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【アドベンチャークラブ・メンバー交流会】〜アラスカ極寒レース・直前スペシャル!〜

先日、アドベンチャーランナー・北田雄夫さんを応援するアドベンチャークラブのメンバー交流会が行われました。
今回は、北田さんが参加する「極寒アラスカ560kmレース」の直前で、現地アラスカを結んでの交流会となり、しかも今回のチャレンジには、日本から北田さんに加えてなんともう一人、バイク(自転車)部門で大和田さんが参戦!ということで、いつにもまして盛り上がりました。
メンバー限定の交流会なので、私が印象的だった内容をちょこっとご紹介したいと思います。(興味を持たれた方は、ぜひアドベンチャークラブへご参加を!)

ちなみにアラスカのレース概要は以下のとおり(以下、北田さんの Facebook投稿より引用)。

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大会:Iditarod Trail Invitational
   
(レースサイト:https://www.iditarodtrailinvitational.com
場所:アメリカ/アラスカ州
期間:2月28日〜3月10日(現地時間)
距離:560km(片道280kmの折返し)
最高標高:1,000m
制限:10日間(240時間)
環境:氷雪地
気温:-40〜0℃
開催:20回目
参加:28名(FOOT部門、アジアから1人)
参加資格:極寒の100〜240kmレースなど2つ完走
エントリー費:約16万円
チェックポイント:8ヶ所(40〜96km間隔)
ドロップバッグ:2ヶ所(自分の荷物を予め置ける)
ルール:セルフサポート(人からのサポート禁止)
緊急事態:大会の緊急対応なし(自己責任)

この『Iditarod Trail』というのは、和田重次郎さん(1875年愛媛県生まれ)という日本人が開拓した道。
1924年、ノーム(極北の町)で感染病が大流行して住民が全滅の危機となるが、この道で血清を運び、町は救われました。後にこれを記念してレースが行われるようになったのが原点です。
そんな先人が切り拓いた道を、同じ日本人としても走破したい!歴史を繋いでいけるよう、熱い思いを持って駆けてきます!

■コース図

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そして以下のようなレース、いや、アドベンチャー(冒険)です。
(大会公式サイトにも「ほとんどの参加者にはレースではなくアドベンチャーだ」と記載あり)
想像するだけで聞きたいこと(ツッコミどころ)が満載ですね…

・食料や寝袋やサバイバル装備をソリで曳く
・装備アイテムは100種類
・ソリ重量は計22kg予定
・コース上にマーキングはない
・人や民家はない
・携帯電波はほぼ繋がらない
・野生動物と遭遇の可能性がある
・チェックポイントではお湯や軽食をもらえる
・ブリザードになれば留まるも進むも自己判断
・水分が無くなれば雪を溶かす
・夜(真っ暗闇)は1日13時間
・レース中はほぼ寝ない(前回は毎日平均1時間15分)
・基本は野宿(運が良ければチェックポイント泊)
・チェックポイント間96kmは36時間ほど用する
・緊急時は自力でチェックポイントまで辿り着く

(写真は大会公式サイトより)

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交流会では、レースに向けての準備、課題と作戦、レースを迎えるにあたっての心境などが語られ、一言一句が心に突き刺さる内容だったのですが、とりわけ印象的だったのが以下の点でした。

■レース中のメンタル
「なぜ自分は挑戦しているのか?自分の人生・この命をどうしたいのか?」という自分の根源部分を見つめる=「達観する」!
北田さんはもはや哲学者です。北田さんのチャレンジを通して、私も自分自身の生き方を見つめなおす機会をもらっています。

■大和田さんの挑戦ストーリー&エピソード
当初、カメラマンとして北田さんのレースに帯同を予定していた大和田さん。
大会事務局へ問い合わせると、北田さんへのサポートができるとみなされる可能性がありNGとなったため、なんとレース自体にバイクで参加して北田さんの撮影を行うという、超BIGなチャレンジを決断。
その大和田さんの挑戦ストーリー、そして現地アラスカでの公式キャンプ・天国から地獄へと落とされた事件・心温まる泣きそうなエピソードなど、このパートだけで本1冊分くらいの内容でした(出版待ってます)。

■大和田さんの葛藤
北田さんと同じ参加者だが、最大の目的である北田さんの撮影が最優先。
理想は一緒にゴールを目指すことだが、どんなにレースを続けたくても撮影できなかったら意味がない。
途中で北田さんのフィニッシュを撮影できないと判断すれば、自分のゴールを諦めてリタイアし、ゴールに先回りして撮影に向かう覚悟である。
参加者として完走したい↔︎撮影したいという心の葛藤がある。
→現地でのエピソードと相まって、涙なしには聞けませんでした。ものすごい覚悟にしびれました…。

■北田さんの覚悟
これまでのレースでは、一人で飛行機を取って、一人で現地へきて、一人でレースを迎えて、一人で走って、一人で帰ってきていたが、今回はレース前に皆さんと話できて元気をもらえた。
今回は大和田くんというチームアドベンチャーのメンバーも一緒で、不安も大きいが、リスクに対してはシビアに判断し、無事に帰ることが一番、安全第一で考えている。
ついついレース中諦めたくないという感情を止められないのだが、今回はより難易度が高いので冷静に判断できればと思っている。
皆さんと一緒にチャレンジできるというのが幸せだと心から思います。
→この言葉で涙腺崩壊しました。レース前から感動をもらいました。

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※今日時点(3/9)でもうレースは終盤ですが、二人のチャレンジに最後までエールを送ります!オーロラは見られたのでしょうか?
「どうかゴールまでご無事で!皆が待ってます!」

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