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追憶、情報の清算をする。

2023/10/28

最近、糖分を摂り過ぎていると思う。朝は大体大量のフルーツだ。棗と葡萄(シャインマスカット、巨峰という贅沢三昧)。実家にいると冷蔵庫を開くと、なんでもある。最近は一人暮らしなら買うことのない高級な葡萄たちが重鎮していらっしゃる。そして、私はそれをがつがつと食べる。作業中も甘いものが欲しくなる。最近は午後の紅茶ミルクティーにハマっている。さらにミルク味の飴もがつがつ消費。明らかに過剰摂取である。なぜこんなに甘いものが欲しくなるんだろう?

甘いものをおつまみのように食べながら、読書。今日は「ケの美」。

「ハレ」そして「ケ」。日々の営みである「ケ」の中にこそある美を求めて14人のクリエイターのケの美に対する表現、そしてグラフィックデザイナー佐藤卓のディレクションで話題となった「ケの美」展を書き綴ったものだ。

少し読んだ後、11時から絵画教室。

14時から再度読書タイム。引き続き、「ケの美」を読む。
今の私の仕事に対する上手い喩えがあった。ここで一部省略した文章を引用する。

種から芽が出る。 プラットフォームになる場所を種烈に耕しておく。そこへ様々なクリエイターたちがやってきて、才能の値を落とし、花を咲かせる。その花の美しさから、事後的に、耕した土の深さや地味の豊がさがわかるという、非常にわかりにくい仕事。

ケの美

ずっと自分のデザイナーだけど、わかりやすいデザインをしていない今の仕事にもやもやしていた。これを読んで、少しスッキリした。私がやっているのは目に見える花のようなわかりやすい仕事ではない。土地を整備し、耕す作業、種を蒔く作業に近い。今度から耕す人って言っておこうかな笑

17時に美容院。今回はアシスタントのモデルとして髪を切ってもらう。リーズナブルな値段で髪を切ってもらえるし、練習台としてお手伝いできる点も悪くない。
プロにアシスタントが教えてもらいながらだったため時間はかかったが、いろんなカット手法の説明を聞くことができた。チョップカットというワードを多用していたことが印象的だった。

チョップカットとは、毛先に対して斜めにハサミを入れるカットの手法です。

こうすることで、毛先はギザギザな切り口となり、動きを出すことができます。男性にも女性にも取り入れられるカット手法で、毛先に遊びを持たせた、軽く、ラフな髪型をされたい方にはおすすめです。

プロとアマチュアの違いはそのスピードもそうだが、ハサミの持ち方ひとつでわかる。さらに顔つきも異なる。プロは落ち着いている。笑顔だ。話し方にそれが現れている。対照的に、アマチュアは固い。施術を受けている方も、これ話しかけていいんだろうかと迷う。今回のアシスタントさんはそれでも私に話しかけてきて、一生懸命に励んでいる姿勢がとても初々しいと感じた。

プロの整形は曲線が繋がっている。とても綺麗なS字になっていた。私の髪は後部の毛量は少なく、サイドは多いとのこと。瞬時に頭部の状況を把握し、その情報を駆使して、スタイリングに取り掛かる。さすがプロだと唸った。

トリートメントとリンス(ヘアオイル)の違いも教えてくれた。ちなみにトリートメントは髪の毛の内部に薬剤を浸透させる作用を持つ。リンスは髪の毛の表面をコーティングする。

19時15分終了。19時35分から映画のため、サロン隣の映画館に向かう。

今回見た映画はキラーズ・オブ・ザ・フラワームーンである。3時間半。情報量が多すぎて、全くその長さを感じさせなかった。誰が敵で誰が味方なのか、板挟みになる主人公演じるディカプリオの演技は本当に迫真だった。 最後の定点で撮影された法廷での演技、じわりと来ました。

最初、3時間半まじかよーと思ったが、出会い、家族への愛、その葛藤、そして裁判と、インディアンの文化/価値観や当時の時代背景まで汲んで鑑賞者に伝えるにはこの長さは確かに必要だと思った。 正直、1回だけじゃストーリーに精一杯で音楽や描写の細かさに気づけなかった。かといって家でこれを見るかーといっても長すぎる。やはり映画館が最適だなと痛感した。

なんだかんだいろんなことをやった1日だった。時間に制限がかかっている分、読書はかなり集中できた。人は時間を意識することで意識の密度が高くなる。そうすることで人生の時間も永くなる。こうやって振り返ることで、追体験につながる。そして、また楽しむ。


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