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本気になればできんねや。

先日の「スポーツの日」にNHKラジオで大規模な特番が放送された。タイトルは『NHK鉄道大博覧会』。「鉄道開業150年」という節目の年に朝から晩まで「鉄道」だけでほぼ11時間ぶっ通しで番組をするという前代未聞と言えるもの。

MCにはレギュラー番組『鉄旅音旅、出発進行』から土屋礼央さん「STU48」瀧野由美子さん(ゆみりん)テクノポップアーティスト野月貴弘さん、名古屋局が誇る鉄オタ別井敬之アナが務め、交代で担当。その他、演歌歌手徳永ゆうきさん、斉藤雪乃さん「ダーリンハニー」の吉川さんなどが登場したり、外では豊岡真澄さんがレポート、クラシック専門番組『×(かける)クラシック』の鉄オタMC市川紗椰さんと上野耕平さんなどかなりの鉄分濃いめな豪華ラインナップ。

さらに、『1日で完全走破!!新幹線ぜんぶ乗る!!』と題した中継企画もあって、札幌局の堀若菜キャスターや京都局の竜田アナ、岡山局の原田アナなど鉄分高めな人やそうでない、あるいは「地元ラバー」などのアナウンサー10人が東京を目指した(1名途中下車)。最後には新幹線の始発の入場券を地図に貼り付ける思い出づくりも楽しそう。原田アナは新幹線が走る“在来線”博多南線博多南駅のも持ってきたり、長野局の川口由梨香アナは「白山号」の「懐鉄入場券」堀キャスターは「新函館北斗オリジナル」などの変わり種も見ていて面白かった。おまけに長崎局佐藤誠太アナだけ入場券を買い忘れて、使用済み指定席券で代用という生放送らしい珍プレーも。

他にも、「三大鉄道博物館長」の対談企画では歴史や安全の進化などの深くて真面目な話があったり、秩父鉄道のSL中継、リスナーから寄せられる貴重な鉄道エピソードなどかなり盛りだくさんだった。

個人的な感想

僕はバイトがあったため、14時からの「途中乗車」で「リアタイ」。それ以前のは聴き逃しで分割して聴いてみた。通し企画があったり、1時間ごとに違う鉄道企画があったりして飽きさせないし、「鉄博館長」対談では真面目な話が聴けたり、進行役近田アナの仕事の上手さが感じられつつ、オタク故の淀みなさが聴いてて良かった。

3つの大学研究会による「妄想観光アナウンス」では架空の列車や「日常」な路線で地元愛や技が光る良いアナウンスが聴けた。「鉄道研究会」に入れず、作れずしまいの僕だが、聴いていると楽しそうに愛を伝えてるという話がとても良い。

中継のアナウンサー10人は好きが爆発してる人や地元愛溢れる人など様々。詳しくなくても旅を楽しむ非常に楽しんでるのは聴いてたり、実況ツイートの写真を見るからに良い顔してて最高だった。わずか半日で北は新函館北斗駅から、南は鹿児島、西は長崎から東京まで来れてしまう鉄道の進化も感じられる良い企画だった。

そんなこんなで楽しい11時間。鉄道趣味が良くも悪くも広がった「鉄道150年」というアニバーサリーでこれだけ大規模な特番は今までにない満足感。メインの4人も長丁場ながらナチュラルに楽しんでいて、聴いてる方も楽しかった。

最近は放送時間が変わって、「鉄旅音旅」を最近聴けてないが今年4月から担当しているMCゆみりんは僕と同学年の「若手の鉄オタ」だし、コメントが見事だし、聴き逃しもやりやすく進化したそうだし、また聴いてみようかな。ラジオと鉄道って相性いいねな「スポーツの日」だった。

ストリートミュージシャンの投げ銭のような感覚でお気軽にどうぞ。