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あなたが好きな野球漫画は? 〜「キャプテン」(ちばあきお)~

あなたが好きな野球漫画は何ですか?

少年漫画、だけでなく青年漫画でも、「野球漫画」は各雑誌何かしら一つはある印象です。

巨人の星、ドカベン、プレイボール、タッチ、H2、MIX、名門!第三野球部、砂漠の野球部、ROOKIES、ダイヤのA、MAJOR、バトルスタディーズ、グラゼニ、砂の栄冠、クロカン、がんばれタブチくん、かっとばせキヨハラくん、・・・(ごく一部です)

これだけ出ていてなお、今でも新作が次々に出ているのですから、すごい話です。

私自身、世代としてはタッチ(好きなキャラは柏葉英二郎監督と勢南の西村)で、「弟が」映画を見に行ったくらいど真ん中(あれ?自分は・・・)なのですが、こちらはたくさんのガチ勢の皆様にお譲りして・・・

あと、アカウントの性質(組織、ビジネス、自己成長)も考えながら・・・

そして今回「今までに読んだ漫画の中で愛して止まない漫画」というテーマがあってそこはしっかり外さない、ということで取り上げたいのは・・・


「キャプテン」(ちばあきお)

まずは基本情報。
1972年~1979年、月間少年ジャンプ連載。テレビアニメ化もされています。(私自身はテレビアニメから入りました)時代的には「巨人の星」のすぐ後、「ドカベン」「アストロ球団」と同時期です。
墨谷二中を舞台に、4代のキャプテンを中心としたチームが猛練習で成長していく、スポ魂漫画です!!

ツッコミどころは挙げておきます

他にもいろいろあるみたいですが、ぱっと見で思ったのは2つ。(有名?)

  1. マウンドがない:野球ではつきものの、ピッチャーが立つ小高いところです。私の記憶の限りだと、ちばあきおさんの漫画だけはマウンドがなく、「中学野球」の公式戦でも草野球感が・・・

  2. 塁間がやけに近い:普段は普通なのですが、ヒットでランナーが走り出すと塁間が近く。ランナーどうしで会話ができそうです。

・・・が、そんなツッコミどころもこの漫画の「味」です!!この泥臭さが共感ポイント。それさえあればちょっとした描写の粗なんて・・・(マウンドの件は最後まで気になったけど)

推しポイント

その1:才能×努力×努力×努力×努力×努力×・・・

何かしらの才能はあるけど線が細い野球部員たちが努力(猛練習)でたくましく、強くなっていく。試合以上に普段の練習を生き生きと、かつ説得力を持って描いた漫画としてトップレベルじゃないか、と。(私の中の次点は「タッチ」の柏葉監督時代)

その2:情熱→創意工夫

青葉学院の速い打球に対応するため、ノックを受ける位置を前にする、シート打撃も数メートル手前(青葉学院 佐野の速球に対応するため)、創意工夫の精神はビジネス的にも重要ではないでしょうか?(つながった(^▽^)/)
これらは基本怪我する方向( ゚Д゚)の創意工夫ですが。
公立中学校の限られた時間(原因は野球部が猛練習でけが人出したり学業に支障出したりしたからだけど(;^_^A))で練習をするために、打撃練習をしながら走塁練習をするという、タイムマネジメントの走りのような創意工夫も・・・
・・・そうか、自分たちは効率化を「キャプテン」から学んだのか・・・

その3:熱い信頼関係

意見は戦わせても、勝つために猛練習、この点は一致しており、怪我をしない限り猛練習するし、怪我しても戻ってきます。これはお互いに信頼関係がないとできません。私たちの周りにそんな組織、あるでしょうか?

その4:試合の中では手を尽くす、でも試合が終わればノーサイド

「勝つ」が第一目的である以上、墨谷二中も対戦相手も、試合の中ではルール内でできる限りのことをします。ある意味、ルールブックの端をつく教科書的側面もある漫画でした。
でも試合が終わればノーサイド。お互いの健闘を称え、勝った学校に次も頑張るよう、声をかけます。
真逆の組織、多くないでしょうか?手を尽くさないくせに後で文句を言う・・・

その5:キャッチャーにフォーカスしたマネジメント

基本的にピッチャーはわがままで繊細に描かれていることが多く、キャッチャーのマネジメント(主にピッチャーをなだめたりはげましたり)にフォーカスした描写はとても生き生きとしています。
故・野村克也氏の選手としての全盛期は1960年代・・・そのあたりの影響大でしょうか?
キャッチャーが主役なのは同時期の「ドカベン」ですが、こちらは打者の方によりフォーカスされており、かつピッチャーがしっかりしているチームが多い(先発完投型の投手が多い)ため、キャッチャーの活躍は少なめ。
わがままで繊細で継投するピッチャーの性格(調子に乗せるといい球を投げるとか)、心理状態(打ち込まれて委縮するとか泣き出すとか)まで描きこまれたキャッチャーのマネジメント力、中学生という成長途中の子どもたち(の割にはごついのが多いけど)が描かれた「キャプテン」こそです!!!
(唯一の難点は、キャッチャーが目立ち始めるとそのチームは敗れる傾向にあること)

推しポイントのまとめ

いかがでしょう?野球漫画ながらも、現代のビジネスパーソン必読の書になりましたでしょうか(笑)
「努力は裏切らない」
「限られた戦力のマネジメントの重要性」
中学野球漫画でこれだけのことが学べる作品、他にありません(はずです)。

ひとつだけ注意。この漫画でやっている努力の数々は、現在のコンプライアンスに当てはめるとほぼすべて「アウト」です(汗)
学ぶのは「気持ち」に留めましょう。

・・・まだ続きます。

あなたはどのキャプテンが好きですか?

