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週刊!リハマガ! ~整形リハビリの考え方~

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2021年4月の記事一覧

リスク因子から介入を考える! 烏口突起下インピンジメント

肩関節の痛みは臨床上よく出会います。肩関節の痛みの要因として、腱板損傷、上腕二頭筋長頭腱炎、滑液包炎などの病態が存在し、その背景にインピンジメントやScapular dyskinesis、オーバーユースなどが存在しています。 今回の記事では、インピンジメントについて考えていきたいと思います。 まず、インピンジメントについてですが、インピンジメントは大きく分けて関節外インピンジメントと関節内インピンジメントに大別されます。 さらに、関節外インピンジメントは肩峰下インピンジ

ハムストリングの肉離れ

みなさんこんにちは!理学療法士のYoshiki(@PtGekikara)です。 今回は外来・クリニック・スポーツ現場でよく関わることが多い肉離れについて記載していきます。私も現在2名を継続的にフォローアップしている最中です! 肉離れは筋肉が遠心性に伸張され、破断強度を越えると生じます。陸上競技やサッカーなどのスポーツに多く、損傷部位としてはハムストリングや下腿三頭筋などに多く発生します。 これらの筋肉は羽状筋の性質(半腱様筋以外)を持っており、羽状筋の特性上、収縮スピー

凍結肩のエコー所見 ~Stageから考える介入方法~

肩関節の病態は古くから記載されており、江戸時代には「凡、人五十歳ばかりの時、手腕、関節痛むことあり、程過ぎれば薬せずして癒ゆるものなり、俗にこれを五十腕とも五十肩ともいう」という文章があります。 現在では、一般的に五十肩という用語が使用されています。最近の報告では、肩関節の可動域制限や痛みを抱える方は年齢とともに増加し、40歳以上の人口の約30%が肩関節の症状を有しているとも言われています。 医療においては、五十肩は肩関節周囲炎(肩関節周囲の組織に炎症を引き起こした状態)

デノデーシス~肘や足趾に与える影響~

デノデーシス=腱固定作用 ”テノデーシス”は日常生活において以外と使われている機能なんですよね! 例えば...「何か物を持ったり」「体が不安定で踏ん張らないといけないような状況」でテノデーシスが用いられています。 では、”テノデーシス”ってどんな機能なのか説明できますか?ちなみに、私は整形外科の領域で肘関節や足関節によく介入するようになって、やっと説明できるようになりました。 今回の記事では、”テノデーシス”の機能について簡単に説明し、臨床において重要になる点を肘関節

Ankle sprain Update ~足関節捻挫の最新情報 part-1~

足関節捻挫のガイドラインが新しくなったので、最新の情報を取り入れながら、記事を記載していきたいと思います。 1.足関節捻挫の発生率捻挫の発生率は12歳もしくはそれよりも低い年齢で多く発症すると報告されています。前回の記事では、女性が10~14歳、男性が15~19歳に多く発症すると記載しました。 最新の報告では、12歳もしくはさらに低年齢で発症しやすいと報告されています。ここで、臨床上注意しなければならないポイントがあります。 足関節捻挫により前距腓靭帯(以下:ATFL)