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ゴジラVSコングの前に予習。ゴジラ映画おススメ8選

ゴジラVSコングの前に予習。ゴジラ映画おススメ8選

皆様こんにちは。
怪獣映画ファンの待ちに待った対決、ゴジラVSコングが5月14日に日本公開されますね。

ゴジラはあまり詳しくない、予習の為に旧作を見ておきたいけど、たくさんありすぎてどれから見て良いのか分からない、と言う方の為に、日本製作のシリーズ全29作の中から私の個人的おススメを8本紹介したいと思います。

01.ゴジラ(初代)
第1作 1954年製作

https://www.youtube.com/watch?v=KNDH2mX8wf4

〇あらすじ
次々と起こる海難事故。
それは、度重なる人類の水爆実験によって目覚めた太古の生物の仕業だった。
大戸島の伝説に倣ってゴジラと名付けられた怪獣は、東京に上陸し街を火の海にしてしまう。自衛隊の攻撃をものともしないゴジラを倒す方法はあるのか?

〇見所紹介
不朽の名作として、スティーブン・スピルバーグ監督やマーティン・スコセッシ監督等世界の名映画監督からも敬愛され続ける記念すべき第1作。この映画を奥深い物にしている一因は、その製作年にあります。昭和29年と言う戦後10年にぎりぎり満たない年。終戦からしばしの時間が経ち、復興発展していく日本。その中で平和を享受し、楽しい生活を満喫する人達がいる。一方で、家族を失い、戦争で受けた肉体的、精神的傷に苦しみ続けている人々もいる。そんな時代の歪み、矛盾から生まれて来た怪物がゴジラではないのか?戦争で傷ついた人々の思いが乗り移ったゴジラが、10年もたたないうちに悲劇を忘れ日々の享楽にふける人たちの日常を破壊して行く。製作当時の時代背景から初代ゴジラの主題を解釈して行く時、物語のそういった恐ろしい側面が浮かび上がって来ます。90年代半ば、ゴジラのハリウッド版のリメイクをオファーされたスピルバーグ監督は「初代ゴジラと言う作品の持つテーマの重さと言うのはとても深い物があり、自分には到底リメイクできない」と言った旨の発言をされ、オファーを固辞されたとも言われています。そんな初代ゴジラ。そのテーマ性をドラマ面で担う劇中の登場人物が平田昭彦さん演じる芹沢大助博士です。戦争を経験した事で傷つき、俗世間を避けるような生活を戦後続けていた彼は、許嫁の女性を宝田昭さん演じる尾形と言う男性に取られる、と言う形で失ってしまいます。許嫁の女性と尾形含め、これから平和を享受し、幸せに生きていく人たちのために彼が物語の最後に取る選択。それは今を生きる我々に戦後日本がどう成り立ってきたのかを突き付けて来ます。現代日本の創世神話とも言える作品が初代ゴジラなのです。

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