2週間のパパ育休を経て、育児って大変だなぁ・・と思った話
パパ育休が2週間取れた
現在勤めている会社には男性も取れる育休制度がある。それまで溜めていた有給を使って合計で2週間ほどの育児休暇を貰った。
妻からは退院直後から育児に慣れるまでの間、少し育休を取って育児を手伝ってほしい。と言われていたため、そのように休暇スケジュールを組んだ。
その2週間の育休で起きた事、考えさせられたこと、これからどうしていこうか、などを忘れないうちにメモしておく。
子どもが産まれてから生活が一変
9末に息子が家にやってきた。とてもかわいい。
と、同時に育児が始まった。
いきなり「授乳」「ゲップを出させる」「おむつ替え」「消毒」「沐浴」「寝かしつけ」など、慣れない作業のオンパレードが発生。混乱する。
Youtubeで検索すると色々な育児のノウハウが見つかるため、知らないことでも動画を見ながらやればそれなりにできる。とても助かった。
しかし、おむつ替えやミルクやりなどは新生児の場合、3時間ごとに発生する。慣れないうちは毎回1時間半ほどかかった。
それ以外の時間も育児の事について調べていた。
新生児はまだまだ生命維持の仕組みが未熟だ。ミルクをやった後に吐き戻しが起きて、それで窒息してしまった。といった話もある。
そのため、少しも目を離すことができない。実質起きている時間のほぼ全てを育児に費やしていたと言っても過言ではなかったと思う。
そうすると、次は夜に寝る時間が無い事に気づく。3時間ごとの世話は24時間体制だからだ。小刻みに寝てトータルで睡眠時間を稼ぐ、といった生活リズムは送ったことがなかったため、当然寝不足になり消耗する。
しかし、育児は待った無しだ。子どもはそんなことお構い無しで3時間たてば泣く。機嫌が悪い時は何も無くても15分おきに泣く。その度に親はおろおろと子どもをあやす。
といった具合に、子ども中心の生活になっていった。
育児のシフト制
差し当たって最初に問題に感じた事は、まとまった睡眠時間が取れないことだった。これでは夫婦揃って育児ノイローゼになってしまう。
そのため、以下のようなシフトを組むことにした。
0:00 -
妻: 授乳後、すぐ寝る
私: ミルクとおむつ替えを実施
3:00 -
私: ワンオペ (ここまで妻の睡眠時間は3時間)
6:00 -
私: ワンオペ (ここまで妻の睡眠時間は6時間)
→これが終わったら今度は私が寝る
9:00 -
妻: ワンオペ (ここまで私の睡眠時間は3時間)
→妻はここまで6〜9時間ほど寝れたことになる
12:00 -
妻: ワンオペ (ここまで私の睡眠時間は6時間)
→ 大体15時まで面倒を見てくれるので、私は割と安定して9時間寝かせてもらえる
15:00、18:00、21:00 -
昼寝を挟みつつ、二人で世話をする。
といった感じで、深夜帯は私が一人で対応、午前中は妻が一人で対応。といった具合に分担することでまとまった睡眠時間を確保することができた。
育児は大変だが、これだけでもかなり心持ちが違った。
深夜の夜泣きが凄い
息子は夜泣きが激しい。
どのくらい激しいかと言うと、1時にミルクやりを終えてから2時ごろに泣き始める。揺らしたり抱っこしても無駄で激しく泣く。それが何時間も続いて、5時半くらいに泣き止む。
子育てサイトを見てみると、泣いたらまずは基本のお世話、次に揺らしたり抱っこしたり胎動に近い音を流してあやす、それでも無理なら一度そばを離れてみる。というふうに段階的に対応する手順が推奨されていた。
実践してみたが、それでも夜泣きは長く続いた。
これが毎日休みなく発生する。
わかってはいたが、これはつらい。
赤ちゃんの泣き声はミュートできないし、本当に異変が起きた時は確実に対応しなければいけない。そのため、完全に放っておくことはできない。
夜泣きの原因がかわいかった
夜になると、いつも泣きはするのだが、ある日聞いたこともないような金切り声で激しく泣き始めた。これは本当にヤバいのでは?と思い、様子を見たりあやしたりしてみたが、泣き止む気配はない。
