見出し画像

ワーケーションまとめ!(tsugitsugi体験3)

東急さんの展開する”tsugitsugi"(サブスク宿泊サービス)は、サイトによれば

「大都会もリゾートも、気分やライフスタイルに合わせて全国をツギツギ巡るように。そんな旅するような暮らしを実現する東急(株)の新サービスです。」

とある。

以前noteで「旅するように暮らす、って最高じゃないか!」とtsugitsugi をベタ褒めしたら、「ではアンバサダーに」とのお話をいただいたので活用させていただいた。「大都会もリゾートも」とあったので、両方行こう!とみなとみらい(大都会)、宮古島(リゾート)と3泊づつさせていただいた。

みなとみらいの記事はこちら

宮古島の記事はこちら

で、両方のワーケーションを体験して感じたこと。

まず、「今後は、「旅するように暮らす」はどんどん一般化する」ということだ。
私は以前より「ひとり合宿」と称してホテルに泊まり込んで仕事をする、ということはよくしていたが、とはいえこれは、休日、オフィスに行かなくていい時に限られていた。

新型コロナウィルスの感染拡大に伴いテレワークが一般化し、平日でもオフィスに行かずに仕事できる人が増えた。会議もオンライン会議でやるようになったら、もう、インターネットさえ繋がっていれば、どこで仕事してもいいではないか、となってきた。私の所属するヤフーはその制限がなく、オフィスに出ようが別の場所だろうが「無制限どこでもオフィス」だ。

もちろん、とはいえ緊急事態宣言も明け、オフィスに出社することも増えてきているだろう。月から金まで出社ね、となると以前に逆戻りするわけだが、一方で出社は週2日とか 3日とかに留め、残りはテレワークでも可、という会社も増えている。とすると、休日の2日にテレワークの2-3日を加え、週4-5日はどこか別の場所に滞在することが可能になる。

そうすると、これまでは自宅がメインだったのだが、逆に「違う場所がメインの滞在場所で、自宅に時々戻る」などという暮らし方ができるようになる。

もちろんお金はその分かかるわけだが、これまでは実質的にはかなりハードルがあったそうした暮らし方が、明らかにやりやすくなっている。一度きりの人生、そうやってさまざまな場所で過ごせるなら、これは心地よいこと限りなしだ。ぜひ、この心地よさを一度でいいから体験してみることをお勧めすする。さまざまな場所に行き、様々な刺激に触れながら仕事したり、生活したりすると、これは心地よいだけではなく、頭もはたらくようになる。

画像1

(注:提供される客室とは異なる可能性がありますのでご注意ください)  

その旅は、自分で気分に合わせ設計することができる。としたら、当然ながら「仕事の成果も上がり、生活も心地よい」というスタイルが望ましい。そこで、最高のパフォーマンスと気持ち良さを実現するために、自宅(orオフィス)、都会のワーケーション、リゾートのワーケーションと分けると、それぞれ向いている仕事があるように思う。

 これは仕事のスタイルにもよるが、何かを企画して実行する仕事をする場合は、非常に雑に整理すると、
1)情報をインプットする
2)考え、企画する
3)メンバーとすりあわせたり、上位レイヤーにはたらきかける
4)意思決定する
5)様々な実務をこなす
という流れになろうかと思う。

で、実際には5)が山となっていることが多い。これを必死でこなすことで、時間が過ぎていく。もちろん1)から4)も行うとしても、インプットもあまりないままにおざなりに企画され、時間がない中で打ち合わせして、そそくさに意思決定が行われ、結果、質が低いアウトプットになり、そこのリカバリーのための5)実務がさらに激増していく、といったことがあるように思う。

その「負の無限ループ」を解消するためには、効率をあげ、メリハリをつけながら質の高い1)→5)が大事なのだが、ここにワーケーションを当てはめてみるとよい、と感じた。

