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4/10 『変化は緩やかに加速して、私は韻を踏む』
変化っていうものは緩やかで、しかし、気づいたら明らかに変わってるもんだから、驚いちまう。
昨日は朝から鬱鬱としてしまっていた。体調が悪く、昨日買った安物の珈琲ミルをぶっ壊し、もういいやと、思って気晴らしにタバコを吸おうとしたら喉が痛くてそれどころではなく、ひとつ嫌な知らせが朝から入っていたりして、嫌なことが連続してきたから笑っちゃうほどだった。小さな嫌なことでも連続するとなんだか呪われている気分になる。あそこで笑えたのは少し強くなった証だろうか? わからないが、それでもすぐに気分を復活できたのはえらかったのかもしれない。
そして今日の夜は飲み会がある。気づいたら7人も誘ってしまっていた。自分が飲み会を開こうとするなんて、数年前は考えられなかった。そもそも誘える相手がひとりもいなかった。
そう考えればずいぶん友達が増えたものだ。友達が増えたというか、友達がいる奇跡。二十代半ばまで居酒屋なんて行ったこともなかった。人生の経験が少なすぎる。いまだにそこらへんの大学生より絶対に人生経験が少ないのはわかっている。でも、それでも、30代になってもコツコツやっていくしか方法はない。
でも、そんな自分の変化が確かにあるはずなのに、つい見落としてしまう。自分はずっと変われていないな……そんな思想に囚われることもある。不思議だ。五年前といま、明らかに、別人と言って良いくらいに変われているのに、どうもその思考をぐるぐるとしてしまう。
自動思考というのは癖だから、現状がどうとかはあまり関係ないのだろう。実際、自分は変われている、もう誰にも飼われていない、誰かに能力を買われることだってある。居酒屋の単発バイトがあまり緊張せずできたのはよかった。成長を感じ取れた。あとは、もう少し体力をつけて、地道にやっていける力をつけることだ。
変化は少しずつしか起こらない。そのために体力が必要だ。いますぐ変わることを求めず、数カ月単位、数年単位でやっていく覚悟と体力。それこそがいまの私に必要なことで、それ以外はもうだいたい揃ってる。やっていこう、生活。
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