仕事が先か学習が先か
デジタル人材の育成を推進 経済産業省とIPAがポータルサイト「マナビDX」を開設:「これまで学習の機会がなかった人でも始められるコンテンツ」を用意 - @IT (itmedia.co.jp)
ハードルの低い(≒無料の)学習の機会を作って、手に職つけてもらって、その職で仕事に就いてもらおうという流れを作りたいのはよくわかるのですよ。
この手の考え、うまくいくことはかなりレアケースです。
仕事が無いと学習しない
結局は、いつであえるかわからない仕事に就くために、率先して学習する人はほんの一握り。敷居を下げただけでは本気で学習しません。
〇〇プロジェクトで■■の技術が絶対に必要。のように切羽詰まらなけれ
ば、腰をあげない人が大半です。
昔、自社ウェブサイト構築が流行った時に、社内で唯一パソコン(≒Excel)使ってる人が
と上司から言われて、そこで初めて、必死になってHTMLを勉強するみたいなことケースがありましたが、そのくらいわかりやすいアウトプット(上記例では、自社ウェブサイト作成)があって初めて学習しはじめる人がほとんどだと思います。
デジタル知識が能力が活かせる仕事があふれているのか?
例えばデータサイエンティスト。仕事溢れてる感ありますか?「仕事が溢れる」というのは大手だけが活用できる状態ではありません。データサイエンティストが中小企業に就職したとして、その能力を活かせる場面がすぐに思いつきますか?答えはノーだと思います。つまりは、デジタル能力を身につけても活用できる場面は、残念ながら限定的なのです。
世の中に多数のデジタル知識が活かせる職を作るのが先決
とはいえ、それは言うは易し。それが簡単にできていれば、すでに皆さん学習しているし、政府が率先して学習の機会を作ることなんて必要ないのです。
デジタル知識を習得した技術を生かす方法
です。これは仕事のセンス、商魂が必要です。結局、知識をお金に換えるチカラが無い限り、デジタル知識だけ習得してもしかたないのです。
ただ、デジタル知識が無駄になるわけではありません。デジタル知識と商魂、両方身につけなければならないわけなので、前者だけでも身につけられれば、あとは、商魂をみにつけよう!デジタルを活かせる仕事を作ろう!!になるので。
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