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ヨーロッパで人材採用④

今回は、イケイケなインド系女性のお話です。

今のとあるヨーロッパの国の中小企業に2021年1月から赴任しました。販売会社なのですが、肝心の与信リスクがきっちりと管理できていないので、与信リスク管理の経験者を新たに雇うことにし、例によってIndeedで募集したところ、20名程から応募がありました。ところがなかなか経験者がいません。どうしようかと考えながら履歴書を見ていたところ、とあるインド系女性に目がとまりました。インド系ですが国籍はヨーロッパです。ですのでワタシの苦手なインド人英語ではなく聞き取りやすい。元々はコンサルタントとして、当社と同じ業種の市場成長性の分析などのプロジェクトを行っていた方。与信リスクとは関係ないけど(なんで応募してくるんだと思うところですが、外国はなんでもありだと免疫がついてきました)、業界経験者だし、将来的にデータの分析などの業務も行ってもらえるかもしれないと思って、1次面接してみました。

元々コンサルタントだったこともあり、説明は上手で、こちらの質問に対しては質問の背景や意図も理解したうえでピンポイントの回答をしてきました。

これは期待できると思い、2次面接を行いました。ちょっと気になる点としては予定時刻の30分前に来ていたこと。会社は倉庫街にあるので時間を潰す場所が無いので早く来るのはしょうがないかなと思いつつ、ちょっと早めに面接を開始。話しているとどうも将来的なデータ分析の方が興味があるということ。

うーん、与信リスク管理をきちんとやってもらいたいんだけどなあ、と思いながらも話は会社の抱える問題にも及んで、まあ、他に経験者がいないからこの人でいいかなと思いながら最終面接を社長と実施。

社長も感銘を受けて、最終面接終了後した翌日オファーを出すことにしました。要はサラリーです。で、人事部の方から、オファーを送ってもらいました。募集要項のほぼ上限に近い金額を提示したのですが返事は「少ない!!」とのこと。

どうやら面接時の社長の反応が良かったので上限以上の期待していたらしいです。しかも、与信リスク以外の業務を行うと勘違いしていたとのこと。うーん、思い込みが激しい方だったようです。そして2~3割増しの金額を要求してきました。すごい自信です。

いやいや、ワタシはまずは与信リスクをきっちりやってほしかったのですが。そう伝えたところ、「わかった、最初はその安いサラリーで良いが、半年後には上げてくれれば良いから」と頓珍漢な話をしてきました。

こりゃいかんわ、勘違い甚だしいし、小さいけどまがいなりにも給与ルールあるから逸脱できないし。。。

ということで丁重にお断りさせていただきました。逆に言うと採用しなくてよかったなあと安心しました。こちらの人って募集要項見ないで応募してくるのでやっぱり危険だなあと考えを再認識したところです。

読んで頂きありがとうございます。