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雲仙で地獄めぐり!【日本一周171日目】

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静かな波の音、暖かな太陽の香り。この日は、最高の朝を迎えることができた。

ここは長崎県雲仙市。雲仙普賢岳の麓のとある町である。

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昨日泊まった場所。民家からも離れていて、人の気配を感じずに夜を越すことができた。

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朝露によりテントが濡れてしまったため、しばらくの間乾かすことに。風も穏やかで気持ちいい。

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もってきたバーナーでお湯を沸かし、コーヒーとカップラーメンを食べる。

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食後はデザートのみかんを食べながら、海をみてボーッとしていた。

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朝日を浴びて、コーヒーを片手に読書タイム。至福の時間だ。

今日は1月3日。三ヶ日も最終日。今日から仕事の人も多いのかもしれない。

世間が忙しくしている中、時間に追われることもなく、こうしてのんびりと本を読んで過ごして、幸せだなと思う。

お金も家も、贅沢な生活も、何もないけれど、その代わり自由な時間と、どこにでも行けるバイクと、自分が感動したものを写し撮るカメラがある。


それだけで、もう他には何もいらないように思え・・・・・


いや、流石にそこまでは思えないけど笑


自由に旅すればお金がないし、働けば時間がないし、人生って難しいね。笑

とりあえず今は、この自由な時間を謳歌しよう。そうしよう。


テントが乾いたので、荷造りしていると、

ここは近所のお年寄りの方の散歩コースなのだろうか、近所の方が何人か通りかかった。

「あれまっ!ここで野宿したのかい?寒かったで○✖️▲・・・・!!」

ところどころ方言が入っていて、よく聞き取れない箇所もあったけれど、僕が日本一周していることを告げると、皆歓迎してくれた。

「雲仙は良いところだよ。こことこことここがいいよ」

「今は冬だけどね、夏も綺麗なんだ」


日本一周していることや、勝手にテントを張っていて咎められないか不安だったけど、皆快く受け入れてくれた。

色々と雲仙の良い場所もたくさん教えてもらったので、今日はそこによりながら進んでみようっと。


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長閑な町並みを抜けて、先ほど教えてもらった橘神社へと向かう。

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初詣に訪れている人たちで賑わっていた。

せっかく神社にきたのでおみくじを引いてみることに。

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2021年のおみくじは中吉だった。

人と心通じず争いが起きる・・・心安らかに交際せよ・・・💦

・・・ハイ。肝に銘じます・・・💦



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橘神社を出て、次も朝教えてもらったスポット、浜の湯へと向かう。

ナビで案内された道が畑の真上で、本当に通行していいのか不安になる。


浜の湯は、朝公園で出会ったおじいちゃんが、安くて暖かくて気持ちいいからと勧めてくれた温泉だ。数キロ走ると到着。

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ここは市営の公衆浴場で、、、

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その値段、なんと150円!!

3日ぶりのお風呂じゃーーー!(汚いっていうな)


暖かくてめっちゃ気持ちよかった・・・♨️

あつ湯とぬる湯の2種類あって、永遠と交互に入ってた・・・



午前中から入る温泉は本当に気持ち良くて、お風呂から上がった後もしばらく身体がポカポカしていた。


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浜の湯の目の前の堤防では、釣り人が釣りをしていた。

正月ということもあるのだろうけど、長閑な町だなぁ・・・


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浜の湯を出た後は、雲仙に向かって走り出した。

しばらく走っていると、徐々に町並みが、「温泉街」という雰囲気に変わってくる。

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気がつくと、町中の建物や地面から、温泉の湯気が立ち込めるようになっていた。近くを通過すると薄い硫黄の匂いが鼻をついてくる。

今日は天気も良く、温泉の湯気も相まって暖かい雰囲気に包まれていた。


そしてやってきたのは

雲仙地獄

雲仙地獄は雲仙温泉街観光のメインスポットで、 大叫喚、お糸、清七など30あまりの地獄があり、噴気孔から真っ白い水蒸気がもくもくと噴き上がっている場所らしい。


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近くの駐車場(バイクは200円)に停めて、遊歩道を通っていざ地獄めぐりへ!


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本当に天気が良い。地獄の空は放射線状に雲が広がっていてとても綺麗。


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しばらく歩いていくと、、、

何やらモクモクと上がる白い煙が目に入ってきた。

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煙はモクモクと吹き出していて、風向きによっては歩道に立ち込めることも。

硫黄臭はするんだけど、川原毛地獄や恐山のものに比べると匂いは薄く、匂いがキツイ感じはしなかった。


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こちらは大叫喚地獄。蒸気が噴気孔を通る時、人の叫び声のような音がすることことから、こう呼ばれるようになったらしい。



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地獄を抜けていくと、小さな休憩スペースを発見

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温泉卵が売っていたので・・・

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購入!2つで200円から

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半熟具合が絶妙・・・!

雲仙地獄自体の硫黄臭が薄いためか、温泉卵特有の臭みもなく、あっさりした味わいでぱくぱく食べることができた。おいしい。。。


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こちらは地熱を感じられるスポット。靴下でコンクリートの上に上がると・・・

じわじわ〜っと熱を感じられた。


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雰囲気は北海道登別の地獄谷や、青森の恐山、秋田県の川原毛地獄に似ているけど、全体的に色や匂いを薄くした感じがする。霊場独特の臭みが苦手な方とかには良いかもしれない。


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雲仙地獄を見終えた後は、バイクで15kmほど走って、口之津港へ向かった。


ここから、一気にフェリーで天草まで向かうことにしたのだ。

長崎県の口之津港から、熊本県の鬼池港までは、1時間に1本フェリーが走っている。現在時刻13:50。次の出港は14:30。距離約15km。

普通の車だったら余裕で間に合う距離なのだけど、こちとら原付なので30kmしかでない。こういう時、原付は不便だ。スマホのナビは容赦無く車での走行ルートや時間を示してくるから、原付モードに計算し直さなければならない。


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なんとか時間ギリギリにターミナルにたどり着いた。。

これを逃したら1時間でないので、必死こいてカウンターへと急ぐ。


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原付を載せて990円。


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バイクを乗っけて・・・

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どうにかこうにか乗船できた。。。


疲れたからここで少し休憩・・・

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なんてできるわけもなく、船内でずっと写真撮ってた。


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そんなこんなで40分ほどかけて天草に到着。

ついた途端いきなり天草四郎の銅像が出迎えてくれた。

なんだかんだ長崎県を超えて熊本県に入ったことになる。

九州地方のこの辺の、島がごちゃごちゃしたところは、どこがフェリーでしか渡れなくて、どこが橋が渡っているのかが分かり辛い。

色々調べてこのルートを選んだ。


そして鬼池港から12kmほど走って天草キリシタン館へ。

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入場料300円で中へ。

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建物の中は撮影禁止だったので写真はないけれど、天草一揆のことや、天草の地やキリシタンの歴史などがわかりやすく展示されていて面白かった。


ということで本日はこんな感じ。

今晩はどこで寝ようなか笑


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