2019プロ野球総括セリーグ編

今年のプロ野球を楽しむために昨年のプロ野球をパワプロ風に評価して総括~セリーグ編~

2020年プロ野球は早くもオープン戦がスタートしました!
そして今年は東京オリンピックの影響もあり、プロ野球ペナントレースの開幕は少し早めの3月20日になっております。

そこで今年のペナントレースを占う意味でもこのタイミングで改めて昨年の結果を総括してみたいと思います。まずはセリーグ編です。

データ分析の仕事をするようになってから、いつかは野球の分析もやりたいなと思っていたのですが、仕事で疲れ切っているため今までは後回しにしておりましたが、noteのネタの一つとしてやってみることにしました。

ただ最初から複雑な分析をするのはハードルが高いですし、この記事を読んでいただく方にも楽しんでいただきたいので、野球好きの方なら馴染み深いパワプロ風に選手を評価して昨年の結果を見てました。

ちなみに元データはYahooのスポーツナビから取得させていただきました。また2月になってから昨年のデータは削除されておりまして現在は取得できない状態となっております。

前置きが長くなりましたがそれでは結果をご紹介します。

各球団の代表選手の評価結果

それでは早速気になる選手の評価結果になりますが、その前にお断りしておきますと、パワプロの評価を再現したかったのですが取得したデータの都合上、野手に関しては守備、投手に関しては球速や変化球のデータがない為、取得できたデータを使って野手、投手をそれぞれ5項目で評価しました。

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まずは野手です。A~Hまでの8段階評価になっております。ミートは打率、パワーは長打率、弾道はホームラン率、チャンスは得点圏打率、走力は2塁打、3塁打、盗塁の数から評価しました。(規定打席に到達していない選手は2ランクダウン評価をしています)ちなみに上記6選手のチョイスは5項目の評価を数値化して出場試合数を掛けたものを年間の貢献度と計算した結果、各チームトップの貢献度だった選手になります。阪神が梅野選手だったのが意外でしたが(笑)得点圏打率が高く、盗塁も意外としていたので間違いではありませんでした。ただ阪神のクリーンナップの選手にはもう少し頑張っていただきたいですね。その他の選手に関しては概ね違和感はないかなと思います。

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次は投手です。コントロールは1イニング当たりの四死球+暴投の確率、スタミナは登板当たりの投球回数、奪三振は奪三振率、被打は被打率、被本は被本塁打率から評価しました。(登板数が10試合未満の選手は2ランクダウン評価をしています)山口投手は昨年は最多勝、奪三振のタイトルを取り安定したイメージがありましたがコントロールはD評価になりました。ただ元々少し荒れる傾向のある投手だったので実際はこんな感じなのでしょう。数字は正直です(笑)

各球団の評価結果

それでは各球団の評価結果になります。評価方法は先ほどの個人の評価結果を数値化したものに野手は出場試合数、投手は投球回数をかけて貢献度を算出し合算して各球団の評価を算出しました。また結果を比較しやすいように偏差値をつけてレーダーチャートにしたのが下記結果です。

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まずは野手の結果です。黒の線が偏差値50の基準となるラインで赤が実績です。
巨人は概ね良い評価ですがややチャンスに弱かったようです。私は巨人ファンですが、確かに連敗が立て込んだ時にチャンスに1本がでずイライラしたのを覚えているので納得です。
DeNA(横浜)も巨人と似たような感じのチームだと思っていたのですが、チャンスには強いみたいで、一方でミートや走力の評価が低いのでチャンスメイクができていなかったようです。
阪神は打撃力が弱く投手力だけで3位になった印象なので走力以外が低評価になっているのは納得です。

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次は投手です。
巨人はほぼ平均的な評価です。被打、被本の評価がやや低いですが、昨年の前半戦は中継ぎ以降の選手が整備されていなかったのでそこが表れているんだと思います。
DeNA(横浜)はコントロールとスタミナの評価が低くなっております。確かにたまに中継ぎの投手が四球で自滅していく印象がありましたし、先発投手は早めに降板させて石田投手などを第2先発のような感じで起用していたのでこのような評価になったのでしょう。
阪神はとにかく投手力のチームでそれが目に見えてわかる高評価な結果になっております。ただこんなに印象と評価結果が一致するとはわかりやすいチームですね(笑)

今季の強化ポイント

最後に今更ですが今季の強化すべきポイントも分析してみました。
まずは昨年の結果の中でも何が重要な項目なのか見てみました。
方法としては重回帰分析という手法を使って、昨年の各チームの勝率を目的変数、先ほどの野手、投手の10項目を説明変数にして行いました。すると野手のミートと弾道、投手の被打の項目が重要であるということが分かりました。またその3項目に関しても回帰係数から重要度が分かるのですが、それはあまり気にしなくてよさそうなのでこの3項目が重要だという理解で良いと思います。

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ではその3項目に絞って改めて各チームの評価から今季強化すべきポイントを見てみます。
巨人は被打の項目が平均より低いので投手の補強および育成が重要だと思います。また昨年終盤は中継ぎは整備されましたが、先発投手の数はやや足りず、さらに山口投手がメジャーに移籍しましたので先発投手の補強および育成は必須だと思います。
DeNA(横浜)はミートが低いので巧打者の補強および育成が必須だと思います。筒香選手がメジャー移籍して強打者の補強をしたくなるところですが、野手の評価のところに書きましたがチャンスメイクができていないのでそれができるようになるとより強い打線になると思います。
阪神はミートも弾道も弱く打撃全般に対策が必要です。しかもこの課題は昨年だけでなくここ数年そういった印象で、チームとしても理解されてると思いますが解決できていないので、全てを解決しようとせずミートを重視するか、ホームランを重視するか絞って対策をしたほうがいいかと思います。

さて昨年の総括から今季の強化ポイントまで書きましたがいかがでしたでしょうか?今季の強化ポイントに関しては既に補強も終え今更ですし、あくまで昨年のペナントレースにおいてはミート、弾道、被打率が重要だったという話なので、今年は違う指標が重要になるかもしれません。

ただこのようにある程度チーム力が理解できると更に今年のペナントレースが楽しめるかなと思います。ここまで読んでいただきありがとうございました。次回はパリーグ編を書きます。お楽しみに!

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