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週刊!リハマガ! ~整形リハビリの考え方~

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2020年7月の記事一覧

外側上顆炎の治療をさらに詳しく!

こんにちは! 前回は外側上顆炎について、解剖学や評価、介入について記載ました。 この記事ではさらに詳しく治療・介入方法について、考えていきたいと思います! 今回は外側上顆炎で介入すべきポイントを「3つ」お伝えします! それでは早速行ってみましょう! 1.外側上顆炎の病態の復習まず外側上顆炎の簡単な復習からです。 外側上顆炎は慢性ストレスに伴い発症し、腱やコラーゲン線維の変性、瘢痕形成、血管増殖など様々な病態が確認されています。 主な症状として 外側上顆炎のリスクと

長母趾屈筋の評価と治療

前回は長母趾屈筋(以下:FHL)の基礎について記載しました! 今回の記事では、FHLの評価と治療について記載していきます! 1.長母趾屈筋の評価を行う理由FHLを評価する理由は何でしょうか? 一番の理由は... ではないでしょうか? FHLは足関節の後方を走行しており、筋腹も大きいです。(白色のヒモで持ちあげられているのがFHLです) 足関節背屈時、距骨は転がりながら後方に移動します。FHLは足関節のすぐ後方を走行するので、短縮や癒着などが生じると距骨の動きを制限

ターミナルスタンスと足趾筋力の関係

ターミナルスタンスを作ることは、その後の下肢の振り出しにおいて重要です!ターミナルスタンスでは、股関節の伸展や中足趾節関節の伸展、下腿三頭筋の筋力など多くの要素が関与しています。 しかし、足趾機能についてはあまり着目されていない印象があります💦 そこで、今回はターミナルスタンスと足趾機能について考えていきたいと思います! 股関節伸展、中足趾節関節の伸展、足関節底屈可動域が確保されているのに、ターミナルスタンスが確保(獲得)できない場合、きっとこの記事がヒントになると思い

肩関節の夜間痛の原因と対処

肩関節疾患を患っている81~94%の患者は夜間痛や患側を下にして眠ることが出来ない、または睡眠の質が低下していることに悩んでいると述べられています。 肩関節疾患の中でも、特に凍結肩や癒着性関節包炎は睡眠の質が悪いと述べられています。私の臨床経験においても、凍結肩の患者さんで「よく眠れています」と返答される方はごく少数で、殆どいらっしゃいません。 また、肩関節の痛みが継続することが夜間痛や睡眠の質に影響を与える可能性も示唆されています。 この様に肩関節の病態や痛みが夜間痛