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地方で暮らしながら都内のスタートアップでのびのびと働くソフトウェアエンジニアの話

これは何

Ubie Advent Calendar 2020 6日目の記事です。

Ubie(ユビー)の Advent Calendar では、エンジニア・医師・デザイナー・事業開発のメンバーが、技術・事業開発・医療・組織などのテーマで書いていきます。

最近、都内から地方に移住して、リモートワーカーとして都内の企業で働くことに興味をもつ人が増えていると聞きます。

ただ、興味はあっても、実際にうまくいくか不安に感じている方も多いんじゃないでしょうか。

私自身、7年前に都内から大阪に引っ越し、現在は Ubie(ユビー)という東京のスタートアップでリモートワークをしています。この記事では、そんな私のこれまでの経験やリモートワークならではの問題についてお伝えしたいと思います。事例の一つとして参考になれば幸いです。

自己紹介

Webフロントエンドが得意なソフトウェアエンジニアです。2人の娘(中学生と小学生)と妻の4人家族で、大阪に住んでいます。

大学卒業後、ずっと東京で働いていましたが、7年前に地元の大阪に戻ってきました。理由はいくつかありますが、1つは都内よりものんびりした環境で子育てをしたかったから。もう1つは、インターネットを使って、住む場所を問わずに世界を相手に仕事をしてみたいと思ったからでした。その後、縁があって株式会社 Kaizen Platform というスタートアップで最初のフルリモート社員として5年半働きました。2019年3月にこれまた最初のフルリモート社員として Ubie 株式会社に転職し、現在に至ります。

ということで、リモートワーク歴は7年ちょっとになります。

地方に住むリモートワーカーが抱えがちな問題

ここからは都内の企業に地方からリモートワークで働く人が抱えがちな問題について見ていきます。

どこで仕事をするか問題

リモートワークをする上でまず最初に問題になるのが、仕事の場所をどうするかだと思います。

真っ先に候補にあがるのが「自宅」でしょう。ただこれは、住んでいる地域や家の広さ、家族構成などによって、難易度が大きく左右されます。地方によっては、都内よりも安いコストで広い住環境を手に入れられるかもしれませんが、私が住む大阪は、残念ながら家賃相場にそこまで差はありません。また、特に小さな子どもがいる家庭では、自宅で仕事をすること自体がかなり大変だろうと思います。(ちなみにUbie でも最近子どもをもつ社員が増えてきましたが、みんな苦労しているようです...)

私の場合は、自宅ではなく、電車で15分ほどのところに個人用のオフィスを借りて仕事をしています。オフィスと言ってもこんな感じの狭い個室ですが。

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リモートワークを始めた頃は、自宅のダイニングテーブルで仕事をしていました。しかし、当時は子どもたちもまだ小さく手がかかったので、集中力を保つのが困難でした。また妻にとっても、生活スペース内で同居人が仕事をしている状況がかなりストレスだったようでした。

そこでカフェで仕事をしてみたり、コワーキングスペースを利用してみたりしました。しかしコーディングのような一人作業はよくても、オンラインミーティングをするには厳しい環境でした。

仕事用にワンルームマンションを借りることも検討しましたが、家賃に加えて、光熱費やインターネット代、家具を揃える費用などを考えると現実的ではない...

というわけで、最終的には1人用のオフィスを借りて、毎日電車通勤をするようになりました。賃料は当然かかりますが、光熱費やインターネット利用費が含まれていますし、誰にも気兼ねなく仕事ができる点に大きな魅力を感じています。あと、15分とはいえ通勤時間があるおかげで仕事モードとプライベートモードをうまく切り替えられるメリットもあります。電車の中ではいつも Podcast(Rebuild.fm や Ossan.fm など)を聞いています。

(そうそう、Podcast といえば、先日 devchat.fm に出演しました。リモートワークの話をしているので、もしご興味あれば聞いてみてください。)

引っ越しの検討中でリモートワークをする人は、自宅であれば狭くてもいいので個室の仕事スペースを用意したほうがよいと思います。それが難しければレンタルオフィスやワンルームマンションもぜひ検討してみてください。

ちなみに1人用のレンタルオフィスの場合、「完全個室」ではなく、壁と天井の間に隙間が空いている「ブースタイプ」になっているところも多いので、オンラインミーティングを頻繁にする方は注意が必要です。こちらの声も隣の声も丸聞こえになってしまいます。

気軽にオフィスに行けない問題

同じリモートワークでも、都内に住んでいる場合と地方に住んでいる場合とでは「思い立ったときにすぐオフィスに行けるかどうか」という点に大きな違いがあります。私の場合、大阪の自宅から東京日本橋のオフィスまで片道3時間くらいかかるため、朝起きて「今日はオフィスに行こうかなー」と気軽に出かけるわけにはいきません。どうしても、事前のスケジュール調整を経て「出張する」という流れになってしまいます。

Ubieではオフィスでの交流が盛んで、夕方になるとみんなで食事を頼んでビールを飲みながらわいわい話す、ということがよく行われています。(もっとも、コロナ禍でそういう機会も減ってしまいましたが。)地方に住んでいるとそういう場に参加することはできません。オンラインでの参加も可能ですが、家族がいると自宅からは参加しづらいですし、1人だけオンラインだと、どうしてもオフィスとの盛り上がり(熱量)にギャップが生まれてしまいます。最初はみんな気を使って話しかけてくれるけど、盛り上がってくるとだんだん放置され、みんなが楽しそうに騒ぐ姿をモニター越しで見つめるだけとなり、最後は誰ともなしに「落ちまーす」と小声でつぶやいてノートパソコンをそっと閉じる...という悲しい結末になったりならなかったりします。

そこはもうしょうがないと諦めるしかありません。Ubie では毎月オフサイトミーティングがあり、原則として地方に住む社員も東京オフィスに出社するので、そこでできるだけ多くの社員と話をして交流を深めるようにしています。

コミュニケーションや情報共有の問題

オフィスに行ける機会が少ない分、社員同士のコミュニケーションや情報共有には人一倍センシティブになる必要があります。リモートワーカーにとって情報は仕事をする上での生命線です。

こちらからの情報発信は個人のがんばりでなんとかなります。一方、

・欲しい情報が入ってこない
・情報がどこにあるのか見つけられない
・議論に参加したかったのに、知らないうちに物事が決まっていた
・会社で何が起こっているのか把握できない

といった課題は、組織的に取り組んで解決する必要があります。

Ubieでもちょうど1年前にそのような問題が顕在化しました。そこでメンバーを募って「透明化プロジェクト」を立ち上げ、情報共有ツールを導入したり、「透明ガイド」というガイドラインを定めたりしました。詳しい内容は次の記事をご覧ください。

もしリモートワーカーとしてコミュニケーションや情報共有の課題を感じたら、あなた自身が率先して取り組んでみてはいかがでしょうか。それが、結果的にリモートで仕事をしやすくなるための一番の近道になるかもしれません。

まとめ

ここであげたのはあくまで個人的な事例です。会社や環境によってそれぞれ特有の問題がたくさんあるかと思います。しかし、Ubie におけるリモートワークのように、住みやすさと働きやすさを両立できる柔軟で多様性のある働き方がもっと社会に広まってほしいなと思います。


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