重要/重要でない、緊急/緊急でない、という軸で整理すると、ざっくり今回経験してみて、こういうイメージになりそうだ。

スクリーンショット 2021-11-11 13.47.07

自宅でやることに向いているのは、「重要でないけど緊急」の5)の仕事。これはメール返信とかアポ調整、企画の修正とか定例ミーティングなど。これらは、外からの刺激を受ける必要がない。それより、集中できる音楽を流しながら、ホームグラウンドである自宅でやればいい。

画像3

都会のワーケーション(ワーク>バケーション)は、ワーケーションと呼ぶより、「ワークを場所を変えて行う」ということかもしれないが、場所を変えるだけで刺激が得られるところもあるので、一応、ワーケーション。これは、オールマイティだと、みなとみらいで感じた。刺激を受けたければ景色を見たり、散歩すればいい。そしてホテルなので気分は自然とアガる。自宅でやる仕事をここでやることも、まあ、ありだ。場所によっては、外出して面談もできる。

画像4

リゾートのワーケーション(ワーク<バケーション)は、キャラがはっきりしている。リゾート地で仕事をするのは、そもそもは感覚的にいまひとつである。ただ、上記で言うと、1)インプット、2)考え、企画する仕事、すなわち、「重要だけど緊急でない」仕事をじっくりするのに向いている。一方で、5)の様々な実務をこなす、は圧倒的に向かない。

そして3)すり合わせは、web会議でやると画面の向こうの人たちの羨望を無駄にかうので、これも実際には向いていない。今回、おっこれはできるな、と思ったのは4)。一人であるアワードの審査をしたが、これはこれで集中できた。

つまり「じっくりインプットし、考え、決める仕事を、敢えてリゾート地に来て行う」のがよいと感じた。敢えて、というのは、「せっかくリゾートに行くのだから、実務的な仕事をワーケーションに向かう前に真剣に片付け、「身軽な体」でリゾートに突入する。これはマストだ。やっぱり、宮古島でメールの返信とかに追われたくない。

あともう一点。これは私自身ができていなかった反省からの教訓だが、「リゾートでのワーケーション」は、ワークとバケーションを分けて、ワークを終えたら、バケーションに向かう、というメリハリをつけるとよいと感じた。私は宮古島で、「バケーション活動」を殆ど準備せずに行ったが、これは失敗だった。まあ当たり前でもあるが、リゾートに来たらリゾートを楽しむ時間もつくるべきだ。

いずれにせよ、このマトリックスの右上、「重要だけど緊急でない」仕事は、なかなか取り組み時間が確保しづらいものだが、ワーケーションと絡めてしっかりと時間をとれば、より仕事がクリエイティブになるはずなのだ。

こうしたメリハリ、使い分けを考えると、「旅するように暮らす」スタイルが、最高のパフォーマンスをあげ、最高の人生を送ることとシンクロしてくる。

今回、tsugitsugiアンバサダーを体験させてもらい、改めてこの「様々な拠点を回って暮らしてみる(仕事してみる)」体験の素晴らしさを感じた次第だ。

もちろん、そういう暮らしが好きな方も、そうでない方もいるとは思うが、少しでも興味を持たれた方は、ぜひ、一度は飛び込んでみてほしい。これまで実現できなかった「旅するように暮らす」ということが実に簡単にできる世の中になってきているから。そうすると、世界が明らかに広がる。

私は今、大学の学部長(武蔵野大学アントレプレナーシップ学部)として、学生たちと一緒に学生寮に住んでいる。だから、日常的にそんなに寮を空けるわけにはいかないが、夏休み、春休みシーズンなど、場所に制約を受けないタイミングで、改めて「旅するように暮らす」をやってみたいと考えている。

私たちは、新しい人生の過ごし方を手に入れたのだ。
自分の意思で、自分の人生を、日々の生活を「過ごす場所、過ごし方」を設計してみてはいかがだろうか。

(photo by アフロ)





この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?