餃子の話
餃子の購入額ランキング。いつもなら宇都宮と浜松でバチバチにやりあう「餃子の街」二大巨頭がワンツーフィニッシュとなるところだが、今年はそれらを抑えて宮崎市が一位に輝いた。先日NHK「あさイチ」を見ていると「宮崎の餃子がアツい!」などと言ってたぐらいだし、材料のキャベツ、ニラ、豚の生産が盛んなこともあってか相当おいしいのだろう。
それぐらい餃子はみんな大好きだし、美味しい名店は結構数ある。「餃子の王将(別名京都王将)」や「大阪王将」などのチェーンも美味しいし、冷凍の餃子に至っては「東京2020五輪」選手村で振る舞われて海外勢に大絶賛されるほどのクオリティを誇っている。さらに街角や駅ナカには餃子専門の自販機なんてのもよくあるぐらい。僕自身もチェーン店や冷食などで餃子を食す機会は多く、好物の一つだ。
チェーン店
家の近所には、「餃子1日100万個(後に200万個)」でお馴染み「餃子の王将」とその暖簾分けである「大阪王将」がある。前者は故郷でも出店しているからよく食べていて、大量の油のコッテリした肉汁が食欲を加速させる。後者はCMとか冷凍食品で見かけることが多く、京都の家の近所でも実際に行ってみたことがある。前者よりは油少なめでややさっぱりと言ったところ。そこらへんは食べやすいと思う。
冷凍とチルド
先の大阪王将と味の素「ギョーザ」はスーパーで市販されてる中では二強だと個人的に思っている。ここ数年では水や油いらずの特殊製法も生まれて手間も省ける進化もしている。それでいて、美味しさそのまんま。その美味しさは「東京2020五輪」の選手村で感動の渦を呼んだ。日本人には当たり前の美味しさではあるが、レベルが高いっていうありがたみが感じられる。
ところ変わってチルドはというと、冷凍と味の差が大きすぎて美味しいとは思えない。小学生のあるとき、母が買ってきた餃子を食べるとどういうわけか露骨に不味かったのを覚えている。メーカーを聞くと「どこやねんそれ」っていう聞き慣れないところ。しかもチルドっていうこともあってだいぶ味の落ち方が大きかったようだ。たしかに「大阪王将」「味の素」のような人気商品は急速に冷凍する技術が優れているからあれだけ美味しさをキープできてあんな感動を生むわけだ。最近では冷凍で販売する自販機なんてのも街中や関西の駅ナカで見かけるようになったからその技術は確かなもんだろう。
大阪のうまい餃子
宇都宮、浜松、宮崎を始め、全国いろんな餃子があってそれぞれ特色がある。関西でも美味しい餃子は多いが個人的にはこの2つはお気に入り。
まずは「点天」のひとくち餃子。かつて大阪勤務だった父か母方のおばあちゃんに会いに行ったかどちらかで土産で買ってきてくれて、家で食べた。生姜のスパイシーな風味とジューシーな肉汁、食べやすいサイズ感が気に入っていた。その後はなぜか買ってくることがなかったが、新大阪駅の「点天バル」で久々に食べたときは非常に感動した。
もう一つが「あるときー!!😄」という関西ローカルCMでおなじみ「551蓬莱」の餃子。豚まんも美味しいのはもちろんだが、餃子も負けていない。キャベツぎっしりでもちもち皮の食感の良さはたまらない。他にも、焼売やちまきなども中華のお店だからこそのクオリティだ。
これだけ餃子を語ってる僕だが、今年の「餃子日本一」の座に初めて君臨した宮崎市の餃子や王道である宇都宮と浜松の餃子はまだ食べたことない。いつか旅して食べてみたいもんだ。とはいえ、関西住んでもこれだけ美味しい餃子に出会えるし、冷凍でも十分美味しいのが出回っている。日本人の餃子愛の凄まじさは侮れない。
ストリートミュージシャンの投げ銭のような感覚でお気軽にどうぞ。