紅白と欲張りで必ず見ているほど。ただ、レギュラー放送は京都の自宅アパートにテレビ大阪(テレ東系)の電波が入らず、TVerも放置しまくっていたので、あまり見たことなかった。

ただ、Season9の制作が決まり、6月から期間限定でSeason6〜8をテレビ東京のオフィシャルYouTubeで公開している。見たことない僕はちょっと予習がてら見てみることにした。見てると五郎と僕には似通ってる部分があるように思う。

まず、この話は松重豊さん演じる井之頭五郎という輸入雑貨を扱う商人が仕事の合間や仕事後に立ち寄った店で無心で食事するというもの。立ち寄る店は全て実際に営業している店でドラマHPに詳細が載っていて、思い立ってすぐ行くなんてことも可能(要予約もあるが)。また、エンディングでは「ふらっとQUSUMI(くすみ)」というミニコーナーがあり、原作者久住昌之さんが劇中に出てきた店を訪れて、オススメメニューを久住さんが食しながら、店員にインタビューを行う。劇中では全て役者が店員に扮しているが、逆にこのコーナーでは本物の店員さんが登場することで、人柄が垣間見えて、より行きたいと思えるようになっていて、このコーナーも見どころで、久住さんが酒を飲みながら、軽快にトークしているのも最高だ。

僕自身も最近このドラマに触発されたり、元々1人で行動することがほとんど故に、故郷滋賀や京阪神、駅ナカの美味しい店を見つけに行ってnoteに感想を記すなんてことがプチブームだったりしている。でも、五郎の心の声の語彙力と例えるスキルには敵わない。

蘊蓄を一切語らずに思いのまま、仕事で振り回される代わりにここで思う存分楽しんでるのを言葉にしている五郎の姿はそそられる。また、演じる松重さんの素直な感想も心の声に反映されているといい、よりリアリティがある。行って食べてみたいと思わせてくれる無心で食べるその表情はテンションが上がる。

そして、ほぼ白ご飯が欠かせない五郎は僕の生き写しに見える。中華や焼肉、定食、ときにはミャンマー料理でさえも白いご飯(ミャンマー料理は餅米)を一緒にしてかきこんでいる姿はもはや自分自身を見ている。焼肉で白ご飯いるかいらんかの論争を聞いたことがあったが、ここだともうそんなことはどこ吹く風。ただただ無心でタレ付き肉を白飯に巻いて食べる姿は僕にとって最高に心地いい。誰にも文句を言われないところも最高にいい顔している。

今はSeason7まで見終わった。レギュラー版もいい店揃いで、五郎の食いっぷりも申し分ない。そして、ついにこの7月からSeason9が始まろうとしている。2年ぶりのレギュラーシリーズだが、このドラマでは推奨されている「1人で黙食」が基本。しかも、ドラマのロケ地となった飲食店は良い反響が来たこともあったこともあって、宣伝効果が高い。さらに、ロケ地は近場の都内や関東地方がほとんど。コロナ禍の今にとっては丁度いいことだろうし、基本的な対策さえすれば全然やれる環境だ。今シーズンでは過去の店に再訪という展開もあるそうだが、果たして、どんな店が登場するのか、そして、五郎はどんな美味しい顔を見せてくれるのだろうか。今はSeason8までをおさらいしておいて待つとしよう。

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