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小宇 応援報告 4 ◆『冰雨火』中国ドラマレビュー

今までネタバレですよーと書いてきたけど、実はそこまでのネタはバラしてなかった。でも今回からしばらくは、正真正銘のネタバレになる予定。
ドラマ未視聴の方でこれから観る楽しみを奪われたくない方は、くれぐれもお読みにならないでくださいね

さて、前回の予告どおり自分的 "泣きポイント" をリストアップしていこうかなと思っている。といってもこの作品は ”泣き所" 満載なので、ただの泣きではなく "号泣シーン" ばかりになるはず!
あの有名な場面とか、超ヘビー級シーンは流石に後回しにして、まずはこちらから。


林局が玲玲に掛ける言葉 ep32 最終話

あろうことか、あれほど麻薬を憎んでいたはずの杨兴权の正体は麻薬密売組織の大ボス、余总であった。この事実は物語残り三分の一辺りで既にかなり濃厚になっていて驚くにはあたらなかったので、終盤は謎解きよりも、彼がどう自分の表の顔との折り合いをつけていくのか、周りの人々、林德赞や家族をどう丸め込もうとするのか、などが見どころだったように思う。それも終盤には隠しおおせなくなり、あたりかまわず、なりふり構わず、悪の限りを尽くしていく。
そしてついに林局の手によってお縄になるのだった。

しょっ引かれていく杨兴权。後ろを振り返り、娘 杨玲に謝罪とも言い訳ともつかぬ表情を向ける彼。その姿を見送る林局、涙の玲玲…

玲玲:…林パパ…
林德赞:…玲玲…
    今日から私のことを林パパと呼ばなくていい
    林はいらないから…

(ドラマチックな音楽が胸をえぐる様にクレッシェンドになっていく)

画像:ドラマ公式微博


画像:ドラマ公式微博

幼いころから実の父のように、いやそれ以上に慈しんで育ててくれた林德赞をもう一人の父として「林爸」林パパと呼んできた玲玲。
もうこれからは父は林德赞ひとり。
長い間ずっと自分たちを騙してきた杨兴权との決別。
そしてこれからは実の親子として生きていく二人。
、、泣きました。号泣です。

画像:ドラマ公式微博

名優の王劲松さんはちろんのこと、郭晓婷もとてもいい演技だったと思う。一見華奢で儚そうな見た目とは裏腹に、厳しい運命に立ち向かい、愛する人を守り支えながら気丈に健気に生きていく玲玲を好演。とても好感の持てるキャラクターになっているのは彼女の情感豊かな演技の賜物だろう。


そしてもうひとつ、クライマックスのこちらも。
先ほども書いたように、終盤の見所はミステリー的要素よりも登場人物の相互の愛憎や葛藤、伏線の回収、そして主人公二人の熱い想いと行動に焦点が移っていった。

画像:ドラマ公式微博


ラストシーン

陈副总から「任務終了だ!」と繰り返される撤退命令を無視し、陈宇一人を危険に晒すわけにはいかないと密造現場に単身乗り込んでいく吴振峰。が案の定、二人は二两のライフル銃や骨头らの追撃に追われて山間に逃げ込む。
最後の銃撃戦は息ができないくらいの緊迫シーンの連続! 少し離れた樹の幹に別々に隠れた二人。敵が近づいてくる。これ以上は引き延ばせないタイミングでまず小宇が先に幹から出て反撃する。命中!
と思った瞬間、吴振峰が途中二手に分かれた骨头に後ろから撃たれてしまう。

倒れる峰哥。口から血を流しながら言った言葉は
「お前の制服姿は本当にイケてるぞ」
「着て見せるから!着てお前に見せるから頑張れ!」と抱き起し、声を掛けながら必死におぶって運ぶ小宇。
「眠るな!頑張れ!」

(もうこの大分前からわたしは涙で画面が霞んでいる。今書いていても思い出して涙が滲んでくる)

カメラは後方、上空からのアングルに切り替わる。
峰哥をおぶった小宇が山道を進んでいく。

(どうなるの?! 助かるの?! 助かるよね?!  早く運んで!!)というわたしの願いを裏切るように、印象的なあのOP主題歌が鳴り出す。

映像に被って流れるテロップは密売組織や罪を犯した犯人たちの刑罰。ほとんど全員が極刑だ。

そして「完」の文字。

…………………………………(涙)
…………………………………(涙)

泣くしかないでしょ。

初視聴から1週間わたしの脳内は『冰雨火』に占領されてた。

ずっと二人はお互いに、自分を信じろ!と言い合ってきた。思うに最初からこの二人は心の底で信じ合えていたのではないか。ただその確証を、他人に説明できるだけの証拠を見つけられなかっただけ。

吴振峰が父親の復讐を遂げた後の終盤は、協力し合って密売組織を一網打尽にする命がけの作戦を、ほぼ二人だけで担った。相手を信じていなければできない、この二人でなければできないことだ。

シーンの端々に、幼馴染らしい微笑ましいエピソードが混じる。自分の分のスナックを残しておけよとか、もしもの時はお墓にお酒を備えろとか、相手の口癖をマネしたりなど。

そんな二人の、陈宇だけを危険には晒せない!警官の訓練をしていない吴振峰は自分が守る!と相手を守ることしか考えていない言葉が胸を打つ。心に響く…

そして、目と目を交わし、同時にひらりと向き直って相手を撃つシーンのカッコいいことといったら!!!

ああ、『冰雨火』大好きです!!
小宇は永遠です!!

画像:ドラマ公式微博

因みに、YOUKU課金会員の最終話配信直後にボーナス映像が提供された。本編とはテイストもだいぶ違っているので、まさしく「番外編」ではあるが、「一年後」設定のその内容は、とても心休まるものだった。
粋な計らいありがとう、优酷さん!

今回も読んでいただきありがとうございました!
中国ドラマ『冰雨火』レビュー、というより「好き」だけで突っ走ってるラブレター。見落とし勘違いご容赦ください。


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