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ばらの花✖︎ネイティブダンサー

突然だが、「マッシュアップ」という言葉をご存知だろうか。既存の2曲以上の楽曲を再構成し、新たに1つに作り出した楽曲のこと。音楽以外でも2つの要素を結合させたものもそう言う。マッシュアップはDJプレイでよく用いられていることが多く、ラジオでもこういうのを披露する番組もある。
それ以外でも楽曲化され、配信やCDリリースされることもある。今回はこのタイトルでもある僕が感動したマッシュアップ曲を1つご紹介する。

曲について


くるりの「ばらの花」とサカナクションの「ネイティブダンサー」をマッシュアップしたこの曲はそれぞれの伴奏トラックを同時に演奏して、歌詞はパートごとで入れ替わる形になる。歌唱は「FLOWER FLOWER」のボーカルyuiさんと「odol」のボーカルミゾベリョウさんがデュエットを務め、yuiさんが「ばらの花」パートを、ミゾベさんが「ネイティブダンサー」パートを主に歌っている。

作られた経緯


この曲が作られたのは、「相鉄」こと相模鉄道の新路線のPRのプロモーションビデオがきっかけ。2019年11月30日、西谷〜羽沢横浜国大間に「相鉄・JR直通線」という新路線が開通した。その名の通り、JRとの相互乗り入れを行い、新宿と海老名の間などを直通運転する列車が運転されることとなった。これによって、相鉄の列車が史上初の東京都内に進出することとなった。それをお祝いするべく、PVが製作された。
BGMとなった曲は相鉄とJRが繋がったことをマッシュアップという技術とデュエットという形で表現した。PVの内容は創業から直通運転開始までの100年余の歴史を染谷将太さんと二階堂ふみさん演じる男女2人の時空を超える恋愛模様と絡め、最後はJR直通用電車の車内で2人が出会うというストーリーとなっている。
大正から令和まで4つの時代で分けられていて、いずれの時代も構成、流れはほぼ同じ、服装、落とすもの、2人が乗っている車両も時代を反映している。
2019年11月にこのPVが公開されて以降、反響を呼び、このBGMをリリースしてほしい声が多く寄せられ、公開翌月に配信でリリースされることとなった。

ボロ泣き


公開してすぐにPVを見ていた僕はポタポタ涙がこぼれ、流すまでに感動した。相鉄は乗ったことが無いものの、図鑑で見ていた電車も出てきていたり、終盤の出会うシーン、そして曲を歌っている片方が僕の大好きなyuiさんのお声。そして、都内へ向かう新路線のワクワク感。これらが涙を流すのに繋がったのだ。最高傑作のPVと言っても過言ではないだろう。是非とも見る価値があると僕は思う。

ストリートミュージシャンの投げ銭のような感覚でお気軽にどうぞ。