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奈良マラソン2023レポ ~坂と鹿の大会~

12/10(日)、今シーズン1本目のフル、奈良マラソンに挑戦してきました!
趣旨の定まらない大会レポをお届けします。

 おしながき
①全国6位の坂の威力やいかに?
②給水なくなる事件 下手したら死ぬど!
③元取れた感は
④奈良マラソンの目玉とは


↓私の大会記録

上り坂の位置が分かりやすいラップタイム(終盤はばてている)

①全国6位の坂の威力やいかに?
 獲得標高約350mは全国のフルマラソンの中でも6位(ネット調べ)、奈良マラソンの代名詞として恐れられる?、坂。
 散々びびりながら臨んだのですが、走り終えた感想は…
 坂は多いっちゃ多いけど、そう構えるほどはきつくない。
 でした。
 (※練習である程度坂を踏めていれば)
 タイトルにしといてあれですが語呂が良かっただけで、坂をひたすら感じるような大会ではなかったです。
 
 大半はなだらかな傾斜というか、変化に富んだ起伏?があちこちにあるという感じでした。
 うおおお上り坂だ! と構えるポイントはマップ上3か所くらい。
 それも、1つめのガッツリ坂は事前の地図読み不足もあって当日気付かないまま通り過ぎてしまい、
「大きい坂ってどこやったっけ?」と走りながら混乱したくらいでした。

グラフ上の坂のきつさは見せ方(目盛り)次第。

 そして上った分だけすぐに下るので、減速分もほぼほぼ取り戻せます。(下りは下りで足むっちゃ痛いけど)
 スタートとゴール地点も一緒なので、結局最終的にはアップダウン0mです。
 ベストタイムを目指せるかというとそれは確かに厳しいでしょうが、走破自体はきつくない。てなところかと思います。(※練習である程度坂に慣れていれば)
 少なくとも、10分も15分もタイムが遅くなるような言い訳にはできんなーと。

 かつて全国坂5位(約390m)の能登和倉マラソンに参加した時は、繰り返す坂にものの見事にぶっ潰されたのと比べても、奈良の坂はそこまで破壊的・致命的ではありませんでした。
 ただ敢えて言うなら、坂が多いくせして序盤は8kmもの間上りが全くなく、ここで調子に乗ってはいけない、というのが要注意点です。
 というか、元気な内に標高稼がせてくれよとびびりながら走ったな…

 ②暑すぎて給水なくなる事件 下手したら死ぬど!
 奈良は盆地気候ゆえか朝0℃近くまで冷え込み、平均気温6.4℃、平均最高気温11.4℃らしく12月にしてはかなり寒い方の大会、と思います。
 ただ今年は過去最高気温だったのか、お昼は20℃近いぽかぽか陽気で、半袖一枚で走る人の方が多いくらいでした。

 そして事件はレース後半、30kmを過ぎた頃に起きた…。
 一緒に走った友人(6時間弱でゴール)の経験談ですが、そうです、あまりに暑すぎてエイドの給水が売り切れてしまっていたのです。
 友人曰く、「果てなく続く坂を越えやっと辿り着いたエイドでは物資の補給も途絶え、もはや走る気力もなくとぼとぼ歩く人々の様は、まるで撤退する敗残兵のようだった…。」とのこと。
 二回連続の給水所売り切れを経て、彼らは道沿いのコンビニに駆け込みスポドリを求めたそうです。
 どこからどう見てもランナーな客を相手に、「頑張って下さい…!」と一言添えつつテキパキさばいてくれたという店員さん。
 ただ、私のようなGPS腕時計愛好者で携帯を携帯してない文無しだったらコンビニで買い物なんざできませんし、大体、買い物せずとも道で補給を得られることこそマラソンの大きなメリットなのに。

 運営さんは忌々しき事態として受け止めているでしょうし今後はしっかり対策されるかと思いますが、それでも、絶望の行進の中にいた友人を想い、わざわざ言いたい。
 給水が途絶えたら、下手したら死ぬど! と。
 エキスポやらグッズやら凝るより何より、とにかく、それにつけても、給水だけは絶対欠かさないようにしてほしいです。

③元取れた感は
 奈良マラソン参加料は12,500円。
 大都市圏マラソンと比べると小マシな感じです。が、
・給水が時たままばら(4km以上間隔が空くのは勘弁頂きたい)
・給食割と控えめ(手ぶら参加の人は腹が減ったと思う)
・メダルは有料1,650円(買ってしまった…)
 と、価格の割にちょっっとしょっぱかったかしら…
 コロナ前は開始後数十分で即定員だったのが、今年は数か月引っ張ったのちの定員割れ(或いはすれすれ)だったようで、関西圏からのアクセスの良さだけで勝手に参加者が集まるような状況ではもはやないようです。
 悪名高き前日現地エントリーのお陰で、近いというメリットも結局半分消滅してますしね…。
 ただタオルとTシャツのデザインは大好きです。

完走バスタオルと、買ってしまったメダル

④奈良マラソンの目玉とは
 ただ! 奈良のメリット、目玉はアクセスの良さより何より、やはり奈良という超有名観光地のど真ん中を走れるという非日常感にあると思います。
 平城京、若草山、奈良公園、天理教教会や学校などなど…
 匿名的な都会でなく、奈良でしかありえない独特の景色を楽しめる、走ることで町を存分に味わえる。
 坂は多いものの、その分景色の変化が目まぐるしく全体を通して飽きません。
 要するに、奈良はコースが面白い!
 奈良公園では道路近くに集まっていた鹿たちにまじまじ凝視されました(道を渡りたかったんかな)。
 地元の方の応援も多く熱く、急坂での声援は言葉にできないくらいありがたかった。
 そして大阪が近いお陰で、関西勢は走り終わったらそのまま奈良の町で打ち上げ宴会を楽しんでから日帰ることもでき、観光とマラソンが両立できます(だから結局、アクセスが良いことは強みになる)。
 また走ってみたい! と思える大会でした。
 ベスト更新の大本命は結局2〜3月の大会になることを思えば、シーズンの初めに観光とマラソンを両立できコースも面白い奈良に挑戦するのは全然ありだと思います。

 未経験の方は来年の奈良で、ぜひご自分の御足でお確かめください!

折り返し地点近く。城の如く壮大だった天理教建物、のごく一部(大学?)

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