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「見えているもの」を超えて。

会期ギリギリセーフ。
#パビリオントウキョウ2021
#水の波紋展2021  
を巡ってきた。

集められた看板は再生の予兆でもあり、ダンボールとビニールシートの東京城は物理的でない逞しさがあった。目に見えているもの以上の意味や広がりを知って、初めて「見た」と言えるのかもしれない。 
つい最近読んだ本に、
「芸術は見えるものを提示するのではない。
むしろ、見えるようにするものだ。」
という画家パウル・クレーの言葉が紹介されていた。
そして、これに影響受けた大岡信は、
「実際、僕らが真に「見た」 と感ずるのは、不可視のものが現実に可視にされているのを目撃するときである。ヴィジョンという、芸術の最も根源的かつ基本的な要素にしたところで、可視的にされた不可視のものにほかならぬ。」
と語っていたそうだ。

この言葉を知ったうえで、今回の展示だったためよりとても不思議な縁を感じて嬉しくなりました。なんとなく目にしたものが意味を持って繫がり合うという仕合わせ。


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