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週刊!リハマガ! ~整形リハビリの考え方~

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2024年2月の記事一覧

日常で肩の負担となる動作 ~何を見て何を考える?肩の痛みとの関係性~

みなさんが考える肩の負担となる動作はなんでしょうか? 「重いものを持ち上げる仕事」「長時間、座り続けている仕事」「洗濯物や掃除」それとも「上肢を繰り返し挙上するスポーツ」でしょうか? これらの動作は確かに、肩に負担が加わる動作になります。 では、これらの肩に負担となる仕事や動作を行うと、必ず肩に痛みが出現するのでしょうか?この考え方は「YesでもありNo」でもあります。例を挙げると、プロ野球選手で肩に痛みが出て、手術する選手もいれば、肩に痛みが無く投げ続けることができる選手

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何が損傷している? ~組織損傷から考える捻挫への介入~

足関節捻挫は日常生活やスポーツ活動において、一番生じることが多い怪我の内の一つです。足関節捻挫の一般的な考えは”そんなに大した怪我ではない”といったような考え方が多いのが現状です。 しかし、足関節捻挫が生じると骨、靱帯、筋肉など多くの組織が損傷する可能性があり、痛みが長続きしたり、後遺症が残存することも多くあります。 MRIを用いて急性足関節内反捻挫の損傷部位を調査した報告によると、96%に前距腓靭帯の損傷がみられ、踵腓靭帯の損傷も80%みられたと報告されています。靱帯だ

鵞足炎はなぜ生じる? ~解剖から発生機序を知り、評価-介入に繋げる!~

変形性膝関節症(以下:膝OA)では膝痛や歩行障害、筋力低下など様々な問題が生じます。中でも、膝OAで最も頻繁に見られた問題は関節液貯留であり、続いて鵞足炎(鵞足滑液包炎)と言われています。 つまり、膝OAでは関節内の問題と関節外の問題が同時に生じる可能性がある疾患になります。今回の記事では、関節外の問題である”鵞足炎(鵞足滑液包炎)”について、鵞足の解剖から発生機序を知り、評価-介入はどうするのかを考えていきたいと思います! 1.鵞足の解剖縫工筋、薄筋、半膜様筋の3つを合