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雨嵐の後のプチ旅

前の土曜は大雨+休みだったため、1日「ステイホーム」。一度コンビニでおやつ買った以外はずっと家で過ごした。しかし、1日家にいることが最近なかったため、ちょっと鬱屈してしまった。そして、翌日昼になると雨はすっかり上がって晴れ晴れしていた。そんなときに思いつきでちょっと旅することにした。JRはしばらく不通が続いたが、京阪は通常運行。そして出かけたのが…

大阪北河内を代表する枚方市。かつては宿場町として栄え、現在でも、大阪市内までパッと行ける特急の便利さも相まって、多くの人で賑わう。ラッシュに出町柳行きの特急に乗ると人でごった返した半分ぐらいが一気に降りていく。それぐらいビッグな都市の証拠だ。ちなみに「ひらパー」でお馴染みの「ひらかたパーク」はここから急行、準急、区間急行、普通のいずれかで1駅乗った枚方公園駅が最寄り。

おけいはん×無印

枚方市駅でまず立ち寄るのは駅ナカの「無印良品」。数年前には枚方市駅のリニューアルで無印良品がプロデュース。水戸岡鋭治さん※に引けを取らないふんだんに使った木材で駅とは思えない居心地の良い上質空間に仕上げた。

※JR九州の車両や和歌山電鐵、岡山電気軌道を擁する両備グループ、京都丹後鉄道など多数の鉄道で車両デザインを手掛ける工業デザイナー。木材をふんだんに使ってるのが特徴的。

そして、駅ナカの「無印良品」は京阪とコラボしたものがある。

京阪で廃車になった電車の番号プレートや圧力メーター、吊り革を使ったオブジェが展示。洒落たものに仕上がっている。

そして、この旗のオブジェは見たところ、鉄道員がホームや連結作業、手信号で用いる「フライ旗(き)」だと思われる。ファンでないと気付きにくい鉄道オブジェだが、気づかなくても洒落てたら普通に良いのかも。

これは全国各地の駅スタンプや切符類をオブジェにしたもの。最早京阪関係なくなってきてるが、いろんなデザインのスタンプがいいアクセントになってて非常に良い作品に仕上がってる。
そして、無印は近所にあって行きつけだが、ここのは横に広々していて、ここいらに住んだら行きつけになりそうだ。

「ツタヤ」全開で洒落過ぎ

“枚方市駅前の顔”と言える特徴的なこのビルは「枚方T-SITE」。「蔦屋書店」を核にグルメや「カメラのキタムラ」、「ファミリーマート(別館)」といった「Tポイントファミリー」も入居、さらにはりそなと三菱UFJの2つの銀行まである。

至る所が吹き抜けで開放感が半端ない。そして、入居している「キタムラ」や銀行まで「ツタヤ」に染まっていて、一見そうとは思えないぐらいシックで洒落すぎている。

おまけに「キタムラ」には写真ブースに加え、Apple製品のサポート窓口や洒落た家電類、ニンテンドーSwitchやレコードを触れる体験ブースもある。こういうのを「キタムラ」が扱ってるのは聞いたことがなく“ロードサイドの写真屋チェーン”のイメージはものの見事にひっくり返されたほど驚きだ。

トーマス電車

そして、枚方でもう一つ目当てだったのが

おけいはんの名物と言っても過言ではない『きかんしゃトーマス』のラッピング電車。10年以上前から京阪本線系統の通勤電車や特急電車、石山坂本線の電車に毎回デザイン違いのラッピングが期間限定で運行。そして、数年前からは枚方市から私市(きさいち)に至る交野(かたの)線全駅にトーマスの装飾を施し、以降ラッピング電車はイベントを除き、交野線のみで走っている。

大昔にテレビやビデオで見まくった僕にとっては懐かしさ半分だが、フルCGに進化し、新キャラだらけのラッピングも昔とは似て非なる感じ。そういえば、森本レオさんのナレーションもジョンカビラさんに変わったそうな。

余談はさておき、写真と動画を収められたし、“普段着のおけいはん”とは違う雰囲気の電車を見られただけやることは達成できた。

おいしいクリームパン

ぼちぼち帰ろうと思って、駅ナカのコンビニ「アンスリー」に寄った。

改札内外に広がる「ひらかたもより市」にはオーガニックの野菜や食品、テイクアウトグルメなどがある中に、焼きたてベーカリーゾーンもある。
何か一つおいしいもんをと思いおやつとしてこちらのベーカリーのクリームパンが気になった。「アンスリー」でも売ってるためそこで買った。(ほんとはベーカリーで買ったらよかったけど…なんでコンビニで買ったんやろ😅)
独り言はともかく、クリームパンを頬張るとたっぷりカスタードクリームで甘くておいしかった。今度はぜひ焼きたてで。

大学生から「おけいはん」にお世話になり続けようやくこれた枚方の街。母方のおばあちゃんに会いに行ったときは北摂や梅田ばかりで滋賀県民時代はそれなりに近そうで超遠い街だった。でも、ちょっとぶらつくだけでも、無印やツタヤの洒落たエキスが注入された街の姿を垣間見ることができた。

今度のダイヤ改正で復活する昼間の快速急行でこれまで行きづらかった寝屋川と守口、どうせなら準急すら停車しない門真も行ってみたい。良いチャンスだし。未踏の地のぶらり楽しいなぁ。

ストリートミュージシャンの投げ銭のような感覚でお気軽にどうぞ。