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実践レポ3 「台所の多彩な世界」 前編

皆さんこんにちは。ムーヴメントやダンスの教育・研究に携わっている橋本有子です。前回の投稿、実践レポ2「共有すること」は一番の学びから2年近くも... (!)間があいてしまいました。今回は、実践レポ3です。

国際学会のゲスト・スピーカーに

最近、台湾で行われた国際学会「ダンスと文化人類学ーダンス、アイコン、シンボル:多文化的な身体化、解釈、そして適用」にゲスト・スピーカーとして呼んでいただきました。学会でゲストに呼んでいただいたのは人生初でしたが、それが海外だなんて!実践レポ2に続き、台湾とはご縁があります。

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「開会式の様子」

プレゼンの時間は30分、その後台湾のCMA* の仲間2名(真ん中のYunyuと右のRayuan:ともに台北芸術大学教授)とともに、1時間の質疑応答の時間がありました。私は右の巨大スクリーンに映っています(笑)
*Certified  Movement Analyst:ラバン/バーテニエフの専門家

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「質疑応答の様子」

下の写真は、会場の様子です。私のみオンラインで、皆さん対面です。大半の人がマスクをしていますが、していない人も?台湾はコロナが始まってすぐ、2020年の2月に早くも国境を遮断しましたよね。

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「会場の様子:参加者はダンス研究者、教師、学生など」

私のプレゼンのタイトルは、日本語にすると・・「LBMSのレンズを通して観る色彩豊かな世界を抱きしめる」でした。Embracingの訳が難しい.... World(s)は、自分の内側の世界と外側の世界です。前半はLBMSを用いたソマティック・ムーヴメント/ダンス・エデュケーションについて、後半は非常勤先の大学院授業の事例研究について話しました。

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「プレゼンのタイトルページ」

1) いかに多彩に(多様に)動けるのか?

そのプレゼンの前に、5分間「台所でのプレゼン」です。ここでは、1) いかに多彩になれるのか(多様に動けるのか)、そして、2) いかに台所が多彩なのか(多様な動きをしているのか)という視点を共有しました。ラーメンにのせる野菜をカットする一連の流れを実況中継したものでしたが、こんなプレゼンの始まりかた、もしかしたら世界初かもしれません(笑)

まず、 1) いかに多彩になれるのか(いかに多様に動けるか)を探求するために、具材を取り出すときに、わざと反対側の手を伸ばして背骨を回旋させます。今回は人参、水菜、えのき、もやしを使ったので、一つ一つを出すときに左右2回ずつ、合計8回の回旋をしました。バーテニエフの9つの原則(9 Principles)の一つ、Rotary Factor(回旋の要素)は人が3Dに動くためにとても重要です。

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「具材を取り出しながら、左に回旋」

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「右に回旋」

包丁を持ったら、回旋の動きは危ないです。包丁の先がフリフリしてしてあちこち向きますので、やめましょう。

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「包丁を持って脊柱の回旋は、危ない」

具材が揃ったら、次は人参の皮むき。ここからは、台所が 2) いかに多彩か(多様な動きを経験できるのか)の視点です。続きは「台所の多彩な世界」 後編 にて。

まとめ

プレゼンの冒頭は「台所で動く」ところから。1) いかに多彩になれるのか(多様に動けるのか)の視点でわざと回旋の動きを入れます。Rotary Factorは、3Dの動きの鍵になります。包丁を持ったら危ないのでやめましょう。






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