【観戦記録】EHF European League Tarnów vs Nexe
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徳田廉之助選手、吉田守一選手、松浦慶介選手の所属するTarnów(タルヌフ)の試合があったので、深夜2:00からehftvで観戦してきました。
事前情報など
・試合の位置づけとしてはヨーロッパリーグの予選ラウンドで、2日連続で試合をしてその合計スコアで勝ち上がりを決めるようです。ただし、地理的都合からかホーム&アウェーとはいかず2戦ともTarnówはアウェーで戦う必要があります。
・Tarnówの正式なチーム名は「Grupa Azoty Unia Tarnów」、ehftvの画面上にはAUTと表示されています。スポンサーのGrupa Azoty(Azotyグループ)はポーランドを代表する化学工業会社らしいです。結構ヨーロッパのハンドボールチームはこういった工業系の会社(鉄道、自動車、燃料など)がスポンサーについているチームが多いですね。
・会場はNexeのホームアリーナ。動画でよく見る「ヨーロッパの小さめの体育館」という感じ(雑w)。観客は4割くらいの入りだが、手前の観客はマスク無し。同じ地球上の景色とは思えない…。
それでは、実際の試合がどうだったのか書いていきます。
※例によって、記載簡略化のため敬称略です。
※試合を観ながらメモっていたのでかなり雑な表現になっています。
1st Half ~Tarnów 6-17 Nexe~
吉田左二枚目でPV、徳田が右2枚目でRB。松浦はベンチスタート。試合はNexeが大型RBのロングシュートや速攻で先行。小さいアリーナだが、ゴール横にリプレイカメラがあるのは流石。
4分 0-2 吉田が最初のシュートチャンスを外すも、直後のOFで7mT獲得。しかしこれを打った徳田が失敗。なんか出だしから怪しい雰囲気が…。
8分 0-4 ミスが続くTarnów。徳田に代わり松浦がRBで出場。
9分 0-5 TarnówがTO請求。
※調べたところ、TarnówはRB登録が日本人2人のみ。つまり徳田昨シーズンはもう1人いた気がするので、退団した…?それにしても海外移籍した先でポジション争いが日本人ってなんか複雑。
11分 1-7 松浦がロングシュートを枝に阻まれそのまま速攻で失点し7点差。 その直後のOFで7mTを獲得し得点、Tarnów待望の初得点。
ここからしばらくNexeのミスが続き、4連続無失点で切り抜ける。Tarnówはサイドのトランジションを用いセンタースリーダブルポストに切り替える。シュートにつながる場面が増えるも、高さのあるDFとGKに阻まれる。
※後から考えれば、ここの停滞が痛かった…
15分 2-9 吉田も交代し、コートの日本人は松浦のみに。NexeはRWトランジションから大型LBのロングシュートに繋げる攻撃で得点を重ねる。
17分 2-9 松浦から徳田へ再び交代。直後のOFでスピードを活かしDFを揺さぶるも、PVのブロッキング?でシュートに至らず。Tarnówのバックプレーヤー、もしかしてフィジカルで負けている?
