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週刊!リハマガ! ~整形リハビリの考え方~

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2022年7月の記事一覧

膝外側部痛と総腓骨神経

膝関節内側部の疼痛は臨床上、よく経験すると思います。では、膝関節外側部の疼痛はいかがでしょうか?私の臨床経験で申し訳ないのですが、以外に外側部に疼痛が出現する場合も多いと感じています。 では、膝関節外側部痛を引き起こする組織として、何が考えられるのかというと、以下のような組織が挙げられると思います。 それぞれの組織が原因となる病態として ・膝窩筋の損傷や機能低下であれば後外側不安定症 ・腸脛靱帯であれば摩擦ストレスによる腸脛靭帯炎 ・外側半月板や靱帯であれば外傷 ・総腓骨

腱板修復術後に気を付ける点 ~運動と日常生活動作~

腱板断裂術後リハビリテーションの目標には、術部の安静を保ち、修復された腱にかかるストレスを最小限に抑えつつ、腱の最適な治癒を促す必要があります。 しかし、安静保持を長期間続けると術後合併症として「術部の癒着や周辺組織の短縮(硬さの上昇)」が生じます。これは、腱板修復術後に最も多い合併症と報告されています。 そのため、「術部の癒着や周辺組織の短縮」を予防する介入が必要になります。腱板修復術後のプロトコルにおいて、特定のエクササイズが推奨されていることはありませんが、術後早期

足関節捻挫と長腓骨筋の関係性 ~長腓骨筋の機能は低下する?~

足関節捻挫は急性スポーツ外傷であり、スポーツ関連外傷全体の約14%を占めています。足関節捻挫では、前距腓靭帯や踵腓靭帯、腓骨筋、腓骨・距骨・立方骨の剥離骨折など多くの組織が損傷する可能性があります。 足関節捻挫後、静的・動的安定化機構の機能不全が生じると、足関節は不安定となります。足関節の不安定性は、疼痛や可動域制限、足関節捻挫の再発、変形性足関節症に繋がると考えられています。 足関節捻挫は受傷率が高く、筋肉、靱帯損傷、骨折が伴うことが多いにも関わらず...医療機関を受診