見出し画像

「芯を引き出す〜身体と呼吸と筆墨と〜」一水空と書のコラボ記録

2023年6月16(金)、調布駅前永祥ビル
宮廷文化(呼吸法と武術)の現代における役割を探求する「一水空」創始者の林陽 × 伝統的な書道の現代における新たな可能性を追求する、書家の白石雪妃。

今回は軸の大切さをテーマに身体と呼吸を整え、そのインスピレーションに任せて筆墨をとる、芯を引き出すためのコラボレーション体験講座です。

私も書を書きます。しかし、私は書を書く目的は、練功の為。
ユタ州の新聞連載「リンヤンコラム」で、「書道と武術」の関係について書いております。
筆と墨の扱い方と日々の習字は、私にとって、武術の延長線にあるようなものです。
しかし、白石先生の書を拝見すると、既成の概念を超えたものがあります。言葉、文化、伝統の枠を超えた、普遍的に「美」を感じさせるアートの世界があります。
それは白石先生ならではの、豊かな感性と個性によるもの、
だと私は思います。

このアートの世界を、私の筆では作れ出せませんが、強く憧れます。
一水空も、そのような世界を目指しているから。
今回、白石先生と一緒にコラボしたいきっかけは、これです。
身体の内側から何が出てくるのか、
「書」を通して、どのように現れるのか、全く想像ができませんから、
トライしてみたいです。

当日。
先ず何もせず普通に「一・水・空」の三文字を書きます。
次は、私がリードで受講者と一緒に、一水空で身・心・息が整えます。
その後、同じ三文字をもう一回書きます。

まず簡単な説明。
筆の持ち方
一回目の「一水空」を書いた後、一緒に身体を動かす。
一水空で身心気を整える。

一水空で整った後書いた同じ三文字について、
私は見た目の違いを見てしまいますしたが、
白石先生は”経過”を、つまり姿勢、息、筆の流れ方などを見ていました。
先生曰く:皆さんは全く違っていました。

姿勢は整ていて、筆の流れ方は大きく変わりました、など。

二回目の三文字
違いを比べる

次は創作。
今日動いた動きの名前から、気に入った文字を選んで、一枚の作品として仕上げます。
白石先生の指導が入る、更にその人の良さが引き出してくれました。
皆さんの思いを書に託します。

それぞれ気に入った文字を選びました
並べてみました
雪妃先生が書いてくださった「一水空」

それぞれ違って、それぞれいい。。
私自身は、今回のコラボでたくさん学ぶこと出来ました!
雪妃先生、本当にどうもありがとうございました!

講師紹介白石雪妃(しらいし・せつひ)先生
書家。線と余白の美しさを追求する。日米仏などで個展やライブツアーを行っており、伝統的な書道を総合芸術として昇華させる独特の世界観は高く評価され、生演奏との融合から生まれるライブ書道は、世界中で多くのファンを魅了している。2014 FIFA W 杯・日本代表/新ユニフォームのコンセプト「円陣」揮毫。2018 年 (株)資生堂 クレ・ド・ポー・ボーテ「6人の女性たち」に選ばれる。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?