20分 2-11 OFのミスもそうだが、GKの出来が大きく差が出ている。サイドシュート、ロングシュートがフリーで打たれてるのもあるせいかスコスコ入る。
23分 4-12 徳田&吉田コンビで吉田が得点。徳田の速さはやっぱりこのコートで群を抜いている。
25分 5-13 徳田が「強引にねじ込む」アウトカットインで得点。兄新之助もよくやる徳田兄弟鉄板の得点パターン。
少しずつ得点が伸びてきたTarnówだったが、直後に2分間退場となりブレーキ。
28分 6-15 2分間明けのOFで徳田が連続得点。
しかしその後連取され6-17で前半終了。スタッツはこんな感じ。
ミスが多すぎたのはあるとして、フィジカルとGKの差がかなり大きい。
LBやCBがフィジカルを活かしてDFにダメージを与えてラインを崩し、そこを徳田-吉田コンビでフィニッシュという形を作れれば一番いいのだが、如何せんTarnówのLB、CBは線が細くフィジカル負けしているように見える(というか、Nexeが軒並み190以上でかなりフィジカルに強みのあるチーム)。
調べてみると徳田、吉田と同年代の選手が大半でTarnówがすごく若いチームだということに気付く。
後半、追い上げることができるか。
2nd Half ~Tarnów 17-11 Nexe~
徳田、吉田ともに後半開始からコートイン。
吉田は右3枚目。徳田はOFのみ(ベンチが右側のため)。
5分 8-19 ロングシュートと速攻で2連続得点したTarnówがいいスタートを切るも、7mTと逆速攻で振り出しに戻される。
8分 10-20 徳田のカットインシュートのリバウンドを吉田が沈める。
9分 11-20 後半だけで既に2得点していた#7 RWのWOJDANが退場。シュートも上手いしスピードもある。
(ちなみに彼も20歳。Tarnówってほぼ大学生チームだな…)
12分 15-21 退場した時間帯で7mT、速攻で得点をあげ、2分間を「+1」で終えるという最高の過ごし方。さらにその後速攻で二連取しNexeがTO請求。
TOの間流れるNexeの応援歌が特撮っぽいメロディーラインで結構カッコいい…
14分 16-22 徳田から吉田へパスが通るもシュートは枠の上へ。この時点でシュート率は2/4。徳田のスピードは確実に通用している。後は精度と他の選手の働き次第でどうにでもなりそうだが…
後半に入り、TarnówのDFは明らかに改善された。数えていないがフリースローも増えたし、無防備にロングシュートを打ち込まれることが無くなった。
17分 16-23 Tarnówが2回目のTO請求。後半スコアは10-6なので、追いつけないにしても明日とのトータルで勝つためにあと3点は詰めたいところ。
TO明け、吉田は右2枚目へ。CBがベテランの#38 KNIAZEUから若い#20 Dadejへ。接触されて前半はほぼ何もできていなかったのでどうなるか。
20分 18-23 #35 Minotskyiがロングシュートで2得点。TarnówのLBはすごい2人が揃ってるな…
22分 19-24 相変わらずTarnówのDFは堅い。守り切った後のOFで例の”最強戦術”を使用するも吉田が抑えられ失敗(後ろからのLong holding退場だと思うけどなあ…)。
24分 21-24!! 吉田がDFに捕まれながらもシュートをねじ込み3点まで詰める。NexeはたまらずTOをとる。
ラスト5分3点差、果たして…
26分 22-25 徳田がDFを陥没させるクロス。LBのシュートでTarnów得点。
27分 22-26 カットインに来た相手の首にひっかけ2min&7mTという痛すぎる反則。7mTを冷静に決められ4点差。これはあかん…
28分 22-27 6-6emptyで攻めるも得点ならず。逆にPVにこぼれ球を押し込まれる形で失点し5点差に。
29分 22-28 LBがロングシュートを打つもGKセーブ。逆速攻でRBのロングシュートを決められ6点差。Tarnówが最後のTO請求(29:14)。
TO明けのOFで1点返すも、ここで試合終了。終盤3点差に追い上げるも1歩及ばずという、非常にドラマチックな試合で楽しめた。
最終スコアとスタッツはこんな感じ。
Tarnów 23(6-17,17-11)28 Nexe
やはり前半のミス15回が痛かった。
また、退場が1回も取れておらず相手の連続得点を断ち切ることができなかったのも影響したと思われる。
終わりに
オリンピックが終わって高校生の指導に注力したり、先週はJHLを見ていたと全体的にこじんまりとしたハンドボールに目が慣れていたので、約1か月ぶりのヨーロッパハンドボールは余計に豪快でパワフルな印象を受けました。こういったカテゴリによって全く違うスポーツになるのもハンドボールの面白いところだなあと改めて。
1st legを5点差で落としたTarnówですが、6点差(アウェー考慮なら5点差?)で勝てば次のラウンドに進めるとのこと。上述の通り、かなり若くて伸びしろを感じるチームなので波に乗れればワンチャンスあります。
さすがに2日連続夜更かしはきついので今日の試合は観ないかもしれませんが、日本人3選手を夢の中から応援します(笑)
おまけ
本日9/1(水)は防災の日。関東大震災の日でもありますが、先週の金ローで『風立ちぬ』が放送されていたのもジャストタイミングでした。地震への備えをもう一度見直さないと…
読んでくださりありがとうございました!
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