「青葉学院」派のみなさん、申し訳ありません。そっちまで話し出すとこの記事、収拾がつかないため、墨谷二中に絞ります(かくいう私も青葉学院の佐野はトップクラスで好きなキャラの一人です)

髪型以外は個性豊かな4代のキャプテン、チームの特徴にも決定的な影響が。あなたはどのキャプテンが好きですか?

※ 漫画の絵の著作権がよく分からなかったので・・・すみません、画像はググってm_ _m


初代:谷口キャプテン

名門青葉学院から墨谷二中に転校。青葉学院では二軍の補欠だったのですがレギュラーだったと誤解され、がっかりされ、そこでくじけず努力と猛練習で実力をつけ、ついにはみんなから認められるキャプテンに。
後のクセの強いキャプテンたちに比べると人格者でもあり、最後は後輩たちの尊敬を集めた。至って優等生タイプ。
谷口キャプテン以前にも墨谷二中はありましたが、便宜上「初代」にしました。

二代目:丸井キャプテン

谷口キャプテンに心酔。野球の実力は劣る(最終的には上がった)。最初は先代のまねばかりでひんしゅくを買った、苦悩する二代目。軽率で怒りっぽい性格。後輩の五十嵐(三代目)からはツッコミを受け、近藤(四代目)のマイペースに蹴りを入れる日々で、一度は解任されたりもしたが、情熱と行動力はすごく、最後は地獄の36連戦でチーム力を上げて、みんなの尊敬を集めた(はず)。

三代目:五十嵐キャプテン

野球センスの塊。最初は冷静なクールキャラ、のようだったが、熱い心を持っており、自身の力と猛練習でチームを引っ張り、全国優勝を成し遂げた、歴代最強のキャプテン。

四代目:近藤キャプテン

才能はある(球質の重さ、球の速さ)のだが、マイペースで練習嫌い。前の3人とは一転、楽しく間口が広いチームを作った・・・が、自分中心でないとふてくされる、愛されキャラ。前の3人とは方針がガラッと変わったが、そこには理由があって・・・

私が推したいのは、丸井キャプテン!!

他のキャプテン、特にチームを全国優勝まで引っ張った五十嵐キャプテンは当然印象深いですが・・・
OB会で「あのときあいつがさ~」と言われそうなのは丸井キャプテン!!
偉大なキャプテンの後を継いだこその苦悩。カッとなりやすい性格ながらもどこにでも入り込み溶け込む(OBになってもベンチに入って審判に追い出された後、なぜか応援団を指導|そもそも墨谷二中のネームバリュー込みとはいえ、強豪36校と練習試合を取り付ける人脈と実行力)人柄、ある種の才能です!!
そして、後の2人のキャプテンは丸井さんが育てたといっても過言ではない、かな?

・・・キャプテンが今一つだと周りがしっかりします。丸井時代は五十嵐時代よりも周りがしっかりしていた気がしました。これもリーダーの一つの形ではないでしょうか?

予測検索で「キャプテン 丸井」と入れると「クズ」が出てきますが、きっとみんなの愛情の裏返し??だと思います。

最後に触れねばならない、「キャプテン」の負の影響

「才能」という点では普通(よりちょっと上)で描かれていましたが、人格を理想的に描きすぎた、という負の影響は否めません。
特に昔のスポーツ漫画全般に言えることですが、勝負が終わればノーサイド、スポーツマンは全員が善人、それは理想的過ぎる世界でした。

いろんな性格の人間を描く観点では一般的な少年漫画、例えば藤子不二雄さんの方が善戦してましたでしょうか・・・

私のおススメは「暑く」なる野球漫画、あなたのおススメの漫画は何ですか?

猛暑が予想されるこの夏、体感気温が3℃くらい上がりそうな漫画を選んでしまいました(笑)もっと熱い漫画、逆に一服の清涼感を与えてくれる漫画、いろいろです。あなたのおススメの漫画は何でしょう??

アニメの主題歌も必聴!!

うさぎ跳びによく合いそうです(笑)集団走にも良いのですが、競走ならもっとアップテンポで引っ張ってくれる曲の方が合っています。
もし令和の深夜にこれが流れたらきっと胸熱・・・



今回はアキさんのアイデアにインスパイアされつつ、いろいろ乗っけてみました
m_ _m
そんなアキさんのブログはこちら↓ ↓ ↓

今回の記事、後から派生していろいろおもしろかったのでどこかでまた何かやるかもしれません(にわかなのでストレートにはいけませんが(^_^;))

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