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週刊!リハマガ! ~整形リハビリの考え方~

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2022年3月の記事一覧

足底内在筋と歩行 ~安定性と推進力~

人間の進化として一番の特徴は「直立二足歩行」の獲得だと思います。二足歩行を獲得することで、移動に使っていた前足(両手)を自由にすることができ、両手を使って道具を作り、脳を高度に発達させて言葉を話し、文明を築いたと考えられています。 現在は人間が直立二足歩行を獲得するに至った要因として「運搬説」が有力視されています。直立二足歩行を獲得するために、身体の構造にいくつか変化が生じました。 なかでも、人間の内側縦アーチは、他の霊長類や共通の祖先の足部と区別する重要な構造的特徴です

AHDとSAPSの関係性

みなさんは肩関節のレントゲン画像を見るポイントはどこですか? ・骨硬化像 ・骨棘の有無 ・石灰の有無 ・肩甲骨や鎖骨の位置 ・acromiohumeral distance  etc... みなさんの見るポイントはいろいろだと思います!今回は私が最近までよく見ていた「acromiohumeral distance(以下:AHD)」について、記載していきたいと思います!そして、あまり聞き馴染みのない「SAPS」との関係性について考えていきます! 1.AHDとは?肩峰の下面

距骨下関節の解剖を掘り下げる

足部には骨が28個(両側で56個)存在し、多くの関節を形成しています。関節が多くあることで、足部の小さな動きを可能としており、不整地への適応や複雑な動きを可能にしています。 今回の記事では、足部に多数ある関節のなかでも、最も重要と考えられている「距骨下関節」の解剖を掘り下げて考えていきたいと思います。 距骨下関節は3つの部位距骨下関節は距骨と舟状骨と踵骨から構成される「距踵舟関節」、距骨と踵骨から構成される「距踵関節」、距骨と踵骨の凹面から構成される「足根洞」の3つからな