疲れたときに落ち着いた音楽を。今聴きたい女性シンガーソングライターアルバム。

 ロックは終わった!なんて言って、基本的にはヒップホップ等々にキャッキャしている昨今。今年で言えばアリアナ・グランデ『thank u , next』最高やなーとか、ソランジュ『When I Get Home』は凄いけど全然理解できたとはいえないなーとか、ビリー・アイリッシュはライブが若い世代を中心にめっちゃ盛り上がっているなーとかそういう感じです。

 ただ、最近とある選曲のお手伝いをすることがあって、女性アーティストの作品をピックアップしていたのですが、どれもこれもヒップホップやR&Bではないジャンルの作品になってしまって、むむ…?となっていました。思うにトラップなどのバウンシーなビートのものが増えすぎて、実は落ち着きたい場面で聞きたいという作品がシンガーソングライター系の作品に偏っているのかなと。(タイラー・ザ・クリエイターの新作なんかはそうしたもののカウンターになっていると思いますが)。

ということで、かなりいいアルバムがそれこそ結構な数出ていたことにようやく気がついたので、ちょっとひとまとめにして紹介したいと思います。どれも今年出た作品。

まずはYohuna『Mirroring』

ブルックリンのアーティストの2ndアルバム。Beach House系のドリーム・ポップでとにかく曲のクオリティが高い!
推し曲はM3「Rain & Prarie Snow」。


Faye Webster『Atlanta Millionaires Club』

アトランタのアーティストで、まだ21歳とのこと。3rdアルバム。
こちらも気だるい感じのポップ作品で、ボーカルの感じも甘い感じでトーンがとてもよい。
推し曲はM2「Right Side of My Neck」。


CATE LE BON『Reward』

ウェールズ出身のアーティストでこれまでにたくさん作品を作っている。
シンプルなトラックで、歌を聞かせる感じが好み。
推し曲はM2「Daylight Matters」。


Laura Stevenson『The Big Freeze』

ニューヨークのシンガーソングライター。
残響感のある演奏が特徴的で、メロウな感じがとても良いです。
推し曲はM3「Living Room,NY」。


Aldous Harding『Designer』

Deerhunterなどもいるレーベル4ADと契約しているので、日本だとBeatinkが手がけるアーティスト。今作が3rdアルバムで、冬には来日公演も。
推し曲はM5「The Barrel」。


Stella Donnelly『Beware of the Dogs』

オーストラリア出身のシンガーソングライターの1stアルバム。
日本ではHostessが手がけているみたいで、今年のフジロックでの来日も決まっている。インディロック感ある曲調がいいわーという感じ。
推し曲はM1「Old Man」。


全部で6作品。全員が新人というわけでもないので、それぞれのリリースがたまたま2019年に重なったという感じなのだと思いますが、半年でこれくらい推せるアーティストやアルバムがいると注目の動きだなという感じがあります。

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