ポールシフト
128第1話ポールシフト
ミーターの大冒険
第六部 オーロラ
第1話
ポールシフト
あらすじ
ミーターとイルミナを乗せたファー・スター2世号は、ターミナスの図書館と18000年前の航海日誌にない謎の天体に遭遇する。
そのとき、突如その天体から通信応答を求めて来た。
それは、ガイアの長老ドムからであった。彼の自己紹介は「わたし/わたしたち/ガイア」であった。ミーターはあらかじめおおよそのことは了解していたように質問していった。
ドムは、二人が求めている故郷の星の正確な名前が「地球」であることを明かす。
ドムは、ミーターがダニール・オリヴォーの地球探索の際に、「時間をも感応できるようになった」という表現にさらなる詳細を聞きたいことを察知して陳述を続ける。
人類の歴史消滅がこの時点から歴史復活のフェーズに転換した、と理解してもよい。
余談ですが、少しだけYin Yi の独断的ナショナリズムを述べさせてください。ドムのガイアの女性の立場の重視は、キナの太古の歴史書『魏志倭人伝』の邪馬台国の卑弥呼由縁であることを示唆しているように聞こえる。日本の古代の『古事記』や『日本書紀』に出てきます主神は、「アマテラスオオミカミ」という女性の太陽神でありました。
ガイアの誘導で、ファー・スター2世号はオーロラの恒星系に無事にたどり着くのであったが、イルミナはガイアの地表に降り立つことができなかったことに少し不満を洩らす。
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イルミナ ミーターさん、ドムさんのお招き、お断りしてよかったんでしょうか?私はお招き、お受けして、もっとミュールの星を知りたかったわ。学術研究としても情報知りたかったわよ。
ミーター それはそうだけど、お前、ガイアに降りられるのか?降りるとしたら俺だけだったんだぞ。それに、その言い方、失礼じゃないか。ミュールの星ではなく、せめて反ミュールさんたちの星、ぐらい言ってやってくださいな。
それにしても、ガイアが地球じゃなくてよかったと思うよ。地球はオーロラの先、シリウス星系にあるのに、コンポレロンの次にあったりしたら目算がずれていたからね!
イルミナ なに、言ってんだか!それじゃ、地球がずっと遠くにあった方がいい、って言ってるみたいに聞こえるわ。近い方がいいに決まってるんじゃ、ないですか。
ミーター まあ、そうだがな。
それはそうと、オーロラについての基礎情報を整理したまえ!ワトソン君。
イルミナ はい、ホームズ船長。
まず、銀河の多くの星々に伝わっているオーロラ伝説ですね。もともとはやっぱりアタカナ(地球)の起源の伝説だと言われてるわね。以下、述べるわ。まず、ポールシフトならぬ、センターシフトの歴史理論についてだわ。
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