7/14 　軽やかな存在

　いろんな人に会いたいのだけれど、どうも体力がなくて、つい一人になってしまう。

　精神が落ち込んでいるときこそいろんな人に会って、元気を出したり、自分以外の考えにふれていたほうがいいのだろうなとは思う。でも、ついこんな状態の自分が誰かに会ってもなあ……。なんて考えてしまって、すぐに家に帰っている。

　人と話すことは大切だ。別にたいした話をしなくても、なんなら話さずにその場にいるだけでも活力が湧いてくる。もちろん嫌なことだってあったりはするだろうけど、それでも、人と会わないことには自分の殻に閉じこもってしまう。

　そんなことを考えつつ、今日も酒を飲んで家に帰った。いつも通りの友達と、酒を飲む。それもいいことだ。そういう相手がいることはありがたい。少し前の自分では考えられないことだ。現実は緩やかに、でも確かに変わっていっている。人は慣れてしまうから、そんなことにも気づかずに、あたりまえに思ってしまうけれど、すごい変化が起きている。

　これからも少しずつよりよく変えていきたい。あたらしい出会い、あるいは、いまある出会いを大切にしていきたい。
　きれいごとを言っているようでもあるが、しかし小学生でも知っている、あたりまえの、そしていてすぐ蔑ろにしてしまいがちなことだ。原点に帰ったほうがいいのかもしれない。私はすぐに欲張りになってしまう。だから、いまの現状に感謝して、そしてよりよくしていく。

　まずはやはり、体力をつけたいものだ。最初は疲れていても、やっていればつくものだ。多少は無理してもいろんな人に会いに行き、笑顔でにこやかに、軽やかに存在していたい。

　軽やかな存在。いるだけで、なんとなく場が明るくなる人。そういう人がいる。私もそういう人に近づけたらなあと思いつつ、今日を生きていこうと思う。