泣いたり泣き止んだりを繰り返すため、色々と調べたり観察していたところ、何度も指をくわえているのを目撃する。
これはもしや・・と思い、おしゃぶりをくわえさせてみた。すると、いつもはすぐに「ペッ」と吐き出されてしまうおしゃぶりを大事そうにくわえて離さない。
確かに、この頃は寝かしつける前に妻に授乳をしてもらうのが習慣になっていた。日中も泣いたら授乳をしてもらっておとなしくさせていた。
つまりこの子は、深夜におやつのおっぱいが貰えなくて寂しくなり、猛烈な泣き声を上げていた。ということになる。かわいい。
ちなみにその翌日も酷く泣いた。しかしその時はおっぱいではなく、抱っこ待ちだった。
抱っこして揺らしたらすぐに泣き止んで朝までぐっすり寝ていた。かわいい。
子育ての知識はしばしば矛盾する
夜泣きが止まらず困って色々ググってたら「サイレントベビー」という言葉を知った。
かいつまむと、赤ちゃんが泣いたら毎回かまってやらないと、大人になって感情表現が下手な子どもに成長し、問題行動を起こすようになる。といった主張だ。
が、これはあんまり信用しないことにしている。
理由は自分の母に夜泣きのことで相談したら、「疲れるまで泣かせてたよ」と言われたからだ。
自分の半生を振り返ってみたところ、確かにテストの点数は良くなかったが、仕事をしながら妻と子どもを得て、元気に生活している。サイレントベビーには当てはまっていない気がする。
ということは、この話は、何か問題が起きた子どもに対して、考えられる原因の1つをピックアップしているだけであって、直接的な因果関係が証明されている訳ではないのだと考えられる。
他にも授乳1つとっても、乳首は消毒が不要なのに、乳頭保護器は短時間の使用であってもいちいち消毒が必要だそうだが、理由がよくわからない。ちなみにこちらは病院の指導らしい。
こちらも親に聞いてみたところ、おしゃぶりが床に落ちてもよほど汚れてなければ、水で軽く注いでまた口に突っ込んでたと言っていた。だが私はすくすく育ってしまった。
育児は、整合性やエビデンスが貧弱でも、そこに対して指摘する人もいなく、ただただ信じられている。そのような事が多いように感じられる。
つまり絶対じゃない事が多い。
ともすれば、やはり我が家では自分たちが「できる事」「できない事」を切り分けて、できる事はなるべくやってやる、できない事はできる事でカバーしてやる。という割り切りが重要であるように思えた。
育休をとってみて良かったこと、気付き
育児は正解が無いことが多い。息子が泣き止む方法も割と毎回違う。そのため、1つ1つ冷静に検討と対処をしていくことが重要だ。
また、育児の心構えとして、極端は良くない。
親が参らない程度に、子どもにはかまってやらないといけない。割り切りとバランスが重要だ。
妻は子どもがそばにいるだけで気になりすぎて寝つけなかったり、育児サイトの情報にも非常に従順だ。
そのため、適切なバランスを見極め、無理のない範囲でベストな養育を施せる環境を外から作ってやる。という役割が自分にある事に気がついた。
これからの戦略
そろそろ私の育休が終わる。幸いテレワークが続いている。そのため家での決まった時間の育児時間が確保しやすい。
これを前提に、我が家では以下の生活リズムを整えることにした。
19:00 - 夫婦の食事
20:00 - ミルクやり (妻)
20:30 - 沐浴 (夫婦)
21:00 - 妻就寝
23:00 - ミルクやり (夫)
2:00 - ミルクやり (夫)
3:00 - 夫就寝 & 妻起床
..
9:30 - 夫起床 & 仕事開始
この範囲なら仕事をしていても世話をすることは可能だ。
最低限、まとまって寝る時間さえ確保できれば、割となんとかなる。まずはここを守りたい。
また、夜泣きは「スワドルアップ」という凄いおくるみを着せたら随分改善した。これをもう一着買って2着でローテーションする。
まだまだ効率化できる部分が多い気がするので、ノウハウが溜まったらまたメモすることにする。